2016年12月14日 ジョウゴ沢 乙女の滝

日付 2016/12/14(水) 天候 曇り・吹雪 参加 穴井(投稿)、相原

前週のジョウゴ沢で触れなかった乙女の滝へ、年末合宿へ向けたトレーニングも兼ねて行っていきました。


圏央道で渋滞にハマり、赤岳山荘を歩き出したのは8時前。急いぎつつ歩いて10時前にはジョウゴ沢に入る。月火で相当(40cmくらい?)の積雪があったようで、踏み跡なくラッセルとなる。


F2はたった3日間でボロボロに溶けていたが、何とか登れました。

沢筋で何度か踏み抜いてしまいドボンするが、辛うじて靴の中までは濡れず。

乙女の滝は氷結バッチリでした。

相原さんは今シーズン初アイスだったので、とりあえずロープ張る為にリードすることに。。

近くでみるとなかなかの威圧感。上の支点が不明の為、下から見えた左壁に垂れたスリングまで登ることに。 あとで上まで張り直した。

朝一のリードはぎこちなさこの上なく、やはりパンプに襲われたが、何とか落ちずに済む。 とりあえずⅤ級はありそうだったので、年末合宿への参加資格は満たしたはず。。


午後になると晴れ予報は外れ、強風とガスでこの上なく寒かった。登って降りたら、即交代を6~7回ほど繰り返した。

TRなので、色んなムーブを試しつつ何度かラインを変えて登る。15:00までみっちり貸切で楽しめました。

2016年12月10日 八ヶ岳ジョウゴ沢~硫黄岳

日付 2016/12/10(土) 天候 曇り 参加 渡辺(CL)、水島伊、早川、宮崎、竹沢、穴井(投稿)

今シーズンのアイス2戦目はジョウゴ沢へ。11月末から3週連続の八ヶ岳でようやくまずまずの氷結となり、楽しめました。


7時に美濃戸に上がり、身支度を済ませる。アイスキャンディでの練習用にシングルロープも持参したため、久々の大荷物に足取りが重いが、早くバイルを振り回したくて気持ちは軽い。


昨年から重ねた鉱泉までのアプローチは道のりがすべて頭に入ってしまったようで、いつも通り堰堤で開けるワインも旨い。


小屋でテントを張り早速、ジョウゴ沢へ急ぐ。前週は沢登りの様相だったらしいF1は寒波ですっかり快適な氷瀑に様変わりしてました。



F2は裏側の水流がまだ多く、薄いため登られていなかったが、脇の氷は大丈夫そうだったので取り付くことに。みんなフリーで抜ける。


F3もドボンに気をつけつつバッチリ登れました。宮崎さんはドボンを避けようと巻きに入ろうするが秒速で会長に連れ戻され、みんなで仲良く直登。

7月にシャモニーで買ったNew冬靴とぺツルのNewメットで参戦のガンマーさんは、無事にサナギヘルメットの会に入会されておりました。 しかし、冬靴はサイズが小さすぎたようで苦悶の表情を浮かべつつ登っている様子。冬靴はサイズ選びがとても大事だと痛感。


11時を過ぎると晴れ間が差し、綺麗な樹氷が。今年の夏の沢は天気に呪われてばかりだったが、ここの所、冬シーズンに入ってからは天気がよい週末が続いている気がする。


ラッセルもなく快適な登高が続く。


ゴルジュ入り口のF4。この後の乙女の滝はTRで練習していたパーティがいたので触らず、先に進む。


F6、F7?あたりのナイアガラの滝 。1時間近く後続パーティも現れなかったので、TRを張って一人2、3本ずつ練習することに。リードでの課題は目下、バーティカルでのスクリュー打ち。足をしっかり決めるのが大事。足が。やっぱりモノポイントではしっかり立てる気がする。(といいながら、帰りの車でLYNX用の補助輪をガンマーさんに発注した。。)




アイスはまるでしたことないと言っていた竹沢さんは絶対そんなはずないと思わせんばかりの、余裕の登りでした。

宮崎さんはバーティカルでは物足りないとのことで、ひたすらハング越えの練習をされていました。

ナイアガラの滝を超えれば、あとは適当なルンゼ状を硫黄岳まで詰める。積雪も少なく、バッチリ締まっていたため、昨年のハイマツラッセルとは段違いの速さと快適さ。

硫黄の頂上はいつも風が出ているが、広くて好きなところです。のんびりと周囲のアルプスを眺められるナイスなスポット。

三叉峰ルンゼ~石尊稜上部

日付 2016/12/11(日) 天候 曇り 参加 渡辺(CL)、水島伊、早川、宮崎、穴井、竹沢(投稿)

 前日、赤岳鉱泉にて三叉峰ルンゼは凍っているらしいという情報あり。無名峰南稜もしくは石尊稜に抜けるということ。今回は簡単そうな石尊稜となった。5:50鉱泉出発、まだ暗く、ヘッドランプで歩く。前日ヘロヘロになった体たらくのため、ロープは持ってもらい、ほぼ空身の荷物で気持ちはルンルンだ。
通常、小滝になりそうな氷の段差手前でアイゼンを履いているうちに、後続パーティーの集団に抜かされる。すぐ上に、今日の核心V級-滝が出てきた。しっかりと凍っており、きっちり立っている。先を越した集団の1人目が、とても軽やかに登る。昨日はうちのパーティーのみんなのリードに感心したが、さらに上手かった。。。これが氷のカウンターかぁ!
 
 穴井-宮崎-竹沢と、渡辺-水島-早川の2パーティーに分かれる。
 穴井さんリード、垂壁のスクリューは難しいよう。でも無難に登っていった。パチパチ!!

 今回は、師匠Tさんがいないので堂々とセカンドをいく宮崎さん。リードすればいいのに!

 
  一応登っている私。前日登ったのと、軽い荷物で、不思議と落ちる気はしなかった。初めての縦爪アイゼンは滑らないし、借り物DMMバイルは旧式らしいのだが、我がカジタ直線バイルに比べて格段の効き様。この言い方は好きではないが、道具の進歩は素晴らしい・・・。気温が上がったせいか、すっかり手が濡れてしまった。


 滝を抜けると、たまに小滝が現れる。昨日のジョウゴ沢よりきれいなルンゼ。

 

 11:00 ルンゼを抜け、石尊稜上部。ここから、2人づつになる。それほど難しくないものの、終了点以外ピンが全くなく、少々焦る。

 12:00 石尊峰。昨日と変わって、太陽は見えないが、それほど風は強くない。単独の方に、写真を撮ってもらう。ここ単独も大したもの(ヘェー)だが、年末は岳沢も単独らしい、ヘェーヘェー。

 
 地蔵尾根から下山。私と言えば、疲れて寝ている・・・。


 元気な(モノ好きな)3人は、さすが岳沢という目標にまっしぐら、居残り練習をしてたそうな。

 
 今回、アイスクライミングをほとんどしてこなかった私も、連れてきてもらい感謝です。アイスよりも、むしろ体力課題が残った山行でした(毎回言っている気がする・・・)。


裏同心ルンゼ~大同心南稜、日ノ岳稜

日付 2016/12/3(土)~4(日) 天候 晴れ 参加:塚越、穴井、岡田、山口(え)、宮崎


事前情報では、八ヶ岳の各氷曝の氷結は全く期待できない状況でしたが、新しく買ったギアを使ってみたくて、八ヶ岳に行ってきました!


 アプローチをこなし、赤岳鉱泉で、テント場の受付をするついでに小屋の人にどこか登れるところがあるか聞いてみると、裏同心以外は無理なんじゃないかとの話・・・。
でも、せっかくノミックを持ってきたので、もっと垂直のアイスクライミングをしたいと思い、とりあえずみんなでジョウゴ沢に向かうも、降りてきたパーティから、F1は草付き登りだよ・・・と言われ、私達も引き返し、結局、裏同心を登りました。


裏同心ルンゼは、氷は薄かったですが、全部フリーで登れたし、シーズン初のアイスは、ポカポカ陽気で、寒くもなく楽しかったです!
裏同心を登った後、大同心の基部で、武藤さん、瀬沼さんと遭遇しました。
雲稜1ピッチ目を登ってるパーティを見学した後、私達も時間があったので、まだ行ったことのなかった大同心南稜へ初めての継続登攀!しました。(山口(え)ちゃんは、日帰りなのでここでお別れ)


 私と岡田さん、塚越さんと穴井君ペアで登り、3ピッチ目はあぶみ登攀なので、2ピッチ登って横のルンゼから下降しました。
とにかく、天気もよく、岩には雪も氷もついてない状態で、ボルトもしっかりした物が打たれていて、冬期クライミングというより、普通にゲレンデでクライミングしているような感じでした!

2日目は、アイスができないということで、先週行けなかった日ノ岳稜に行きました。
日ノ岳稜は、石尊稜のとなりのリッジルートで、途中までのアプローチも石尊稜と一緒です。
(中山尾根のアプローチの途中からトラバースもできるという話でしたが、結構悪そうでした。)


1P目は穴井君リード。出だしが少しかぶり気味で、その後のスラブが下部岩壁の核心ということでした。私には、このスラブが一番嫌らしかたです。
 2P目は私がリード。途中、ルートを間違え、被った壁を登ろうとして落ちてしまいました・・・。下まで落ちないでよかったです・・・。


その後は、300メートルほどの簡単な雪稜を行き、上部岩壁に着きました。
1P目は、稜線通しで行くと、4級+でちょっと辛いとトポにあり。でも下から見るとハーケンが結構打たれているように見えたので、塚越さんが挑戦してみましたが、上部は全く支点がないようで諦め降りてきました。横のバンドを行き凹状を登りリッジへ出るルートを取り、そのまま核心の2P目も繋げ登りました。上部岩壁もかぶってましたが、カバばかりだったので、楽しく登れました。



日ノ岳稜は、マイナーですが、それなりの歯ごたえのある岩登りもできて、いいルートでした!
最近整備されたピカピカの支点がしっかりあるので、安心して登れます。




八ヶ岳 阿弥陀岳南稜  積雪期バリエーション

日付:2016/11/26

天候:晴れ

参加:(敬称略) 宮崎(CL ) 塚越(SL )  、穴井、山口(絵)、越野、瀬沼、久米(投稿)


ルート:舟山十字路~立場川本谷側林道~旭小屋~立場山~無名峰~P1~4~山頂~摩利支天~不動清水~御小屋山~舟山十字路


今回久米が入会後初の雪山バリエーション。
P3付近は過去に雪崩もあり気を引き締めつつスタート。




旭小屋から南稜に取りつく。
しばらく急登で新雪が美しく心が洗われるようで無心になれる。
快晴微風でルートは非常に明瞭。確実に高度を上げていく。

青ナギで休憩、ハーネス、アイゼンを装着する。
以前ここでテントを設営した事を思い出す。

P1~P2は特に問題なし。
正面のP3は直上できるようであるが我々は左に走っているバンドを巻いていく。







 少し降りたところにフィックスがあるのでロープを出して登攀準備する。
ここはパーティーが多ければ渋滞するポイントで以前は1時間待って非常に寒かった記憶がある。
穴井さんリードで登攀スタート。
新雪がサラサラで若干登り辛い。草付きにアックスを決める。
正味1ピッチであとはノーザイル。
P4を左に巻いていく。いよいよ大詰め、やや足どりが重い。
待望の山頂到着。
久米は冬期3度目の阿弥陀登頂。仏様が我々を出迎えてくれた。
赤岳と横岳の眺めが美しい。幾多の感動と悲劇が繰り返された場所であり感慨深い。







長い御小屋尾根を降りる。
今回素晴らしいメンバーに恵まれて無事に山行を終える事ができました。
茅ヶ崎山岳会には何かお宝が眠っているような気がします。
今後もよろしくお願いいたします。