遭難救助講習(表丹沢水無川流域モミソ岩)

日付 2010/06/06(日)

天候 晴れ

参加 水島(彰)、谷口、清水、簑島、早川、高橋



 彰治講師の下、オートブロックやブルージック、インクノット、半マストなどをみんなで何度も繰り返し練習!
 最初は、「あれ?あれ?」となりながらも、徐々にできるようになってくる。
 最後の方は、重たい(?)要救護者を抱えての懸垂下降、岩場で確保中に登攀者が動けなくなった時の自己脱出など、実際の事故を想定しての訓練。
 
 頭も体も使う、非常に充実した講習になりました。

 事故は、どんな状況で起きるか分からないため 臨機応変に対応できるような幅広い技術の習得!また、イザという時に冷静でいられる自信が不可欠。
 また、ザイルの結び方ひとつ取っても、日頃から使ってないと、大事な時に時間が掛かったり、間違ってしまうので、しょっちゅう復習が必要。
 という訳で、今後も山と末永くお付き合いできるよう、ちょくちょく訓練を実施していきたいと思います。
  彰治先生!大変お世話になりました!


写真 <http://picasaweb.google.com/chigasaki.mt/20100606>

爺ヶ岳東尾根

日付2010/5/28~29  簑島 単独

28日 4時40分鹿島山荘~6時P1331~11時30分P1978~14時P2411泊
29日 5時出発~6時爺ヶ岳山頂~7時冷乗越~10時30分大谷原 

少々時期外れだが今年最後の春山に行きたいと考えていた。  予定していた仕事が延期になったのでチャンスとばかり計画した。 悪天続きでも予報では28,29日だけはよくなるらしい
27日の18時には自宅を出発。22時頃には大谷原駐車場に到着し すぐに睡眠に入る。 翌朝4時40分には鹿島山荘から歩き始める。 いきなりの急登 始めは踏み後らしき道が付いていたがやがて熊笹の藪こぎとなる。 笹が露で濡れているのでズブ濡れ状態になってしまった。 6時に稜線に出たが見渡すかぎり熊笹の藪だ。 ガスも掛かり天気もイマイチ 時折小雨がぱらついた 雪は思っていたより少なく藪はどんどん濃くなる一方でまともに歩けない 熊笹なら少々体に引っ掛かっていても無理に進めるが木の枝が引っ掛かると一向に前に進まない まさにジャングルを彷徨っている感じだ 標高1950m位から北側斜面に雪が付いてきた  やっとこれで普通に歩ける 大体6時から11時くらいまでズーッと藪だ これほど深く長く厳しい藪こぎは始めてである 雪が出て藪が納まった時は感動した。標高も二千mになると雲の上に来ていて快晴になって気分が良い 展望も素晴らしい 鹿島槍や爺ヶ岳もすぐ近くに見える。  核心部はP2198からだ 痩せ尾根は再び藪こぎになった。北側の斜面は雪が付いているがあまりに傾斜がキツいので藪でも稜線を行く事とした。 ハイマツやダケカンバの藪こぎも大変だった。 なにせ隙間が小さいので手や足で広げるには大変力が必要だった。 お昼を過ぎるとパワーも落ちてなかなか前に進まなくなる。休憩の数も増えて来た。   やっとの思いで目的地のテン場に付いた テントサイトは広くて雲一つ無い晴天で、貸し切り状態だ 鹿島集落の田園風景も見えてきた 最高に気分が良い  やはり来て良かった。 翌朝は3時30分に起き 5時には出発 本日も雲上である 爺ヶ岳山頂ももちろん貸し切りだ 近くは針ノ木、剣などがよく見え 槍ヶ岳も遠く見える 再び感動    あとは下るだけ さあ帰ろう  赤岩尾根では2度ほど急な斜面のトラバースがあり 雪が緩くて危険を感じたが藪は無いので安心して下れる。西沢出合からは山菜のコゴミやふきのとうなどがたくさんあったが既に時期は遅かった。もう一週間早ければ沢山収穫できたと思う。 それでも1cmの小さいコゴミを一つかみ位とふきのとう20個前後をおみやげに持ち帰る事が出来た。  

全体として雪がもう少しあれば良い尾根だと思う。見晴らしが良くて歩きやすいし 機会があれば1月初旬か4月末頃に来てみたい。 

2010春山合宿報告 新潟 昼闇山と烏帽子岳


日付 2010/5/2(日)~5/4(火)

天候   晴れ

参加   加藤 新倉 水島彰 水島一 青木 青木千 清水 蓑島 高橋  塚越記 



コメント 
     
 5月2日(日)晴 
  
 前夜高速1000円を利用し、上信越道をで笹倉温泉のキャンプ場に入る。このルートの方が早いし運転も楽である。今年は4月の雪により懸念していたとおりキャンプ場の半分は雪に覆われていた。
 林道は焼山温泉スキー場後を過ぎたあたりから除雪されておらず、ここから歩き出す。アケビ平から雪に埋まった昼闇谷に降り、いつもの山頂直下のカールを目指す。カールは予想より雪が消えていた。しかし行者ニンニクの緑色はない、ここであきらめても良いのだが、一応現場まで行って証拠写真を撮ろうといつもどおり、息を切らし登り詰める。
 ところが現場に着くとなんと小さいながらも立派に生えているではないか!!早速アイゼンに履き替え夢中で採った。葉を広げていないので下からでは緑色が目立たなかったのだ。高橋が去年から目を付けていたエリアでたくさん採ってくれた。 キャンプ場へ帰ると別動隊(水島一 新倉 青木 青木千)の青木千が師匠を上回る釣果で、その夜は岩魚の骨酒といつもどおりの行者餃子、青木さんのアイデア山菜料理に舌鼓を打った。


5月3日(月)晴  水島彰 清水 蓑島 高橋 塚越

 この日は烏帽子岳1450mから阿弥陀山1511mを縦走の予定。昨日の昼闇谷を越え吉尾平に入る。鉢沢やその他いくつかの沢を超えるがスノーブリッジの有無との兼合いも有り、ルートファインディングがやや難。それでも天気は最高なので目指す烏帽子岳への最短(最楽)ルートが取れた。
 前烏帽子と烏帽子の稜線に出ると既に10時半をまわっていた。ここから直登は出来ないので右手の沢を横切り、北からの主稜線を目指す。アイゼンを付け頭上からのブロックに気を配りながら急な雪壁をトラバース。春山合宿らしくなってきた。最後には雪屁の弱点を突き、ようやく主稜線に飛び出すことができた。烏帽子頂上へは藪を避けながらの体力勝負。頂上付近で岩稜となりようやく頂上。12時半をまわってしまった。
 昨日の山菜をつまみにビールで乾杯。キジ打ちついでに阿弥陀方面を偵察に行くと藪の急下降と巨大ブロックを避けながらの南峰への登り、地形図を見れば北峰からの下りには岩場マーク。時間切れの文字が頭にちらつきながらのキジ打ちとなった。
 山頂へ戻り皆に説明、どうするか協議。明るいうちに吉尾平を通過出来なければ、ビバーグになることは明白。今夜は山菜天ぷらだ。無理はできない。もう1時間早く出発しなかった事を後悔しながらビールを飲み直す。そうこうしていると一人の登山者が登ってきた。厚木からきたというその「前期高齢者」とおぼしき方は40数年前には海谷山塊を登っていたというつわもの。その方曰くもう一人登って来るとのこと。もしやアケビ平の先で遅れはじめた酔っ払いではと思いつつも、下山開始。
 そしたらなんとその酔っ払いが下から来るではないか!!1時間半遅れながら、烏帽子まで来た。一同そのしつこさに呆れつつも再び皆で頂上へ登り返し、再度ビールで乾杯。酔っ払いも酔いが覚めるとペースが上がるらしい。
 下りは前日大雪崩を起こしてた「烏帽子大滝」直下経由で吉尾平まであっという間。明るいうちにキャンプ場へ戻ることが出来た。


5月4日(月)晴

 山の幸のみやげに加え、能生の道の駅で海の幸を買い高速道にて帰宅。
 阿弥陀岳まで縦走出来ていたならば、かなりの充実感を得られたはずだが、少し甘く考えていたので反省している。ただしトレースの無い、ましてや記録の無いルートへのチャレンジにはメンバー皆、喜びを見いだせたと思う。 

以上
 

茅ヶ崎山岳会 4月月例山行報告


1 期 日:4月25日(日)

2 山 域:箱根 強羅基点 矢倉沢峠~明神ヶ岳~明星ヶ岳

3 参加者:清水国洋(リーダー),水島伊三雄,塚越孝,青木弘子,早川真子

4 手記

当日は朝9時前に強羅を出発。前日の雷雨が嘘のように快晴の絶好の山登り日和。若干寒気のせいで朝方は冷えたものの、空気は澄んでおりすがすがしい天気だ。タクシーの運ちゃんの大サービスで金時登山口を越えて金時神社で降ろされた。少し戻って金時登山口から矢倉沢峠へ向かう。登り始めてすぐにドロドロの足場となった。前日の雷雨の影響でぬかるんでいるのだろうか。ま、稜線に出さえすれば乾いた快適な道になるだろうとの楽観的な見通しで稜線に向かう。稜線にはそれ程苦労なく到着。ところが、これから快適なハイク・・・との見通しが大きく外れ、相変わらずのぬかるんだドロドロの道が延々と続く・・・・皆も途中で滑ったりとヘキヘキしながら進んでいく。少し気持ちが萎えながらも、柔らかな日差しと、心地よいクールな乾いた空気に気分も癒され明神ヶ岳へ向かう。明神ヶ岳に着く頃には足場も良くなり展望も開け最高の気分になった。途中、山桜が綺麗に咲いており、これは今春比較的寒い日が多かったお陰だろうか・・・少し得をした気分だ。

明神ヶ岳山頂にはちょうど正午頃に到着。皆で乾杯!・・・・ムムム茅ヶ崎山岳会13年ぶりの復活の私だがかつて茅ヶ崎山岳会はこんな雰囲気だっただろうか?岩だ雪だ氷だと血走っていたイメージしかなかったが・・・。時は流れたんだなと感慨にふけりながら美味しいビールに舌づつみ。いいですなぁ~。

明神ヶ岳から明星ヶ岳へは足場も良く、展望も開けて快適に歩けた。とにかく一日絶好の登山日和で久々に“楽しい”と感じられるハイキングでした。帰りは温泉で疲れを取り、お酒で喉を潤しながらの帰宅となった。私がこのルートを選んだ理由として、展望の良さと足場のよさそして温泉であったが、

 登りで若干の足場の悪さはあったものの全般的には楽しく登れて満足な月例山行となった。

  参加した皆さんお疲れ様でした。

2010年03月13~14日 八ヶ岳連峰日ノ岳 中山尾根

概要: 冬季登攀 新人教育
場所: 八ヶ岳連峰 中山尾根
日付: 2010/3/13~14
参加: 伊三雄(L) 高橋
投稿: 高橋
写真: <http://picasaweb.google.com/chigasaki.mt/2010031314#>


2010/3/13(土)
天候: 曇り時々吹雪
ルート:(時間): 湘南台(7:30)~(10:30)美濃戸(11:15)→美濃戸口(12:00)→(14:45)行者小屋

コメント:
朝、出発時間が急遽1時間遅れることになり、寝不足解消のため2度寝したら寝坊という始まり・・・。
予定より出発が遅くなってしまったが、この日は予報天気も悪かったため元々目的地は行者小屋と決めていたので、時間的には余裕があったので、仕事や山岳会の話で盛り上がりながら、ゆっくり目的地に向かう。
美濃戸に着き、準備万端で出発!と思いきや、10分ぐらい歩いたところで、自分が忘れものに気付き、戻るハメに・・・。
気を取り直してと思ったら、今度は伊三雄さんのペースがなかなか上がらない。どうやらシャリバテだったらしく、昼飯を食べたら回復!その後は、なかなか良いペースで一気に行者小屋に着く。
着いた頃から、少し吹雪いてきたので、急いでテントを張ることに。テキパキと整地し、テントを張り、フライを被せようとしたら、あれ?何か変?上手く合わせられない(汗)!どうやら、違うテントのフライだったらしく、かなりフライが大きめ。それでも伊三雄さんのアイデアで何とか形にしたら、ちゃんと吹雪きの夜の寒さも凌げました。さすがです。
テントに入れば後はいつもの如く。伊三雄さんの考えを聞いていると、感心させられることが一杯で非常にタメになった。ありがとうございます。
最後は今後の山岳会の発展トークがメチャメチャ盛り上がり、色々なアイデアが出てきた。しかし、お陰でかなり酒も進んだので、忘れてしまうかも・・・という心配を他所に21:00に消灯。


2010/3/14(日)
天候: 快晴(予想どおりだけど、驚くぐらい最高)
ルート:(時間): 行者小屋(5:45)→(7:00)取り付き(7:20)→(11:00)日ノ岳→(12:15)行者小屋(13:00)→美濃戸口(15:00)~(15:30)美濃戸(16:00)~(19:45)湘南台

コメント:
4:00起床、他のパーティも動き始めている。ラーメンを食べたり、準備している内に、もう明るくなり始め、テントの外に出ると、感動するぐらいの最高の天気が迎えてくれた!
ほぼ予定通り5:45に出発する。と思いきや、10分ぐらい歩いたところで、伊三雄さんが忘れ物に気付き、戻るハメに・・・。昨日の自分を見ているようだった。
気を取り直して再出発!今日はシャリバテもなく、すぐに取り付きまで辿り着いた。
前後に1パーティずつの状態で登攀スタート。
1ピッチ目、初心者向けのルートとはいえ、自分にはかなり難しそうに見える。それもそのはず、アイゼンでの岩登りはこの日が初!トレーニングもしていなかったのである(汗)。それでも何とか登った。
2ピッチ目は、ゴタゴタしているときに膝を捻ってしまう。正直、結構痛かったが、登りたかったので、続行!
3ピッチ目に、最大の難所(自分にとって)が訪れる。登れない・・・。手が寒さで悴んで、しかもパンクしている。膝の痛みを庇いながらで、足も上手く使えない。後ろのパーティも待たせている状態で、窮地に立たされた気持ちだった。
しかし、敗退!の2文字が頭によぎった瞬間に、火事場のクソ力が!なんとか、この窮地を切り抜ける。
その後は、難所もなく、1つの窮地を切り抜けたことによる自信とで、割とスムーズに進む。
最後は、トサカ状のナイフリッジ!挑戦したかったが、膝が心配だったので捲いてもらい、日ノ岳に抜けて目標達成。
下山も膝の痛みでペースは上がらなかったが、通りすがりのオジサンが、美濃戸口から美濃戸まで車に乗せてくれるなどの子運にも恵まれ、無事、下山できた。
自分にとっては色々と宿題を残す形になったが、初の冬季登攀で得るものも多かった。また、技術的だけでなく内面的にも沢山のことを伊三雄さんから学ぶことができ、非常に貴重な時間を過ごすことができた。ありがとうございます。
もうすぐ、入会して1年。伊三雄さんを筆頭に、会の方々には本当に色々とお世話になりました。2年目以降も頑張るので、これからもよろしくお願いします。