アルバム :https://photos.app.goo.gl/IEYACcMxH0CkhBzg1
ちょうど1年前に行った裏同心ルンゼが楽しかったので今年もアイス始めとして行ってきた。
裏同心ルンゼはロープを出さないルートと聞いていたが昨年は何回かロープを出してもらったので、今年はフリーソロでやるぞ、と内心意気込んでいた。
荷が軽いと思っていたら私がアイゼンを忘れるという大ポカをやらかしたが、瀬沼さんが不思議なことにモノポイントアイゼンを2つ持参しておりそれを借りることに。しかし瀬沼さんのアイゼンが馬鹿でかすぎてサイズが合わず。赤岳鉱泉に泣きつくも、アイスキャンディ以外でのレンタルは出来ないと返答され、思わず変な声出た。
結局、瀬沼さんのアイゼンを海保さんが、そして海保さんのアイゼンを私が使うという形でアイゼンのサイズに関しては問題なく使えるようになり、事なきを得た。
危うく鉱泉内にある漫画を全部読破してしまうところだった。
ファストパッキングに拍車がかかる世の中だが、そんな中アイゼンを2つ持参していた瀬沼さんには感謝しかない。
なんで持ってたの?
BD スティンガー |
無事に全員で裏同心ルンゼへ。
裏同心はたくさんのクライマーで賑わっていた。
「フリーソロで。」と意気込んでいたが、先週の小同心クラックでコテンパンにやられ、正直まだバイルともアイゼンとも友達になれてない感が凄かったのでロープを出してもらった。
初っ端からフリーソロ達成ならず。
左のラインは傾斜が緩かったのでロープは必要なかったなと反省。
しかし久々のアイスはドキドキだがやはり楽しい。
F2は雪で大部分が埋もれてしまっていた。
抜け口が怖い〜。
ただ抜け口でモタモタしているとその無様な姿を動画に撮られたり、延々と写真を撮ってきたりとカメラ小僧たちにもてあそばれるので早く抜けることをオススメする。
怪我明けの久米さんもバッチシ登ってました。
F3?4?5?は落氷にご注意。途中滝は2つほど埋まってしまって何がなんだかイマイチ分からず。
基本的なアイスの登り方を教えてもらい、F1以外はノーロープで登ることが出来た。
今月末の黄蓮谷もこれで少しは安心。
かな?
先週とは打って変わって好天の八ヶ岳。振り返れば中央アルプスをはじめとした山々がよく見える。
終始無風快晴でとても暖かい。
2つばかし滝が埋もれていたのもあってあっという間に終わってしまった裏同心ルンゼ。
この手前の左岸からもアイスで大同心基部へ行けるルートがあり、先行PTはそちらから行っていた。
恒例の雲稜チェックも行いながら通常通り大同心基部へ。
大同心稜のテラスでお昼休憩。
大同心稜を登ってくるより裏同心ルンゼから来たほうが楽だし楽しいのでは。
そして大同心から小同心ってこんな距離感だったのね。トラバースルートも取り付き中のクライマーもよく見える。先週は目の前の大同心ですらガスっててよく見えなかったのでビックリ。
こうやって過去の山行とリンクしていく楽しさも、登山の魅力の一つだと思いますの。
3p目登攀中の久米さん |
大同心南稜は、瀬沼・久米/海保・山口で。
南稜は2級上なのでいけるだろうと1p目山口リードさせてもらう。
多分槍ヶ岳に登るほうが難しいんじゃなかろうか。ピカピカペツルにランナーをとり左上していって残置スリングで終了。
ドラツーでやってくるフォロー。
そして一言。
「オールリードでしょ?」
私に第六感が芽生えたのか、はたまた海保さんがサトラレなのかは分からないが先週同様何言うか完全に予知可能でした。
ってわけで南稜をオールリードさせてもらった。フォローの海保さんはオールドラツーだった。
暖かい日差しとロケーションの中、楽しい登りが続く。
瀬沼教官も久米さんの登攀を暖かく見守る。
2p目の出だしでちょっと震えたけどホールドも支点もたくさんあり、なんならピナクルで支点もとれるのでペーペーにはアイゼン登攀の良い練習ルートだった。
そしてモノポイントの岩場での強さよ。超登りやすい。
3pを終え、雲稜へは合流しないのでトラバースして懸垂地点へ行き南稜を終了。
懸垂地点。後ろには阿弥陀岳 |
とにかく天気が良かった。寝っ転がって寝れるポカポカ陽気。
明日別働隊が行く阿弥陀北西稜がよく見えていたが、この時間は陽が当たらなくて寒そうだ。
天気の良い日だけ登っていても強くはなれないけれど、それでも山行日がいい天気だとやっぱり嬉しいし気持ちがいい。
しかし駐車場までの下山道は終始ツルツルスッテンテンの最悪状態で、最終的にバク宙決めながら落ちてった人いたから。
上ノ廊下へ行った時に、上ノ廊下遡行中は一切聞くことのなかった男性陣の悲鳴が木霊した雲ノ平でのツルツル木道がフラッシュバックした。あまりの危なさに私は雲ノ平でヘルメット装着したし。
今日みたいなコンディションだったらストックは必須で、慣れてない人はアイゼン履いたほうが安全だと思います。
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みんな翌日も休みだったみたいなのに、日帰り山行にお付き合い頂き本当にありがとうございました。
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