8月11日~13日葛根田川→大深沢北ノ又沢

日付 2018/8/11(土)~13(月) 天候 晴れ  参加 宮崎(CL、投稿)、中村、山口、塚越

1日目 (前夜)22:30二宮駅→(翌日)10:30滝ノ上温泉駐車場→11:30入渓点→14:20葛根田大滝→15:00滝ノ又沢出合(幕営)
2日目 6:00出発→9:40八瀬森山荘→関東沢下降→大深沢北ノ又沢出合→13:50ナイアガラ→15:00十字峡(幕営)
3日目 5:30出発→10:30稜線→12:40三ツ石山→15:14駐車場

岩手県の葛根田川~大深沢北ノ又沢に継続遡行してきました。
現地までは常磐道を北上しましたが、途中1車線区間もあり酷い渋滞に巻き込まれてしまう…。

1日目



滝ノ上温泉の駐車場に、予定より2時間遅れて到着。
観光地のためか駐車場には綺麗な休憩施設もあり、そこで着替えて出発しました。 関東甲信方面ではなかなか目にしない地熱発電施設を横目に舗装された道を進み、1時間ほどで入渓点。





そこからしばらくは平凡な河原歩きが続きますが、途中から川底は白いナメになり、右岸からは綺麗なスラブ滝も出合い、
その後もちょっとしたゴルジュを通過する。





お函という地形が有名なのですが、どこがそれなのかいまいち判然としない内に葛根田大滝まで至る。


大滝は登れないので高巻き。
滝ノ又沢の出合に近づくといいテン場がいっぱいあったが、流石人気の沢だけあって先行の天幕がいくつか張られていた。



タープを張った後、釣りをしようと竿を準備した。
事前情報では葛根田は「釣れる」と聞いており、先行パーティの人達も皆獲物を釣り上げていたが、私達は坊主…。
魚影はいっぱい見えるのですが…。

2日目
幕営地を出発して、すぐの二俣は右へ進みその後の二俣は左の滝を登ります。



その後は川幅は狭まりますが、ずっとナメが続き「ミニお函」という感じでこれはこれで面白いです。


途中でトポには書いてない滝を2つ超えて、少しの藪漕ぎで稜線に到着。
この辺りは湿原でお花も咲いていていい感じでした。








無人の八瀬森山荘で少し休んでから、先ほどの湿地から関東沢を下降しました。



関東沢も魚影が濃い様子だったので竿を出してみましたが、全く釣れず…。
もうこの辺りから、私は岩魚は諦めモード。
大深沢の北ノ又沢に入ってからは、しばらくは大岩の河原歩き。
10mの滝を登った後は、ハイライトのナイアガラ!


ナイアガラは真ん中を登れます。ナイアガラを過ぎると景色が一変し、1面のナメがずっと広がりとても綺麗。



トポにも、「葛根田が有名だが、大深沢北ノ又沢も銘渓」と書いてあるのが納得の良さだった。
この先、北ノ又沢はこれでもかというくらいのナメナメ。
十字峡に着き、ビバーク適地で幕営する。
この日はご飯を炊いてチャプチェ丼にした。翌朝はソーメン(1/4くらい流してしまった…)。

3日目
幕営地を出発し、北ノ又を遡行する。



ところどころ埋もれてはいたが、やはりナメがずっと続く。
だが、トポでは1時間30分で水流が切れその後1時間の藪漕ぎとのことであったが、
それどころではなく、なかなな水もなくならないし、その後もGPSで現在地を確認しながらの2時間30分ぐらいの藪漕ぎだった。





大深山荘には寄らず、気持ちのいい稜線を歩き三ツ石山まで降りる。
途中、塚越さん、20年ぶりの山仲間に再会!
下山して、滝ノ上温泉に寄り、翌日に備えて道の駅へ移動しました。

朝日 岩井又沢 中俣沢~東俣沢

日付 2018/8/12~14日 天候 3日間晴れ、曇り 参加 (CL)(投稿) 相原、久野、竹沢、A山
12日 6時30分三面ダム~ヒコ上戸沢BP18時
13日 6時ヒコ上戸沢BP~稜線18時~竜門小屋18時45分
14日 7時竜門小屋~日暮沢小屋9時50分 
   日暮沢小屋からタクシーで寒河江駅~山形駅~東京
今年の夏の合宿はまだいったことのない山域の沢に行こうと考えており、朝日連峰の沢はまだ訪れたことがなく、前から気になっていた5級の岩井又沢、中俣沢へ計画を立てる。
お盆の時期の朝日の沢はメジロアブが半端ないと聞くがドМな自分をどこまで楽しませてくれるかとドキドキしながら、11日の前日に新幹線で新潟から村上へ移動し村上駅で快適に野宿する。翌日タクシーにて駅から三面ダムの登山道まで移動する(12000円)
(写真はガッコ沢出合いのゴルジュにて)
登山道から1時間ほどで出合い付近に到着。登山道から沢筋は見えないので、適当な斜面を見つけて、沢へ降りる。この時点でアブはほとんどおらずガチャをつけながら、今年は暑いから少ないのかもな~と、余裕ぶっこきながら岩井又沢へ入渓した瞬間ぶわっ~と
数百匹のアブにたかられる。アブと共に遡行が始まる。こりゃたまらん。
S字滝4m
右から空身と荷揚げで登るが結構悪く、時間がかかってしまった。
素直に左岸から巻けばよかったと少し後悔。
へつりと泳ぎが長く続く。水は綺麗で渓谷らしく雰囲気はすばらしいがアブが不快で
休憩もロクにさせてくれない笑
水流が少ないせいか、初日はS字滝以外は特に難しい所はなく、ヒコ上戸沢付近で
幕営地を探す。いくつか良い場所はあったが増水時はどれも耐えられそうもない。
あまった時間で釣りを楽しんだ。
魚影も濃く、酒の肴をゲットし、たき火を楽しんだ。
けれど7時過ぎまでアブはたかり、静かになったと思ったら今度はヌカカが大量に発生し
さすが朝日と感じながら床につく。究極の沢屋はどんなに虫がたかろうが防虫ネットは
かぶらないらしい。俺もまだまだだな。
2日目はアブが活動する前に身支度を済ませ出発。
秘密兵器の養蜂業者の沢屋さんは結局暑い
からと養蜂スーツを脱いでいた時にアブに刺され首回りボコボコ(笑)
中俣沢に入ると昨日までの雰囲気とは一変しゴルジュ帯となってくる。
ガッコ沢手前から雪渓がでてくる。
スノーブロックもあり、ルートを慎重に選んでいく。
雪渓の天井に埋まっている倒木。
ガッコ沢出合いのゴルジュは通常は高巻きだが、ゴルジュ入口に倒木がかかっており
いけるんじゃないかと思い空身と荷揚げで突破する。
風と気温が下がるとアブはいなくなる。寒くてブルブル震えていると、A山が
セミが鳴いているのに雪渓があって寒いと思って震えていたら日にあたると暑くて沢は
素敵ですねと、いやー若いって素晴らしい。
ゴルジュをこえてしばらく快適に遡行が続く。
今回唯一登れなかった滝。右岸から高巻き、できるだけ小さく高まく事を意識した。
高巻きから見下ろすゴルジュ帯。高巻きもうまく処理でき1時間弱で滝を3つほど越え
20m懸垂で沢へ復帰する。
20m滝は右から登ったが意外に悪く左岸から巻いたほうがいい。
中俣沢出合いから東俣沢へ進み沢筋を詰めていく。なかなか水量は減らず、小滝が続き
滑りやすく、しんどい。いくつか枝沢がでできて遡行図通りに進むが、1400m付近
より踏み跡なしの笹薮漕ぎが始まる。間違ったか?2時間程の藪漕ぎで全員悶絶。
なんとか夕暮れ前に稜線に抜けて竜門小屋へと足を運ぶ。朝日連峰の山々が美しい。
A山は景色より登山道のシデムシの子育てに感動していた。
2階建ての綺麗な山小屋であり、水場もトイレも完備している。
小屋は多くの登山者でほぼ満室であった。1泊1500円。
20時就寝の為、外で食事をとり、星空を眺めながら遡行してきた余韻に浸る。
小屋にはシアトルから旅に来ているジェニファーと仲良くなり共に時間を過ごす。
自分は英語はしゃべれず、竹沢さん、秋山と楽しそうにしゃべっていた。
下ネタを通訳してくれと何回も頼んでいるのに無理ですと、全く情けない、それでも沢ヤ
かと思いながら時間は過ぎていき、久しぶりの山小屋で快適に就寝する。
翌日はゆっくりと日暮沢小屋まで下山しタクシーで寒河江駅まで。(15000円)
竜門小屋からタクシーへ電話する。日暮沢小屋までタクシーは入れるらしいが
林道の状況で途中までしか車が入れない事があるらしく、小屋などで情報確認は必要。
寒河江駅から山形駅へ電車で移動し山形駅から徒歩10分の温泉に入り、新幹線で東京へ
帰路についた。お盆の為、通路で寿司詰めだったが、遠足気分であっというまに東京へ
大人になると新しい経験は少なくなるがあのアブの半端なさの経験はとても新鮮で記憶に
残ったと思う。朝日の谷は綺麗で岩魚も
おいしくいただけたし、みんなで来れてよかった。次回は虫が少ない時期に来たい。
今回は水量も少なかったのもあると思うが、今までの5級の沢と比べると一番優しかった
気がした。来年はどこのデカい沢へ行こうかな~



















2018/8/5 奥多摩 倉沢本谷

日付 :2018/8/5  天候:晴れ  参加 :渡邉、安波(投稿)
アルバム : https://photos.app.goo.gl/ofZMyiJdH7CzQDYM8

泳ぎの沢を調べる日が来るとは思わなかった。渡邉さんにそそのかされ、親水性を高めるため泳ぎ沢の初級、倉沢本谷へ。滝は全て直登可能。ほとんどの滝は深い釜を持ち、落ちてもドボンで済むらしい。沢沿いに林道が走っており時折顔を覗かせる。入渓はぐにゃっと壊れたガードレール横の踏み跡から。(登山道並みにしっかりしている)


F1 いきなり泳いで取り付き。左岸から水線近くを目指し取り付き。滝壺泡立ってるけど、、、ほんとに落ちても大丈夫なのか?と思ってしまう。12人待ちの約1時間、緊張は右肩上がり。足がつかずドキッとしながらも無事突破。

F2 先行パーティーは左から取り付くも突破困難。結果巻きで。自分たちは右から突破。
ここでキャニオニングガイドさんに会う。「いつもより30cm近く増水してますね。楽しんでください!」爽やか!入渓が遅いとキャニオニングパーティーと重なってしまうため、下流は早々に抜けた方が良さそう。10数名×数セット、午後まで入っていた様子。踏み跡はキャニオニング?

 その後も水線通しを行く。泳がず取り付ける場所もあるが、今回はできるだけ水に浸って。案外大丈夫!と思えることが多かったが、手がなく足がつかないと途端に焦りが出る。焦ると犬かきになるのはなんでだろ。。。

その後も小滝の連続。釜はだいたい腰~胸、深いと足が切れるところも。

 後半のツルツル岩。右壁に残置スリングあり。スリングの下は深く、足がない。お助け紐を足てもらい、一段上へあがる。

右から取り付き・・・という情報だったがとてもじゃないが取り付けない。左壁も難しかっったが、なんとか突破。また小滝小滝を楽しく超える。

 遡行終了近く、堰堤下の水路。出口が木で狭くなり、水流が一点集中。ここまで来てシャワークライム(苦笑)なかなかの水圧を頭から上半身で感じる。

水路先の大岩横の階段から林道へ上がった。大岩は人工物と一体化していて不思議な感じ。林道は荒れているが車高の高い車なら入れそう。昔観光地だった面影はない。

今日は来てよかった。増水しているとはいえ流れが速いわけでもなく、最終的には楽しめた。へつり泳ぎなら足が切れても大丈夫、という事がわかった。手も足もないとすごく怖く感じる、ということも分かった。沢の選択肢が少しは増えたかな。ここを「大人のプール」とまでは思えないが、どこぞの数千円かかるプールよりは楽しいと思える。まだ猛暑は続きそう。また来よう。

 ミヤマカラスアゲハ

おわり。