2017.8.5 九州出張登山No.5 福智山山系縦走


鷹取山山頂
メンバー:伊三雄(投稿)
行程:JR九州 若松駅(5:58)⇒折尾⇒(6:50)直方駅⇒バス(7:15)⇒(7:30)上頓野小学校(7:40)~福智山湖~登山開始(8:12)~(9:27)鷹取山(9:30)~(10:27)福智山(10:40)~(12:00)尺岳・昼食(12:40)~権現山~(16:50)皿倉山⇒ケーブルで下山⇒八幡駅⇒帰路

今年は、工場建設のため夏休み返上で働かなければならず、みんなの夏の計画が届くたびに羨ましく、焦りの気持ちが出てくる。
特に今年の沢登りの記録は楽しいものばかりで「みんなそんなに頑張らなくていいから」と思ってしまう。
先日のガンマー君と絵理ちゃんの柿其川本流の動画で絵理ちゃんが激流の中を飛び込むシーンは思わず吹き出してしまったが、よく頑張っているなと羨ましく思った。
そんなんで僕もみんなに負けないように1日でも欲張った山行にしようと今回の計画を立てたが最後の最後、権現山の中腹で熱中症(初めての体験)気味になり動けなくなってしまい30分程登山道で横になり何とか目標より1時間遅れの17:00に皿倉山山頂にたどり着いた。


福智山湖から神社の参道を登り登山道に入って鷹取山を目指す。
うっそうとした森の中の急登をひたすら登り稜線に出るがここも深い森が続く!
長い稜線はいくつもピークが現れて福智山への分岐の道に突き当り右に折れると草原の様に開けた鷹取山にでる。
ここまで誰にも会わなかった。


鷹取山から福智山へ向かう。福智山は北九州では人気のある山で標高も900.8mありなかなか良いところだった。ここには登山者が5人ぐらいいた。







福智山では少しだけ休む、途中バナナを食べてアクエリアスで給水し尺岳に向けて出発する。
尺岳の標高は608mなので下り気味の登山道を走るように進む。皿倉山まで続く九州自然歩道は整備がされており歩きやすい登山道だが台風接近の影響でサウナの中を歩いているような蒸し暑さでこれにはほんと参った。





尺岳山頂は狭いが景色が良く、これから向かう権現岳と皿倉山が見える。
丁度、12:00なのでここで昼食を取る。バナナ、カップヌードル、たけのこの里で豪華な昼食?

白くかすんで見える左が権現山、右の頂上にテレビ塔などがあるのが皿倉山である。


尺岳608mから350m付近まで緩やかに下る長い深い森の登山道をせっせと歩く。
蚋とアブに追いかけられながら永遠と歩く。
途中から歩くのがと言うより山歩きが嫌になってくる。
「暑すぎる」山というより丘のような低山で夏で、台風で、記録的な熱波で、「もーやだ!」
誰だ、こんな計画立てたのは、「俺だ」




これだけ地図を重ねてもまだ足りない。自分の歩いた距離を測ってみると30Km以上歩いていた。疲れるはずだ!

 

熱いながらも足は体は元気で蚋やアブに追いかけられながら小走りで進んでいたが、皿倉山まで目と鼻の先の権現山の中腹で突然、あしに力が入らなくなり前に進めなくなる。
少し残った水を飲み、30分位登山道に横になった。
このまま動けなくなったらやばいな!と思っていたが少しずつ体に力が戻ってきた。


辛かったけど、目標の1時間遅れで皿倉山までたどり着きました。
このコースは、秋から冬または、冬から春に登ると良いかも。
でもよく考えると大山より低いんだよな。


帰りは、ケーブルカーでのんびり下山しました。
次は、沢登りです。

2017.7.29(土)ホラ貝のゴルジュ(敗退)

雨の降る中、ゴルジュで有名な沢へ突入


日付 2017/7/29(土) 天候 雨 参加 武藤(CL)、海保、山口(投稿)
 アルバム :https://photos.app.goo.gl/s9gcTBhTfiIG6jSo1

7:40 西沢渓谷市営無料駐車場→8:12 二俣吊橋→8:33 鶏冠谷出合→8:45 6m滝(巻き)→10:00 ホラ貝のゴルジュ(敗退)→11:30-12:00 鶏冠谷出合→12:30 駐車場


梅雨明け発表後に本格的な梅雨がきた感があって、日本列島がフェイントを喰らってますが、なんなら今も家の近所の川が大雨で氾濫すっかもって状態ですが。
まぁそんな戻り梅雨絶好調の7月の最終週も天気は芳しくなく、予定していた甲府幕岩でのフリークライミングも大月ICで降りしきる雨で無理と判断し、ホラ貝のゴルジュへ転進することになった。

雨予報にも関わらず西沢渓谷の無料駐車場には沢やトレッキングをしに来た人たちで賑わっていた。
準備を済ませ、西沢渓谷遊歩道を進み吊橋を越え鶏冠山方面へ。明瞭な踏み跡を辿って沢へ降り立つ。

すぐに鶏冠谷出合。
流れが強かったのでスクラム渡渉を試みる。

一人では困難なことでも三人で力を合わせれば乗り越えられる。

「三本の矢の教え」はスクラム渡渉においてとても重要な意味を持つのではないだろうか。

しかし二人で乗り越えて行ってしまったので私は一人、隣の橋から・・。
矢は二本で十分だった。

エメラルドグリーンがキレイな穏やかな沢らしいけど、今日は水多めでのお出迎え。

6m滝

 最初の滝。ここもホラ貝の見せ場の一つで、右岸にキレイに一本入った斜上クラックから越えていく滝だが水量多く近づくことが全く出来ない。

果敢に(?)3人チャレンジするも到底ムリでして。私はクラックを見ることすら出来なかった。
残念ですが巻きましょう。

釜ノ沢への非常に歩きやすい巻道がずっと通っているので安心。

 のんびり歩けるとても癒される沢だ。

 
 と思ったのも束の間、泳ぎやへつりでは突破出来ない細長い淵が出てきた。
左岸に残置がぶら下がっていたので、そっから巻くことに。
2箇所にハーケンあり。


この巻きはフォローだったけど緊張した。抜け口もいやらしく、小枝をもぎとらないように気をつけながら抜けた。

その後沢に戻るも結局この先も水量多く、巻き決定。

本来巻かずに遡行できる沢らしいが今回はそうとはいかず、この道にかなりお世話になった。
そのまま降りられるところを探しつつ進む。

ホラ貝のゴルジュ

降りられるところなく、巻いたままホラ貝のゴルジュへ着いてしまった。
先行PTがロープを出して取り付いているので私たちはしばしの休憩。

ゴルジュ内からジャブジャブ流されてくる先行PTの姿に、この先かなりの厳しさが予想される。
とりあえず私たちもゴルジュ内に行こうということでザックをデポし、ロープだけつけて泳いでいってみる。

溺れた・・・。

入水して2秒で…。水の流れとか無視して突っ込んでいったら右の渦巻いている水流に飲み込まれ、後はもう洗濯機状態…。しかも気持ちドラム式の方…。
メットまで完全に水の中に引きずり込まれて、ロープも足に絡んで、コンタクトは速攻でどっかいって…。
死ぬ気で「引っ張って!」と2回ほど顔を出して叫んでみたけど一向に引張らない男性陣。アカン、死ぬ!っていうか殺される!
そうしたらやっとロープが引っ張られ始めたが、ロープを引っ張られると身体が沈むので強制呼吸不可。この数秒間が本当に苦しかった。

陸に倒れこむ私を爆笑しながら迎えてくれたサイコパスな二人に「なんですぐに助けなかった?」と聞いてみたら、「引っ張って!」が「もう一回行く!」に聞こえ、更にドラム式にされるがままだったのも自力で泳いで頑張ってる風に見えたらしい。
とりあえず超ポジティブな私の姿が目の前にはあったらしい。
爆笑してるけど、ホラ貝の霊になるとこでしたから。一つの尊い命が消えかかってたわけですから。

一向に笑うのをやめない二人に、次はお前らの番だと促し、引っ張ってコール1回目はシカトするからと伝えた。

というわけで次の生贄、海保さん。

いや、もう本当、華麗な泳ぎで・・・。
ドラム式も妻子ある身には優しかった。

左岸を人工で抜けるためにアブミを持ってきたが、先行PTもここで敗退していたので私たちも見学のみで敗退とした。残念。


帰りは楽々巻き道ルートから。
お昼には入渓点に帰還。少し休憩してから駐車場へ戻る。

帰りは、茅ヶ崎推奨アプリ・温泉天国にて調べた「ぶどうの丘温泉 天空の湯」で汗を流し、美味しい桃とネクタリンを購入して帰路に着いた。
この辺り一面ぶどうや桃がたくさんなっていて、女子風呂内にはなぜか潰れたぶどうが一粒落ちていたほど。さすが。

面河本谷~中沢~石鎚山

日付 2017/7/28(金) 天候 曇りのち雨 参加 (CL)(投稿)相原
コースタイム 面河駐車場5時15分~御来光の滝10時~天狗岳11時30分~面河駐車場14時
七月末に1泊2日で会社の出張があり愛媛県松山へ。仕事は半日の為、松山周辺に登れる山はないかと考え
石鎚山に突き上げる面河本谷という沢ルートがあり、行ってきました。初日は仕事をこなし、松山城、道後温泉を観光しホテルにて休む。2日目はレンタカーにて面河渓谷駐車場へ車を走らせる。松山空港からだと2時間かからないくらいだ。(写真は駐車場よりすぐの面河渓谷)
駐車場から渓谷沿いの林道を歩き、林道終点地点から入渓していく。駐車場より25分くらい。
和歌山の時もそうだったが、西日本は関東と比べ日の出が遅い。
120mナメ滝
魚影はちらほらあるが、18時には空港に戻らなければならない為、先へ進む。
入渓してしばらくするとアブにたかられる為、防虫ネットを被る。
ゴルジュも時折出てくるが、明確な巻き道もあり、特に難しい所はなし。
七ツ釜
魚止めの滝は左岸を巻く。特に問題なし。
遡行から4、5時間程で、日本の滝100選の御来光の滝87mに到着する。右側から登られている記録があるみたい
だが、トポ通り右岸を巻く。ピンクテープもしっかりついており、道もしっかりしている。しばらくすると、愛大小屋と中沢
分岐の標識が出てくる。愛大小屋の登山道から下山する記録も多いが、自分は中沢に下降する。本流より少し下流に
下るとすぐに中沢出合になり中沢に進んでいく。
中沢に入ると長いスラブ滝が出てくる。3級から3+くらいでここが核心だと感じた。
巻き道は左岸から簡単に巻ける。
長くてしんどい、慎重に登っていく。中沢を詰めると幕岩に詰めてしまうので、途中2回右からの支沢が入るが、2個目の支沢を詰めた方がよさそうだ。
上部に向かうと左から幕岩が見えてくる。ここからササの藪漕ぎが始まり。大量のブヨにたかられる。
しだいに雨も降り始めてきて、足取りも重くなってきた。藪漕ぎを終えると、天狗岳の稜線に出た。
石鎚神社より天狗岳。山頂はハイカーで賑わっていた。景色は期待できなかったが、満足だ。
少し休憩をして、登山道から駐車場までかっとばして2時間ほどで到着。
面河から松山までは温泉とコンビニもほとんどなく、道後温泉にて風呂に入り。神奈川へ帰路についた。