2017/3/18-20 上高地中千丈沢(アイスクライミング)

日付 :2017/3/18(土)-20(月) 天候 :快晴-曇りのち晴れ‐快晴 
参加:渡邊(CL)、穴井、安波(投稿)
アルバム : https://goo.gl/photos/1sGYbbbhtgNzrmc16


大正池に映り込む穂高方面


上高地にも春は着実に近づいていました。


3連休を利用し、上高地中千丈沢へアイスクライミングへ行ってきました。天気は良く、風もない。暖かで春を感じる上高地です。


【1日目】
アプローチ→ミルキーウェイ→ハバネロ
中千丈沢は2008年から開拓された新しめのエリア。アプローチ近めで景色もいい。ハイカーもいないので静かなアイスクライミングが楽しめた。


●アプローチ
釜トンから出発!
トンネルを抜けるとそこは・・・
またトンネルだった!
チーム・マウンテンハードウェア(笑)穴井君を探せ!
大正池ホテルを左手に見送り、一つ目の橋を右へ入る。トレースばっちりの中千丈沢。明神が見えた時、3人ともテンションが上がった。つい何度も足を止め景色を楽しむ。写真を撮ったりのんびりハイキングモード。ここまで1時間強。
目印の大岩まではプラス40分くらい。岩に氷がついていれば右側から大岩を乗越す。もしくは左の尾根を乗越し中千丈沢へ降りて合流。尾根は結構急なような・・・今回は右から大岩を乗越した。岩の左にはFIXあり。上部には懸垂支点があり、下降は懸垂で。
こんな感じで3~5m。3日間ここをアプローチしたわけで・・・だんだん足場が崩れているような・・・。結局毎日ロープを出してもらうことに。。。あ~情けない、、、ハイキング気分は終了でした。。。
大岩から約10分、沢を詰めていくと次々に滝が現れる。各氷瀑間は3~10分ほど。


●ミルキーウェイ(Ⅲ-Ⅳ~Ⅲ級、穴井- 渡邉)
まぁこのくらいなら私も・・・なんて気持ちでスタートしたら気持ちが折れそうになった・・・調子に乗りました、ごめんなさいm(__)m。。。約100m登るって考えればわかりそうなものだけど、ふくらはぎがパンプ!
1P リード中の穴井君
登攀中虹が出て癒される(^^)
2P リード中の渡邉さん


●ハバネロ(Ⅴ級 穴井)




立ってる~~~・・・これ登るの???蒼い氷がきれいなハバネロ。
リード中の穴井君。大胆なムーブで魅せる!ちょっとシャワーを浴びながら。これが興奮するらしい。あたしには理解できない領域です(^^;






【2日目】
Z→一角獣→達磨アイス
夜から朝にかけてうっすら降雪。といっても1~3㎝くらい?木々が白くなってこれまたきれい(^^)朝はゆっくりスタート。でも一番乗り!今日は看板ルートを目指す!


●Z(Ⅳ-Ⅴ-Ⅲ級、穴井-渡邉-穴井)
確かにZの滝!!!これを目印に他の滝も判別しやすい。ルートは左に逃げず、ど真ん中の氷柱を。Zを串刺しに登る。
1P 穴井君リード中。
2P リード中の渡邉さん。1P終了点から出るのが怖い・・・(のはあたしだけ・・・)
やっと出られた~。高度感◎放り出された気分でした。。。
3P 短いけれど少し立ってる。傾斜が少しでも変わると恐怖心が沸いてくる。さっきよりも緩いのに。
Zを串刺し後。ご満悦の3人(^^)

ゼ~~~ット!こんなポーズあったよね?
1本登ったあたりでくライマーが集まり始めた。


●一角獣(3P目のみ登攀。Ⅴ+ 穴井)
左/ジョーズ 右/一角獣
本来の一角獣取りつきより。Ⅳ級‐Ⅱ級‐Ⅳ級の3Pだが混んでいるのでエスケープ。
ズドンと立派な氷柱へ取りつく。
穴井君リード中。凹角から直上、右へトラバースし抜け口へ。どこまで直上しちゃうの・・・と見守っていると・・・
薄被りを抜けていく!まじかぁ(*-*;スクリュー回収に同じルートを行くことに。凹角はなぜかチムニー登り風になり(フリクションが効くわけもなく・・・)、岩と氷にジャミングし(これは少し安心)、バイルを離し岩をつかむ。あたし・・・余計に難しくしてる?!まぁテンションかけました(^^;


●達磨アイス(Ⅲ級 安波)
ついにリードデビュー(^^)二人の心配と全てのスクリューを背負ってスタート。
これなら行けるかも!・・・となんで思ったんだろう。。。見た目よりも傾斜を感じてしまう。「会の人ならノーロープ」と言われつつも、やはりデビュー戦はうれしい(^^)
スクリュー打つのもしんどいし、抜け口らしい抜け口でなくともやっぱり怖い。腕も足もパンプ気味。ロープアップでさらに消耗してしまい、まともにロープを扱えず。。。セカンドビレイのセットまでに時間がかかってしまった。反省だらけだけど、、、嬉しかったのです(^0^)♪


【3日目】
鷹の爪→ジョーズ(左から中央)→下山


●鷹の爪(Ⅴ級 穴井)


リードの取り合い。渡邉さんのパワハラにより穴井君のリードが奪われそうになる(笑)結局仲良く分けっこしました〇あたしはカウンターをいまだ身に着けられないまま今日もⅤ級を登ってみる。

穴井君リード





だんだんそれっぽくなってきた?リードはいつスクリュー打つのか疑問に思いながらもとにかく登る。ちょっとコミカルなフォルムのあたし。
鷹の爪付近から上高地方面を観る。焼岳がよく望めた。


●ジョーズ(Ⅴ級 渡邉)
ジョーズが口を開けて待っていた。看板ルートは混んでいる。とれるラインで取りつく。ジョーズの口左側から取りつき直上から右上、中央へ抜ける。落氷が多く避けながらのビレイ。あたしの頭の中は既に温泉しかない。あ~落ちそう・・・いや温泉が待っている!登れないかも・・・いや登らないと温泉に行きたい我がままを通せないかも!あ~昨日のテントの中での温泉プレゼンがボツになる!そうはいかない、けど・・・「穴井君、、、登れなかったらどうやって降りよう・・・」「・・・いや、登って下さい。」「いや、もし、、、」「登って下さい。」ドライ。そもそも、登る以外の選択肢はなかったんだった!!!
渡邉さんリード中
手の上でレスト。アシストしてたよ~(笑)がんば~!



スクリュー連打が3日間の疲れを物語る(^^;
無事生還!ジョーズのポーズらしい(笑)
ジョーズ取りつき付近より。焼岳から穂高の縦走路。ホンジツモセイテンナリ!

3日間でマルチを含む合計7本、のんびりペースだけどいい練習になりました。Ⅳ級のリードもまだ先になりそうですが、少しづつ氷に慣れてきた気もします。ただ、やはり冬靴&アイゼンは重く感じ、足が上がらない。フリーのようには思うように体を動かせない。下山の足はヘロヘロで、足がイヤイヤいってしまいもつれ込む・・・でも、青空と雪の白さ、氷の蒼さは美しいと思えるのでした(^^)

春はすぐそこのようです。
3日間ありがとう。


来シーズンへ続く。

北海道アイスクライミング1日目 神居岩ミックスクライミング

日付 2017/3/3(金) 天候 雪  参加 吉野、宮崎、渡邉(CL)(投稿) アルバム :

今回
本州にはない北海道のでかい滝(銀河の滝、雲井の滝)&スポートミックス(モダンミックス)
をやりたく計画した。
まずは初日、飛行機で移動し、
羽田~旭川~旭川駅から私のミスでバスがなく(ダイヤが変わってた・・・)
タクシーで神居古潭に。そこからアプローチ30~40分くらいで神居岩に


エゾシカトレースがいっぱい。


これが日本最難関ミックスルートのある壁か…とまずは見学

そしてマンタラメ(源流) M8 をトップロープで登る。
M8=5.11くらいらしい
回り込みトップロープを張ってもらう。(歩き)



俺フリークライミングでトップロープでも5.11なんて登れませんが…がんばる
怖い
脆い(欠ける)
普段は嫌なベルグラに安心感を覚える。
休みながらなんとか上までたどり着く
なかなか面白い!

足はフリークライミングに近い。むしろそれより立てる(モノポイントの場合)
アックスさばきはよく考えないといけないと思った。これも経験か。(横持ち、アンダー等々)
氷の状況でグレード変わるのはアイスとある意味と感じた。

デュアルのアイゼンで登る宮崎さん。デュアルは大変そう。


その後少しの登り、層雲峡行きバスの時間もあるので撤収



また是非来たいです!というか本州にもスポートミックス、ドライルート欲しい。
いっそのこと開拓?

そして。次の日のNAKA滝ミックスにこの日の成果は活かされるのか!?
2日目に続く

2017年3月18-19日 鹿島槍ヶ岳東尾根(敗退)

日付 2017/3/18(土)-19(日) 天候 晴(土)、雪(日)  参加 宮崎(CL)、久米、山口(絵)、瀬沼(投稿) アルバム : https://photos.google.com/album/AF1QipP9HlQMG3DUb2dTcHRBbd-eE9YnkOKhzucr8VLy


今回は、鹿島槍ヶ岳東尾根に挑戦です。安曇野インターを、下りると真っ白な鹿島槍が目に入って来ました、数時間後にはあの山を登ってると思うと気持ちが昂ります。

行程 
18日(土):大谷原駐車場9:00-東尾根取り付き9:40-一の沢の頭13:00-二の沢の頭13:45
19日(日):二の沢の頭6:40-大谷原駐車場9:30



茅ヶ崎山岳会では一昨年来ているルート。しかし今回は全員が初。雪も多く最高のコンディション。
快晴の中、大谷原駐車を出発。


正月に爺が岳に来た時よりも、かなり雪が増えています。


東尾根取り付き地点。トレースがないと分かりずらいが、左側の堰堤が目印(赤布あり)。
いきなりの急登で時折ズボズボ埋まり体力を消耗する。


大分、高度を上げて来ました。この辺りから雪も締まっており歩きやすいです。
トレースもバッチリ。


一の沢の頭、手前の登り、写真では分かりずらいが、両サイドが切れ落ちていて気が抜けない。


鹿島槍が目の前に!
人気ルートなので、今回の連休はかなりのパーティーが入ってる様子、テン場が無くなると困るので先を急ぎます。


快晴の中、綺麗な雪稜を登って行きます、最高です。



二の沢の頭、ここで幕営。
夜は強風でブロックが崩れテントが飛ばされそう!やはり快適に寝るにはテン場作りは手を抜いてはいけません。


明日のルートを確認、結構雪が付いてるな~!


夕食は、軽量の為、フリーズドライで済ませる。
明日は、第一岩峰の渋滞を避ける為、3:00起床。早めに寝るが強風でほとんど寝れず。


なんと起きてビックリ!
視界もなくかなり雪が降っている、どのパーティーも様子を見ている感じ。朝食を軽く済ませ準備をする、とりあえず第一岩峰まで行き判断する事に。
出発するが、新雪が締まった雪の上に15~20cmぐらい積もっているので歩きずらい、このまま登ってもかなり時間が掛かると判断。夜は風速20m以上の予報も出ていたので引き返す事に。


下山もなかなか大変。


湿気が多い雪なので、すぐにアイゼンにダンゴ雪が付きスリップしやすい。



やはり、この時期の後立山連峰は難しいと感じました。寒気が入っていたので多少は天気は崩れると思いましたが・・・
また、皆さんリベンジしましょう。