2016/3/5 門脇崎大テラス&灯台下南面クライミング

日付 2016/3/5(土) 門脇崎大テラス&灯台下南面クライミング 晴れのち薄曇り 参加 ザキミヤ、(投稿つか)
今週末土曜日はクラックトレーニング。あかねの浜メインだが最近行ったばかりの2人組は前回中止になった門脇崎へ。あまり紹介されることもないエリアので記録出しておきます。

アプローチは門脇崎駐車場(500円)から数分。


まずは大テラス。こちらはルート図100岩場に載っています。懸垂支点は岩の空洞に長シュリンゲを通すと確実。


いざ懸垂。帰りは懸垂ポイントを登り返しますが、全装備背負っても登れる程度。



いきなり5.10aスカイラブに取付いてみたものの下部抜け口が濡れており、おまけにヌメヌメだった。
ヌメヌメのクラックに赤キャメを決めてテンション入れたところ、外れ下の赤キャメまで1.5mほど落ちた。やや開き気味だったものの摩擦不足で外れたような気がする。
一旦降りてザキミヤに代わるもののこちらもNG.



2回目のトライはテンション混じりではあるもののトップアウト。こちらはセカンドが撮った中間部。ルーフ右がスカイラブ。ルート名が納得できる楽しいルートだった。ちなみにルーフ左は10bらしい。





懸垂で大テラスへ戻りザキミヤが登り返しルート確認。(上の写真は大テラスからの風景)



早めの昼食後はホシナクラック11d三ツ星を遊んで大テラスは終了。

灯台下南面に移動前に「もずがね」で昔ロクスノのOLD BUT GOLDで紹介された日本初の5.13a !? スカラップを見学。


灯台下南面は100岩場ではアプローチのみ載っており、ルートは杉野ガイドの「魅惑のトラッド」を参照。こちらのテラスも快適です。

当方はグッドハート10a 2つ星を登った。オンサイトはならなかったが、核心のオフフィンガーセクションにムーブが有り、非常に良いルートでした。写真はナボナ5.8だが辛い。このルートが登り返しであることを考えると装備は上に置いておいた方が無難。


ストマック5.9も登りたかったが、登り返しのことを考えると区切りの良いところで終了。灯台見学の終了時間16:00にギリギリ間に合い大正解だった。
観光客が絶え間なく訪れ、写真撮られたり説明したりと忙しいが、一度は登ってみる価値ありのルートがいくつかありました。
※交通メモ
 二宮5:30 → 門脇崎駐車場7:25 (真鶴有料道路200円)
 門脇崎駐車場16:20 → 二宮 18:00 (宇佐美から亀石峠経由、伊豆スカイライン420円) 
 

2016/2/28 谷川岳 東尾根

日付 2016/2/28(日) 天候 ピーカン


参加 ガンマー(CL)(投稿)、伊三雄、武藤、高橋、重盛、齋藤、宮崎


340 指導センター


 300に指導センターに集合。
 星空が見え無風。好天が予想される。

450  一ノ倉沢出合


 沢の流れる音がする林道を進む。塚越さん曰く、こんな所で沢の音が聞こえるなんて初めてのこと。今年の異常気候はどう影響するのか。ハーネス、アイゼン、ピッケルを準備。
 昨晩のトレースがうっすらと残ってる。

550 左方ルンゼとの別れ


 伊三雄さんと武藤さんが急遽東尾根に参加。
 2人を吸収し、左方ルンゼパーティーと分かれ行動。ザイル3本7人パーティーに。


 伊三雄さん&ガンマーは飲み過ぎ&寝不足にてペースがあがらない。昨晩、宮崎さんに何度も「飲み過ぎだし朝早いからさっさと寝てくれ」とお願いされたらしいが記憶にない。もちろん拒否。特に私はひとり暮らしの寂しがりだから仕方がないのだろう。


 ここから先はほぼトレースは無い。


7:10 シンセンのコル


 コルから第2岩峰へ向かう際、左にトラバース。そこが悪かった。岩峰へ上がろうとするが足場が崩れそう。しかも雪面はたっている。下は岩があり・・・身動きできず。後方にいた高橋さんが反対側に回り込むルートを開拓。ロープを出し確保。雪が崩れやすかったためひっぱりあげた。もしも2人パーティーだったら・・・入門ルートとはいえ谷川の洗礼を受け始める。
※ここは反対側に回り込んだところ

830 第2岩峰(Ⅲ級10m)


 第2岩峰はハーケンや細い立木で支点・振られ止めを作りながら伊三雄さんがリード。フィックスしタイブロックで突破。


 第2岩峰を突破した先には超オーバーハングした雪庇が。
どこまで下が空洞か分からなかったためロープを出す。



 あとはグングン進んでいく

 グングン グングン
晴れ過ぎてアチー

 雪庇に気をつけながら進む
去年の西黒尾根と比べると雪庇の発達は小さい


ゴゴゴゴ~~・・・

と鳴り響き、足元から振動を感知した瞬間足元が割れる。
気をつけてはいたものの雪庇上を歩いていたようで崩れに加え、更に足元よりも下にも亀裂がピシッ!

即刻退避!!!
どうやら西黒尾根からも雪庇が落ちたのが見えたらしい。
思い出せば確かに歩いていてもここだけヘンな雪質だったと思う。
下山後も股の間から崩れていった高橋さんは特に生きてて良かったと何度も繰り返していた。
※左方ルンゼパーティーからパックった現場写真
 確かにトレースよりも下に亀裂が。

心をグッと潰されつつも先へ進むが今度は縦に雪庇状に張り出しており越えられない。・

越えて一歩が決まればどうにかなるが、決まらなければ谷底。頭によぎるのは「山は生きがい落ちれば死骸」。ちなみに私がノーザイルで越えようと試みた瞬間、足元の雪にバスっと亀裂が走り・・・意気消沈。踏みこんでいたらどうなっていたか。

人差し指程度の枝にセルフをとり、スタンディングアックスビレーで伊三雄さんリード。確保は相方の高橋さん。
 
 高度感はあるものの雪は安定している。
ただ、亀裂の一件から足元が信じられなくなっている。情けない。
 12:00
第1岩峰は右から巻く
岩峰から少しクライムダウンし雪面を上がる。下がるの怖え~・・・が、上へは傾斜は少なく余裕。

 山頂へは雪庇を崩して尾根に出るのが最後のハイライト。
1か所だけ「いらっしゃいませー」と言わんばかりに雪庇がないところがある。結構たってるし、雪庇を崩す醍醐味をポイっと捨て、割れ目に導かれて尾根に出る。

足元からひょっこり出た私にビックリの天神尾根登山者と、いままで誰にも会わなかったのに急に人が出てビックリの私。せっかくのローアングルなのに登山者はズボンなのが残念。


※誰かの愛によりメットに雪の付いている伊三雄さん



1240 山頂(オキの耳)
 快晴無風の好天の中、山頂ビールで祝杯をあげ天神尾根を下山。


 余裕のよっちゃんでロープウェーに間に合った。

1500 指導センター
 全員無事下山なり。
 何度もひやひやした~
 

帰宅は鈴森の湯でさっぱりしていたら水上インターから20数㎞の渋滞との情報。永田さんおススメのGoogleマップで訳の分からない一般道を進んだ結果・・・渋滞知らずで快適な帰宅だった。
快適に進んでいることを良いことに、塚越さんが渋滞にはまっている他の車に電話し遅れていることを確認の繰り返し。塚越さんの高笑いが止まらない車内でした。
※ここ1級の入門ルートかねぇ・・・(~_~;)?

2016/02/28 谷川岳一ノ倉沢一ノ沢右壁左方ルンゼ


谷川岳一ノ倉沢一ノ沢右壁左方ルンゼ
2016/02/28(日) 天候 晴れ 参加 つか(CL)、相原、くのちん、ユーセイ、(投稿つか)

前日の雪訓に引き続き本日は各ルートに分かれ実践クライミング!!
03:40 指導センタースタートし林道歩き後、0450一ノ倉出合で準備。
     天候は月夜の光が雲間から見える感じ、無風。

0600 取付きで大ベテラン2人が日和り東尾根へ。結局4名でスタート。F1、F2はノーロープで登る。





0650 どこからがF3なのか判然としなかったが頃合いを見てロープを出した。



0750 F4は左のⅣ級程度から越え核心のF5チョックストーン滝に着いた。
    ビレイ点は写真の左壁に古びたハーケン1本。ユーセイが1本打ち足した。
    後から気づいたが右壁にピナクル状フレークが有り、それを利用した方が安心かもしれない

0800 暖冬の今年、凍っているとは思えなかったが、案の定チョックストーンの左右にほんのわずかに氷が着いている程度。唯一のハーケンまではバックアンドフットのチムニー登りを交えながら登った。雪をはらいハーケンにぶら下がっていたシュリンゲを見つけ、ようやくテンション、ふー。
(写真では雪で埋まってるように見えるが、雪は空洞の上にうっすら載っている状態だった。)

ハーケンの穴が凍りついており、ピックで穿りかえしカラビナをかけたが、グラグラしているハーケンだった。角度が良いから外れないのであろう。昨日入ったというパーティは結局、この滝は触らず敗退したらしい。

チョックストーン右の氷と草付きにアックスを叩き込み、ハーケン上に左足を置くまでは行ったがそれから先、足のムーブが思いつかず敗退。ヌンチャク残し相原に代わる。

0830 相原が執念のクライミング開始、後続のくのちんはチョックストーン手前の右壁の可能性を探る。(写真は右壁)

09:30 相原はステミングでチョックストーン左の氷柱にシュリンゲをかけアブミにしたところで一度落ちた。右壁を諦めたくのちんが執念深い相原をサポートする形。シュリンゲやらを渡している様子。その後アブミの段数増やしようやく突破、雄たけびが響いた。
(核心部、写真追加!!)


(写真は3人目が登ってる様子、アブミに足をかける前。)

氷柱にタイオフしたシュリンゲ(3段アブミ)

本日の主役「相原」あーたはえらい。
チョックストーンすぐ上でユーセイをビレイするくのちん

F5より上は雪壁と草付き、降雪後2日たっていたのでわりと安定していた。

1130中間稜に合流。昨日のトレースがところどころ残っていた。



「チャレンジアルパイン裏表紙」



1300過ぎ東尾根に合流、あとは東尾根隊7名のトレースを追うのみ。

亀裂の入った雪庇。



1400 山頂!!左方ルンゼ完登は今シーズン初!?


1500過ぎ天神平スキー場に下山。
今回は相原の「諦めの悪さ」「執念深さ」のお陰で完登できました。少し見習わなくては、、、