葛葉川本谷~三ノ塔~二ノ塔(市民沢登り下見)


日付: 2013/5/6
天候: 晴れ
参加: 高橋(CL)、早川(投稿)

前日剣岳から戻って来た高橋さんから、急遽、5月末に予定されている市民沢登りの下見を兼ねた沢登りの誘いが・・・
連休最終日のこの日は、ようやく気温が上がるとの予報でLet,s Go!

前日まで剣岳にいた高橋さんの体の心配をしつつ、朝430出発で葛葉の泉に向かった。

連休最終日でもあり、予想よりも早く1時間あまりで駐車場に到着すると、そこには簡易ながらもトイレ、水(葛葉の泉)があって女性には嬉しい。
駐車場には、水汲みの車以外はなく ほぼ貸切状態だった。

前日の寒さが残り肌寒く、日が昇るのを暫く待つが、昨年の夏に泳ぎっぱなしの丹波川を経験済みだから多少の寒さは大丈夫!!ってことで、少々早いが6時過ぎには出発した。


アプローチが良く、駐車場から見える吊り橋を渡ってすぐ入渓でき、すぐさま水の感触を味わう。 (わ~~やっぱり沢は いいな~!)

すぐに小滝が現れるが、さほど傾斜もなく 難なく登れる。
手も足がかりもあるので、ロープを出さずに、次々とクリアしてくと、欲が出てきて、敢えて水しぶきがあるところにチャレンジすると・・・
冷たさと息ができないとで、思わず「わ~~~っ!!」と叫んでしまった。

でも、最高!!!
全身ずぶ濡れになって恋しくなった陽ざしは、沢までは届かず。
体が暖かくなるまでしばらく我慢。

板立ノ滝はツルツルで足がかりもあまりないので巻くことにした(左岸にしっかりとした巻き道あり)。

しばらく小滝をこえると、表丹沢林道の橋桁を通り、今回高橋さんにとって一番の難関に出くわした。
私が迷うことなく巻いた3m程のツルツル一枚岩の中央突破に苦戦。
何度かすべりながらも、ようやく突破し満然の笑み。

その後、今度は私の番!5mほどの滑り台のような岩で見事に腹ばいのまま下まで滑り落ちた。
上から見ていた高橋さんは、爆笑!!
(あ~~情けない・・・orz)

富士形ノ滝ですこしヒヤっとしたが、他には特に難しいところもなく、終了点の印である水音が消えるガレ場まできたら、登山道への抜け道を探すのみ。
事前にネットで確認した、ピンクのリボンを探したけど、見つからない。
ベルトや紐が下がっていた方のルートには、大きなCSが邪魔そうで、市民沢登りのルートとしては・・・という場所だったので、更に20m程本流を進んだが、そこは不安定なガレ場で、危険箇所だった。
またベルトのところまで戻り、辺りを探すと、まるで方向指示器のように木が左へた曲がっている
先に踏み跡を発見。

暫く急登があるが、踏み跡はしっかりしていて、三ノ塔尾根に合流。

三ノ塔へは1040到着。

塔ノ岳もよく見え連休最後のしめくくりとして充実した山行だった。
昼食をとり、1110には二ノ塔にむかい、休むことなく葛葉の泉まで下った。

1220には下山し、帰宅の途についた。

連日の疲れも見せず、同行してくれた高橋さん。ありがとうございました。

早月尾根

日付: 2012/05/03(金)-05(日)
天候: 3日( 晴れ)、4日(晴れ後雪)、5日(晴天)
参加: 水島伊三雄(CL)、清水、武藤、橋元、渡邉、梅野(会友)、鈴木(投稿)

Photo

Commnent

GW後半は春山合宿である剣岳_早月尾根に行って来た。
伊三雄さんが車で私と梅野さんを拾って下さり、出発したのだが料金所前で既に渋滞となっていた。
やはりGWだな~なんて思っていると、今度は川越―鶴ヶ島間が渋滞との事。
馬場島には朝5時に集合となっていたので間に合うのか心配になったのだが、
渋滞を抜けると滑川まで順調に行くことが出来た。
情報では4/26以降には馬場島まで車で入れるということなので安心はしていたが、
入れない場合はアスファルトの上を登山靴で8キロ近く歩くことになる。 

橋元号は既に到着していて橋元さんと武藤さんとは目があったが、
他のメンバーは中で仮眠の様子だ。 

朝の挨拶をし、いよいよ早月小屋に向かって出発。
ちなみに馬場島は標高750メートルで早月小屋は2200メートル位だったと思う。
経験者に聞くと「早月は長い」と誰もが言う理由に頷ける。
最初は雪も無く丹沢の山を登っている感じで快適に高度を稼げる。
途中、大きな立山大杉があり、その幹は見事であった。
暫くすると一面銀世界の急登の繰り返しが始まるのだが、
入った日は天気も良く日差しが強かったので暑さとの戦いになった。
ビール6缶・日本酒500mlそして水1ℓは肩に重く圧し掛かる。

何度か休憩をし早月小屋には午前中に到着した。
先に到着したメンバーが良い場所を確保し既にテントを設営していてくれた為、
早々と宴会が始まり食事をして8時に就寝。

因みに入った日のテントの数は13幕で10パーティだと記憶している。  

朝は3時起床し5時の出発の予定である。
出発時には青空だったので剣の頂からの眺望を楽しみに登り始めた。
途中、一回ロープを出した以外は快適な登りであったと思う。

獅子頭やかにのはさみの鎖場も雪とガス(この頃既にガスって眺望は無し)の為か
高度を感じる事は無く、スムーズに通過出来た。(と言うより何処がそれなのか雪の為判らなかった。)

前に別山尾根との合流地点である標識が現れ暫く歩くと登りが無くなったので頂上であることを知った。
早月小屋までの道のりを考えると、私には余りにもあっけない頂上であった。
剣尾根R4組はどうしているのだろうなんて話していると、ビールを傍らに置いて座っている2人を発見。
その横を伊三雄さんが通り過ぎると「伊三雄さん!」と声が・・・。
高橋さんであった。そして傍らのビールの主人は勿論、塚越さんである。 

聞く所によると10分程度の違いで頂上での再会。
R4も成功し、こんなタイミングで会えるものなんだなんて少しばかり感動した。
それからは記念写真を撮って早々と下山。
余談であるが山頂の祠は無い。雪に埋もれているわけでは無く祠自体が無いのだ。
一昨年の落雷でダメージを受けた為、去年の夏に祠を降ろしてしまったらしい。
今夏には復活するとのこと。(早月小屋からの情報) 





早月小屋まで戻って大成功宴会の始まりである。
薄日はさすのだが雪が降ってきたのでテントに移り宴会&食事となった。
食事であるが初日は固形ルーからのカレー(分厚いばら肉入り)で
二日目はスープスパであった。橋元さんに感謝! 


最終日は前日と同じく3時起床5時下山開始であったが少し送れての下山となった。
天気は快晴で気温も高く日差しも強い。その為か雪も所々腐り初めていて下部は歩き難かった。
また、捻挫が痛み出し歩みが遅くなり皆さんに迷惑を掛けてしまった。
それでも8時前後には馬場島に戻ることが出来た。





それからお風呂に行き、そこで解散となった。
帰りも渋滞が激しく渋滞があると事故が起きるらしく事故だらけだったのだが、
5時位には梅野さん宅に到着。
それからは環8が驚くほど空いていた為、家には明るい内に帰ることが出来た。 

GWの前半の小川山でのフォールで足を捻挫していたので、
今回の山行には乗り気で無かったが参加して良かった。
「行かねば後悔するよ」と言ってくれた妻に感謝!!



感想:清水


過去3度早月尾根を登り、慣れているルートという認識があった。登り始めて直ぐに雪道になり、「雪が多いなぁ~」と感じていた。ただ雪道の方が夏道より歩き易いため、早月小屋にはコースタイムより早く着け幸運だった。初日はテント張った後に宴会開始。山の中での酒は格別で、何とも幸せな気持ちになれた。
次の日はアタック、やや冷え込み、雪が良く締まって安心して登れる。中間地点付近でザイルを出す。確か記憶では早月尾根でザイルを出した覚えがなく、友人にも確認したが、出してないのでは?との回答。今年の剣は厳しいんだと改めて確信した。同じルートを通っても常に同じ状態じゃない。常に謙虚で真摯に山と向かい合う姿勢が必要と肝に銘じた山行となった。


感想:武藤


★剣岳登頂山行(535日)★

ゴールデンウィーク前半の穂高縦走(西穂~奥穂縦走)の痛手が回復していな中、
急遽、早月尾根からの剣岳登頂パーティーに参加する事となった。
3日間の好天の予報が出る中、日本で一・二番目の高低差がある積雪の早月尾根を初日は、BCとする早月小屋までの高度差1500mを重荷を背負い登るだけ。気分的にも軽い。
予測通り、12時前にはBCとなる幕営地に到着し、テントの設営を終え、眩しい太陽の下、雪上での宴会となる。夕食までの4時間、翌日の登頂を控え、前祝いが続く。

夕食は、シェフ橋元さん考案の、お肉・野菜たっぷりの本格派カレー。長年、登山
を経験しているが、積雪期の3000m級の登山途中で、この様な食事が出来るとは、橋元
シェフに感謝感謝。しかし、ご飯が生米状態であり、残念無念な面も・・・・・。

翌朝3時起床、カレー入りラーメンでお腹を満たし、剣岳頂上に向け5時半に出発。
数パーティーが先行しているが、積雪がなかった為、ラッセルの苦労は無いと思われる。
稜線通しに順調に進むが、獅子岩の手前で先行の2パーティーが休憩していた為、我々が
先頭で獅子岩に取り付くが、思いの他悪く、中段部からザイルを結び、獅子岩の頭を乗り
越す。獅子岩基部を見下ろすと、順番待ちの大渋滞が発生している。その後、安定した
雪壁部及び岩の間を通り抜け9時頃に頂上に到達する。

ガスの中、眺望の利かない頂上では、剣尾根R4完登した塚越・高橋パーティーと合流出来、互いの健闘を讃え合い、少々腹に行動食を詰め込め早々にBCに向かい、下降を開始する。
獅子岩での懸垂下降工作に手間取り、体がカチンコチンに凍る。獅子岩を抜けると、危険な箇所も特になく、昼前にはBCに到着。
到着が思ったより早かった為、このままBC撤収後に下山するか、BCにてもう1泊するか?
皆で相談したが、山中にて登頂の祝杯を挙げる事に決まり、早速宴会の準備に掛かる。
少しでも早く喉を潤したいとの思いがあるのか、皆の行動が早い。雪がチラつく中、雪上での宴が盛り上がる。夕食はシェフ苦心のトマト味のスープスパ。これもまた絶品で、
皆からの好評を得て、橋元さん、シェフ不動の地位を築く。2日間、昼からの宴で持参した
アルコールがついに底を付き、7時前に各々のテントに戻り就寝となる。翌朝、8時前には
馬場島に到着、2013GWの登山が無事に終了した。

当初の計画では、塚越・高橋パーティーに混ざり剣尾根を目指す予定であったが、準備不足
で望んだ穂高縦走で親指を負傷し、アックスを持つ事が辛い為、参加を断念。沈んでいた
ところ、リーダーのお声掛けをしてもらい急遽、早月尾根パーティーに混ぜて戴き今回の
剣岳登頂となりました。
今回、急な参加による配車変更並びに食料の追加手配などの手間を掛け、関係者の方々に
はご迷惑をお掛けしましたが、皆様快く対応して戴き、感謝しております。
ありがとうございました。

感想:橋元


春合宿報告
 早月小屋までの登りが辛かった。寝ずに登るのは無理かな。あこがれの剣岳登れてよかったと仲間の協力と天候に感謝です。2年前の穂高のコブ尾根に比べて大変落ち着いて登ることができました。今度は雪の少ない岩稜を登りたい。
 初めての食担当も無事できたので、うれしく思っています。

感想:伊三雄

今まで数回、下ったことはありましたが、登ったのは初めてです。
下った印象から簡単なイメージがあったのですが、チョッと緊張感のあるよいルートでした。
今回は、橋元さんの作ってくれた料理が美味しく、登山も食事も充実した内容となりました。
剣尾根のR4の成功、小川山でのクライミング合宿、充実した内容の春山合宿となりました。
皆さん、お疲れ様でした。




剣尾根R4

日付 2013/5/2~5   参加 CL高橋、塚越  Photo Commnent TSUKA

剣岳を富山側から登るのはちょうど10年前の春の小窓尾根以来である。当初はその小窓尾根を予定していたが今年になって入会したベテランクライマー武藤さんの希望も有り、「条件揃えばR4をやってみよう」ということに。

ところがその武藤さんはプレ山行の西穂~奥穂縦走で足を痛めて、早月尾根隊に加わり、R4隊は2名となった。

結果的には条件に恵まれ完登できたが、今回は気持ちの浮沈みの激しい山行であった。

5月2日  06:45馬場島 11:30剣尾根末端 14:30 R4基部 17:00幕営
前夜馬場島に到着した時は本降りの冷たい雨、テレビの天気予報は5月4日まで寒気が居座る予報で入山前からテンション下がりまくり。

翌朝一転して晴れたので、予定どおり山岳警備隊に届けを確認した後、スタート。

白萩川取水口は手前のスノーブリッジで左岸に渡り巻いた。それ以降タカノスワリのゴルジュは全て残雪が残っており渡渉や高巻きは不要であった。
池の谷に入る前に一応、ヘルメットを被りゴルジュへ突入。大きなデブリの後はあったが、GW前半の雪が落ちたものと思われ、また通過中も雪崩の音は皆無で問題無く突破できた。

タカノスワリ
池の谷ゴルジュ

問題があったのは当方の体力で重荷に喘ぎ、足首から脛のラッセルは途中から高橋に任せきりとなった。
剣尾根末端を過ぎたあたりからは、寒気に加え時折、雪交じりの風が吹き、ダウンを着用し、厳冬期と同じ服装。不安はますます助長。


正面が剣尾根末端

ガスで視界悪く「あれがR10、R7」だと言いつつ、R4のルートを特定するまではかなり、時間がかかった。
ところがここで馬鹿げたミスをしでかしてしまった。ベースとなる三の窓は池の谷をそのまま突き上げれば良かったものを、ルートの概念図にとらわれ、小窓尾根のルンゼを間違えて登ってしまった。


翌日R4から見た、間違えて登った小窓尾根のルンゼ

間違えに気付いた時点で、このまま小窓尾根に出てしまおうかとも考えたが、最上部に岩場が出てきてそれは断念しそこからクライムダウン、R4基部にテントを張ることに。あのまま小窓尾根に出れてしまったら、今回のR4は無かった。
その晩は風雪も強まり、明日もこの条件ではR4無理と話しあった。また今回の寒気による装備面の準備不足も有りガスを節約しつつ、反省会状態でまたしてもテンション下がりまくり。

間違えルンゼを下降中

5月3日 05:30 R4登攀開始 13:00ドーム頂上 13:20コルB下降 14:10 R4基部
翌朝3時起きしテントを出ると無風で晴れ間もあった。この天気であればと登攀準備し、いよいよ1ピッチ目へ突入。


朝の池の谷
R4全景
ルート解説(ぶなの会の記録より引用)

ところがこの1ピッチ目が今回のルートの核心部。まずミックス壁を20m斜上した後、直上するピッチだが、出だしから壁がボロボロ、まともな支点がとれない状態で、危ういバランスクライミング。カムを3箇所、ハーケンを2枚打ち込んだが、出だしできめた金キャメ以外は落ちたら、吹っ飛んだかも知れない。

ロープを30m近く出したところで灌木を発見、これを掘り起こすと腕の太さも有り、ようやく生きた心地がした。
まだ1ピッチ途中、直上するベルクラにも辿りついていなかったが、ここでピッチを切ってしまった。

斜上ルートなので、セカンドも冷や汗ものだったらしいが、ノーテンションでカム、ハーケン回収した高橋を迎えいれた。頼もしい男だ。
予想以上の悪さにここで敗退し懸垂も考慮したが、とりあえず気を取り直し、目の前の大岩を回り込んでみた。


1ピッチ目のフォロー

本来そこは薄いベルクラで悪いと言われている箇所だが、開けてビックリしっかりしたアイスと堅雪で埋め尽くされており、オーバーに言えば「地獄から天国へ」と思えたくらいであった。

気持ちは一気にハイテンションとなり、驚喜した状態で高橋を迎えた。
この頃、剣尾根末端ベースの後続パーティーが来ており。彼らは1ピッチ目は1段下の正規ルートを登り、そこはそれほど悪く無かったらしく。2ピッチ目で追いつかれた。


1ピッチ目の後半(緊張感からの解放で全景は撮り忘れ)
1ピッチ目後半のフォロー

核心の2ピッチ目の80度程のアイスは高橋に譲り、それ以降は快適なアイスクライミングとなり、特に問題となる箇所は無く、つるべで登った。

2ピッチ目の出だし
2ピッチ目、3ピッチ目は50m一杯で繋ぎ、ハング下のビレイ点へ
4ピッチ目のフォローと後続パーティー
5ピッチ目の出だし

6ピッチのスタカットを終えたところで前日に続き、またもやミス。ドームへの雪壁で手前のルンゼをつめてしまった。
とりあえず、稜線で食べ物を口にした後、クライムダウン。

最終ピッチを越えた雪壁、正規ルートは最奥のルンゼ
間違えて手前の雪壁を登攀中
正規ルートに戻ったが、こちらも最後、稜線に出るところが若干悪く、間違えている間に抜かされた、先行パーティーに続いてロープを再度、結び登った。

雪壁を終え稜線に出るところ、ガスも出始めた

稜線に出た後はドーム頂上までは指呼の距離だが、その頃には厄介なガスが出始めていた。下降点のコルBはドームからすぐであったが、だだっぴろい雪壁上でどこを降りれば良いか悩ましかった。

ドームを越えR2をクライムダウン

過去の記録ではコルBからR2の下降で苦労した話しは無かったので、とりあえず視界の効くところまで降り、それを繰り返した。
ようやく池の谷右俣が見えてき、ホットする。

先行する高橋が池の谷に着くところ

R4基部まで戻りテントを撤収、後続パーティーと完登を労いあった。
明日彼らは再びR2を登り返し、剣尾根上半部を登るとのこと。

その後は全装備を背負って、1時間程掛け、三の窓まで引越した。

ようやくR4基部のテントに戻る
貸切状態の三の窓

三の窓には昨日入った小窓尾根2パーティーがいると思われたが、この夜は我々の貸切状態であった。
翌日聞いた話では三の窓まで届かなかったとのこと。視界が悪くルートファインディングに苦労したのであろう。

テントに入った後は祝杯を上げたことは言うまでもない。

翌朝のチンネ

※クライミングノート
1.1ピッチ目にまた残置ハーケンは見つけることは無かった。(そもそもルートを間違

  えていた。)
2.ギアは1ピッチ目でキャメロット#1、#2、エイリアンのオレンジ。ハーケン2枚。
3.2ピッチ目以降ほぼ支点はアイススクリュー。8本用意したが、ビレイ点は全てスク  

 リューなので、適正な数であった。
4.残置ボルト、ハーケンは数か所程度。初登時に打ったと思われる、「でかリングボ

 ルト」が印象的であった。(2ピッチ目以降)
5.スクリューを完全に埋めれるほど、厚い氷は少なく、ビレイ点も含めタイオフを多

 用。 8本のスクリューの内5本程、刃先を駄目にした。

5月4日  07:15三の窓 08:45剣岳山頂 12:30早月小屋  
この日も朝は視界は良好だったので、チンネや小窓の王を背景に写真を撮り合った後、本峰へ向かった。ちなみに高橋は今回が夏を含め、剣岳初見参だったが、山頂に着いた頃には例によってガスの中となってしまった。



「高橋君、ガスの中の初剣岳」

山頂では別山尾根、早月尾根から、他パーティーが続々と登って来た。写真を撮り終えビールで乾杯している頃、早月隊の7名と予定どおり合流した。その差約10分程、絶妙なタイミングであった。

その後は早月隊と助け合いながら、無事早月小屋のベースに下り、我々のテントも張り、昼間からの大宴会。
お互いの健闘を称えるつつテンションは最大に高まった。


早月尾根を下降


 
5月4日 05:15早月小屋 08:00馬場島
馬場島に無事下山。途中スーパーで朝採りの白エビ、ホタルイカ、ヒラマサの刺身を食しつつ、夕方には帰宅。

 

今になって振り返ってみるとルート間違え他、準備不足有り反省しきりである。

小川山フリークライミング講習(前半)

日付 : 2013/4/27(土)-29(月)
天候 : 27日:曇り時々晴れ、28日:晴天、29日:晴れ時々曇り
参加 : 柴田(CL)、塚越、岡田、斎藤、アンナ、丸島、鈴木(投稿)
Photo
Comment
今年も柴田さんが小川山でクライミングを行うということで参加して来ました。
私にとって6年振りの小川山(スラブ壁)は登れるのか心配だった。

(以下、ルート名を記載しますが全ての人が全てのルートを登った訳ではありません。 
 また、ルートがどうだこうだと書いても楽しくないし、後々OSされる方もいると思うので
 余り書きません。)


これから三日間、クライミング&酒&笑いの始まりでした。

27日の岩場

スラブ状岩壁
・穴があったら出たい(5.10ab)
・Song of Pine(5.8)
・放浪癖(5.10d)
・かわいい女(5.8)
・ウルトラセブン(5.7)

初日という事で低いグレードの岩場を柴田さんが選んでくれたみたいです。
幕営地から20分位の場所だったのだが、着いてみると「ここは広沢寺?」って思う位、
TPが簾状態(?)で小川山でTPを見たのは初めてだった。
奥のエリアが空いていたので、そこでクライミング開始。
とにかく風が冷たく寒いクライミングでした。
先客が帰り始めたので空いているルートを各々が登り本日は終わり。
 
クライミングでも・・・
 

茅ヶ崎山岳会にもこの様な日が来るとは?
女子二人のリードクライミング!
 
小川山キャンプ名物?ダッジオーブン料理
魚介類、鶏肉、野菜、米と入っていて美味しかった~。
決め手は香草?
 
 
この夜はとにかく寒かった。焚火が無ければテントに入っての食事になったと思う。
写真には無いが炭火で焼いたサンマは美味しかった。
白米が欲しいところ。


28日の岩場

妹岩
・カシオペア軌道(5.10b)
・愛情物語(5.8)

マラ岩
・レギュラー(5.10c)
・川上小唄(5.8)
・屋根の上のタジヤン(5.9)

この日の朝も寒く、放置してあった枝豆も凍っていた位。
朝食を済ませ8時半に岩場に向かって出発。
まずは塚越さんが愛情物語(NP)にTPを張ってくれ、そのロープで練習。
その間に柴田さん、斎藤君、鈴木で屋根の上のタジヤンへ向かう。
私がOS狙いで取り付いたところ、不注意の為、4ピン目でフォールしてしまい左足を捻挫した。
ここの核心は1ピン目だと思うが、それをクリアーしたことにより油断したのだと思う。
捻挫にも凹んだが、このグレードで落ちた事に対し(泣)
来週は剱なのだが、どうしよう(汗)

レギュラーを登る塚越さん


川上小唄の終了点
マラ岩に跨る岡田さん
 
昼食後、小唄を登りに行った。
このルートの終了点はマラ岩の頂上であり、立つ事は出来ないが跨ぐ事は出来る。
その高度感と景色には圧倒される。
 
頂上に跨り写真を撮ったのだが目付きが何か変な感じに。
左手の先はスパッと落ちています。

丸島さんもTPであるが頂上まで行き景色を堪能。
この日の夕食はさしみ、帆立・鰤のカマ・エビの炭火焼き、長野名物ジンギスカン、
昨日の残ったダッジオーブンに溶ろけるチーズを入れたリゾット風とビール・日本酒・ワインに合う物が並んだ。
アンナさん差し入れのキャンティは特にリゾットに合い大好評!!
この日はテントに入って宴の続きをしました。

29日の岩場

母岩
・命の母(5.5)NP
・タジスラ(5.9)
・サドン・ストーリー(5.10a)
・パンピー(5.10b)
・小川ママ(5.9)
・エイトマン 2P(5.8、5.8)
・レッド・ストーム(5.10b)

丸島さん、初リードクライミング

最終日は父岩に行ったのだが先客が既にいて、もっと低いグレードに行けば
と言われてしまった為、母岩に向かった。
グレードが低いばかりがルートが面白く無いらしく、先客は居なかった。
ここでも斉藤君が一番で取り付き始めた。
アンナさんは相変わらずOS狙い。(でも登るから凄い)
時間が経つのは早く、既に夕方5時位になったので今回の講習会は終了となった。

斉藤君はスラブ好きみたいで生き生きとしていましたし、アンナさんは本当に上手い。
高グレードも直ぐでしょう(誰が見てもそう思う位)
岡田さんもジム等に行きクライミングを続けて来た成果が出始めて来てますね。
アンナさん同様、登れます。あと、何でもトライする、その気持ち(男気?)を見習わないと。
丸島さんはクライミング3回目にも係わらず、かなり、いや凄く登れますね。
女性会員のレベルアップに男性会員を追いついて行けるかが心配になる位、皆さん、上手かった。

さて、鈴木ですがフリークライミングを始めて、約2ヶ月となるのですが少しは上手くなっているのか自分でも判らない。
塚越さんには何時も「修行!!」と言われるが、直ぐに結果が出ないのがクライミングだと思うので、
怪我せず続けられたらと。柴田さん・塚越さん、グレードを上げて早く10以上の壁のみに取り付けるよう頑張ります。今回の小川山は塚越さんにとって、かなり物足りない物だったと思います。

最後に前日入りし、テント場の場所取り・設営、まき集めからクライミングの先生までして頂いた
柴田さんに感謝です。本当に有難うございました。
次回は夏にお願いします。