丹沢早戸川円山木沢アイスクライミング

日付 2012/ 2/ 4(土曜日)
天気 晴れ
参加 伊三雄さん、柴田さん、塚越さん、橋元さん、鈴木
投稿 鈴木

本来なら簑島さん達と鳳凰山に行く予定であったが家庭の諸事情の為、不参加となり土曜日は娘と塔の岳にでも計画をしていた所、伊三雄さんから魔の誘惑メールが届いた。その誘惑に勝てず、早帰りを条件に丹沢の早戸川円山木沢に行って来た。この日は天気も良く気温も上がるとの予報であったが湖沿いの温度計は-4℃を表示していた。先日の雪がかなり路肩に残っていたのにも頷ける。

待ち合わせ場所で橋元さんの車に乗り、早戸川沿いの林道を行ける所まで入りあとは歩きという予定であった。早戸川国際マス釣り場までは雪も除雪されており雪無しの快適な道路状況であったがそれを過ぎて暫くすると道路は雪に覆われ、しかも深い轍が延々と続くようになった。多分、誰もが何処まで行けるのだろうかと考え始めた頃、タイヤは空回りし始めた。そこは百戦錬磨(?)の橋元さんの腕で何とか前へ前へと突き進んだがスリップして進まなくなったのとカーブで車を置くスペースがあったので駐車することになった。

駐車スペースは旧丹沢観光センターから30分位の場所であり、そこから入渓点まではさらに20分位であった。1月の雪以来、車が入った為、轍が残っていたが、その轍の幅が狭く歩きにくかった。
入渓点は対岸へ渡渉する必要があったが入水する事無く渡ると、大きな岩屋があり大人5人位は入れそうだった。そこから沢を見上げると今回も前回のコウモリ沢同様、雪に覆われていた。

まず、小滝2段は雪に覆われて滝なのか判別出来ない状況であった。
次の30メートルの大滝も雪は被っているが氷も見えたので少しはほっとした。
塚越さんが最初にフリーソロで登り始めた。伊三雄さん&橋元さん、柴田さん&鈴木でザイルを結び登ることになった。柴田さんは7年振りのアイスと言っていた。余りにも久し振りなのでヘルメットを忘れて来たらしい。
この滝は傾斜も無く雪が無ければ実に快適なクライミングになると思った。せっかく来たのだからと思いスクリューを打てる所を探してスクリューを打ったのだが思っていたよりも氷が固く何度も休んでしまった。

その後はアイスを楽しめる滝らしい滝も無くアルパインの様な登りが続いたが、暫くすると青く光る氷が見え始めた。多分、遡行図で見ると20メートルの滝になるのであろう。
ここが一番面白かった。下部の傾斜は雪の為か無く感じられたが上部が少し面白かった。
面白いのだが氷に透けて水流が見える状態であった。

これが今回登った滝らしい滝の最後で後は詰める為に歩き続けるのだがこの尾根へ上がる為の登りがきつかった。柴田さん・塚越さんがトレースを付けてくれるのだが、そのトレース上を歩くと更に深く足が潜ったり、また後半は藪こぎ状態が続いた。急登よりも足が不安定な分、疲労が増したのだと思う。あとは私の立爪アイゼンにはアンチスノーが付いていない為、高下駄のように雪がダンゴになったのも原因だ。

休憩を取ること無く無名の頭に到着した。そこから本間の頭を目指し、それからは赤布を探しながら旧丹沢観光センターを目指した。下りもラッセルであり表面が一度溶けて再度氷結した雪はまるで流氷の様に割れて滑って行ったり、全く足が潜らなかったりと非常に歩きにくかった。

4時半位に車に戻り、宮が瀬の駐車場が5時に閉まるということだったので橋元さんだけに靴を変えてもらい、その他は急いで車に乗り込み駐車場を目指した。ほぼ5時に到着し、そこで解散となった。








南アルプス 鳳凰三山

2月4日(土)~5日(日)  4日8:30夜叉神の森駐車場~14:00南御室小屋    5日6:30南御室小屋~
8:20薬師ヶ岳~9:20観音ヶ岳~10:10観音が岳賽の河原~12:30南御室小屋~16:00夜叉神の森駐車場

天候 晴れ
参加 簑島さん 新井さん 松浦
投稿 松浦

天候に恵まれた週末、鳳凰三山に行ってきました。
高橋さんが残念ながら風邪でキャンセルされ、3名での山行となりました。

1日目 夜叉神峠登山口~南御室小屋。
積雪は40cm位?締まっていてトレースもしっかりあり軽快に小屋まで進みました。
人のトレースを期待した登山はするな!と教えていただきつつ・・
登山者も少なく、冬季小屋も貸しきり。翌日に備えて酒を酌み交わし就寝しました。

2日目 南御室小屋~地蔵岳~夜叉神登山口。
の、予定だったのですが観音岳の先、少しラッセルをした所で時間切れとなり
地蔵岳を目前に敗退となりました。
悔しかったですが、また次回の目標ということで。
稜線に出てからも天気はよく、北岳、八ツ、北アなどとてもよく見えました。
下山後温泉に浸かって終了。

個人的にはこれだけの荷物を背負うのも、これだけの時間行動するのも久しぶりで
下山できるのか?というくらい疲れていました。体力不足も課題ですが
それもまた終わってみると楽しかったなぁと感じます。

松浦

三つ峠コウモリ沢(アイスクライミング)

日付 2012/01/28(土)
天候 晴れ
参加 伊三雄さん、塚越さん、鈴木さん、橋元さん、松浦さん、高橋
投稿 橋元さん
写真 <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/20120128_>


初めてのアイスクライミング、前日は期待と興奮でしっかり寝てしまいました。山岳会員としてはまだ1年にも満たない私は、ロッククライミングとは異なる清涼感にあふれるクライミングを期待していました。
三つ峠登山口まで車で登れるだけのぼり、積雪のため途中下車して、コーモリ沢を目指しました。山岳会ベテランたちが地図とGPSを使って、沢を目指しましたが、あいにく雪の量も多く、時間を要しました。
 滝は凍っているかと心配しつつ、登ってゆきました。やっと見つけた氷の滝は実に嬉しかった。私にはよく分かりませんでしたが、氷が余りよくないとのこと、ツララが横につながってなく、ばらばらと崩れてきますが、気持ちは高揚しています。「超ベテランの」リーダーがまずアタックしましたが、氷の状態がよくなく、上からロープを下ろすことにしました。大変な技術が必要であるとわかりました。




私も挑戦しましたが、5mくらい登って、「アウト」となりましたが、ロッククライミングとは何か別の素敵な魅力を感じました。次回はもう少し登れるように勉強が必要です。そして、アルペンクライミングの岩と雪と氷の魅力を感じた1日でした。




赤岳鉱泉アイスキャンディ

日付 2012/1/14-15
天候 14日 雪後晴れ 15日 曇り
参加 鈴木
投稿 鈴木

赤岳鉱泉のアイスキャンディでアイスクライミングのワークショップ(勉強会)があることを知り参加して来た。初心者対象とのことであった為、ジョーゴ沢を経験している会員に対してあえて告知はしなかった。

朝3時半に家を出発し南諏訪を目指したが南諏訪ICが近づくに連れて雪が降り始め、道路が白くなり始めた頃には追い越し車線を走る車は無くなっていた。諏訪南ICから美濃戸口に着くまでアスファルトを見ることは無く、暗く風吹く中ドキドキしながらの運転だった。

雪舞う中、少しばかり早いが鉱泉目指して出発した。1つ目の橋の手前で携帯を車に忘れたことに気付き、自分に文句を言いながら戻ったのだが携帯は何処を探しても出て来ない。ザックの中にも無かった。もしかするとコンビニ(泣)かと思っていたら胸のポケットから出て来た。気を取り直して歩き始めたが11日に簑島さんと南沢小滝に行った時と違い人が歩いていない。赤岳山荘横の駐車場にも車はまばらだし美濃戸山荘は開いていなかった。

今回、初めて北沢を歩いたのだが雪の北沢の風景は南沢と異なり綺麗だった。雪の日本庭園を散歩している様に感じられ、音はと言えば自分が雪を踏む音だけが聞こえた。そろそろ大同心が見える場所に来たのだが雪の為、何も見えなかった。そうこうしている内に山荘に着いてしまった。

チエックイン後キャンディ前に集合とのことであったのでチェックインを済ませキャンディの前に行った所、今回の主催者である尾田学さんが準備をしていた。鉱泉に予約をした時に知ったのだが尾田さんはガイドであった。
11時にワークショップはスタートした。まずアックスの持ち方から始まった。リーシュレスとリーシュ有りとの違いや打ち込み方等の説明の後、いよいよ実践である。ルートは異なる形状の壁4本、キャンディの半分をワークショップで独占。参加者は25名で、4~6名が一つのグループとして各ルートを回り、登っている時に尾田さんがアドバイスをする形でワークショップは進行された。

私は1人で参加だったので3人で参加している方達のグループ入った。「茅ヶ崎山岳会の鈴木です。宜しくお願いします。」と挨拶すると「えー茅ヶ崎ですか?柴田さん・塚越さん、ご存知ですよね。以前、クライミングに行ったことがあります。」との事。次の方にも挨拶をし、最後に強面の年配の方に挨拶した所、「君の顔、見覚えあるよ。岳連で見たことある。」と言われた。アニマルこと、横浜霧峰山岳会の嶋田さんであった。嶋田さんは岳連の遭対もやられているので会った事がある様な事を言っていたが、茅ヶ崎の集会の前に霧峰の集会にも行ったので覚えがあったのかもしれない。世間は狭いと思った。嶋田さん・山田さん・加藤さんと出会ったおかげで随分と気が楽になった。2本程、登った後、寒いのでキャンディ横の小屋に入った。出入り口は開いているのだが中で練炭が燃やされている為、外よりも暖かった。

4本位で腕のパンプと指の調子が悪いので嶋田さんと共に小屋に戻った。部屋は大きめの個室だった。しかも、コタツまであった。12名位で使用する広さであり、幸運にも嶋田さん達と同室であった。後で聞いた話だワークショップの参加者のみのサービスであったらしい。尾田さんに感謝!
そうこうしている内に残りの二人が帰って来たので宴会がスタートしたが、宿泊数は今年最高の250人で食事は3回戦中、尾田グループは3回戦目であった。食事は7時半位になると予想し、酔うといけないので酒は控えた。飲んでいると嶋田さん達フリークライマーの集まりのリーダーだと言う年配の方が綺麗な女性と共に現れた。お二人とも田中さんと言い、ここでも「柴っちゃん・塚ちゃん」と名前が出た。
食事の後、皆で本格的に宴会が始まり、嶋田さんの雪崩話やクライマーのあり方・山岳会のあり方だとかを話をしている内に消灯時間が来たらしく明かりが消えた。それを合図に就寝。

次の日は9時スタートであったのだが、前夜に嶋田さんグループからジョーゴ沢にてTPでやりませんかとお誘い頂いていたのでジョーゴ沢と思っていたが嶋田さんが体調不良の為、取り止めとなりワークショップに参加となった。前日の半対側の壁であったが更に脆く垂直に感じられた。そうしていると中央稜に行かれた田中さん達が戻って来ていた。理由は雪崩である。雪崩れた後があり危険と思い返って来たとの事だ。これからジョーゴ沢に行くから後から来なさいとお誘いを頂いたが考えてみれば私の計画にはジョーゴ沢は入っていない。少し悩んだが山田さん達がジョーゴ沢に行くタイミングで私は早退を決めた。

今回、ワークショップに参加して自分の間違った登り方やアックスの打ち込み方等、直すべき箇所を何箇所か指摘して頂いたり、初めてリーシュレスで氷壁に登ったりといい経験が出来たと思う。また、グローブ次第で打ち込んだ時の効きが違うことも判った。早退した理由は前日もそうだが後半、フリーのコンペみたいになってしまい、自分には余り興味が無い為である。 トレーニングにはなると思うが我々が行う物とは異質だ。我々は絶対落ちてはいけない登りをしなければいけない。TPで何時でもテンションを掛けられる登りに対して違和感があった。 

この様なキャンディもシーズン初めには有効かもしれないが、私は自然の中の氷壁の方が好きみたいだ。また、山田さん達を見て思ったのだが、普段フリーをしているせいかアックスの使い方、アイゼンの蹴りこみ・置き方等に慣れればかなり登れる。しかもムーブが出来るので氷壁の凹凸の使い方が上手く、初めてにもかかわらず垂直や少しかぶっている氷壁を登っていた。また、嶋田さんは約20年振りのアイスらしいがシャルレのストレートシャンクのアックスを持ち込み果敢に登っていたのを見ると道具も必要だが経験も重要だと感じた。

最後に、今回のワークショップの取材に山渓が来ていた。また、写真家の白幡史郎氏が山岳写真の講師として来ていたようだ。



北アルプス 霞沢岳西尾根~霞沢岳~徳本峠

日付 2012/1/6(金曜日)~1/8天候 写真 <アルバムのURL>https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/2012010608_

メンバー 塚越 孝  高橋明生 橋元次雄 水島伊三雄(記)





本年度の冬山合宿は当初、北アルプス前穂高岳北尾根を予定していた。
しかし、メンバーのトレーニング不足と初心者を含むメンバー編成となり、南アルプスの北岳(池山吊尾根)を計画した。
この計画を進めている時、岳人1月号を見たメンバーから北岳登山口の夜叉神峠と奈良田からの通行ができない可能性があると聞き、急遽、塩川林道側から塩見岳を登頂するルートに変更した。
このルートも林道塩川線が昨年の台風で通行止めとなり、現在も入れないとの情報をタクシー会社で確認し、本年度の合宿をどうするか決めかねている時、副リーダーの塚越君が霞沢岳に行ってみないかと連絡を受けた。
さっそくネットで登山情報を入手し、塚ちゃんと話し合いの結果、霞沢岳西尾根から登頂し、徳本峠経由で上高地に下山する計画を立てた。

1月6日(金)晴れ/にわか雪
沢渡(タクシー)⇒鎌トンネル入口~砂防事務所~霞沢西尾根取付~2170m地点幕営

9:00トンネル入口を出発。新しい釜トンネルは、路面凍結もなく歩きやすい、トンネルを出てから除雪した道路を砂防事務所入り口まで、順調に進む。
砂防事務所入口から除雪されていないため、ここでワカンを着ける。
先行パーティがいるのか踏み跡が残っている。
踏み跡をたどり、西尾根に取り付く。
思っていたよりも雪が少ないのと踏み跡のおかげで快適に西尾根を登る。
途中、前日に入山し、西尾根を下山する6人パーティーとすれ違う。
頂上では、天気がよく景色がよかったとの事だった。幕営は、2170m地点でしたとの情報をもらった。
14:30 先行パーティーが前日幕営した2170mの跡につく、我々もここで幕営する。
今日1日の疲れを癒しながら酒を酌み交わした。

1月7日(土)晴れ
2017m幕営地点~霞沢岳山頂~K2~K1~ジャンクションピーク手前幕営

6:20 今日も天気がよい、アイゼンを装着して出発。前日のパーティーがつけてくれた踏み跡のおかげで順調に進む、樹林帯を抜けると霞沢岳が見えてきた。
霞沢岳山頂には、9:30頃登頂、展望がよく焼岳がきれいに見える。穂高方面はガスがかかっていた。
写真を撮り、行動食を食べて出発。K2-K1と進む。
K1から徳本峠方面の縦走路は、西尾根と変わり、踏み後もなく、ひざ上近いラッセルとなる。
K1の頭でワカンを装着する。山頂では、『今日中に上高地だな』なんて言っていたのだが、ラッセルは、やはり時間がかかる。交代しながら進むが、結局、ジャンクションピーク手前の開けた所を整地し、2日目の幕営をする。

1月8日(日)晴れ
ジャンクションピーク手前~ジャンクションピーク~徳本峠(明神側登山道)~明神~上高地~釜トンネル⇒(タクシー)沢渡

6:40 快晴、ワカンを着けて出発。
ジャンクションピークまでの緩やかな登りを交代しながら登る。
ジャンクションピークから徳本峠までの下降では、登山道を外れてしまい途中GPSで場所を確認した。
結局、徳本峠より明神側の登山道に出た。
ここから明神までの登山道は、踏み跡があり、ひたすら明神に向けて下山した。
明神~上高地までの登山道では、スノーシューツアーや個人でのスノートレッカーが多くいた。

霞沢岳は、2646mでたいした標高ではないが、積雪量、気候など、思っていた以上に厳しくよい山でした。