湯川クラック

2011/6/19(日曜日) 参加者 高橋 鈴木 塚越記
雨の影響で中止が相次いでいたが日曜日、天気駄目元で佐久湯川へ。
コークスクリュー5.9
林道に着くと車が数台停まっており半信半疑で岩場に着くとなんとそれなりに乾いておりそれなりに登れた。今回ひさしぶりのクライミングまた初クラック挑戦の鈴木氏は初落ちも経験し今回は苦渋の経験となった。一方高橋氏城ヶ崎の経験が活き一皮剥けたクライミングが出来てきた。当方はブランクを埋めるには相当な修行が必要と自覚。ただしやはりそれなりに登れた時は嬉しい。来週は海金剛!! 天気??だけど。

城ヶ崎フナムシロック

日付 2011/5/15(日曜日) 参加者 高橋 塚越
投稿 塚越
来月の海金剛に備えクラックトレーニング第一弾を行った。登ったのは鬼ごろし5.7、純5.8、パープルシャドウ5.8、フラッシュダンス5.9
結果、高橋は鬼ごろしRP、塚越はフラッシュダンスOSと共に成果を出すことができたが、まだまだ修行は始まったばかり。
                                             パープルシャドウ5.8

穂高岳 岳沢 南陵トリコニー&コブ尾根

日付 2011/5/2(月)~5(木)
参加 伊三雄さん、塚越さん、橋本さん、高橋
投稿 高橋
写真 <https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/201105025#>

春山合宿の地、穂高に向けて茅ヶ崎を6:00時過ぎに出発。
伊三雄さんと塚越さんを乗せ、空いている中央道を軽快に走りながら、今回や夏の合宿について盛り上がる。
途中、休憩がてら寄ったPAエリアで今回の合宿を左右する(?)出会いが・・・。
なんと、大きな山芋が100円!
ただでさえ大量の酒を持っていて、更に重たくなるにのを分かっていながら、食当の塚越さんが購入(笑)。
ほんと尊敬します。

その後も順調に進み、上高地を13時前に出発。


この日、天候は良いのに、お天気キャスタから「晴れ、時々、黄砂」なんて洒落たコメントが出るほど大量の黄砂が舞っていて岳沢がぼやけて見えていた。
大勢いた観光客は可哀想に・・・。

岳沢には16時前に到着、天場は整地済みだったので、暗くなる前にテントに入って夕飯の準備を開始。
PAで出会った山芋は良く冷えていて、最高に旨い!
どんどん短くなっていったが、明日以降のために、一旦封印(涙)。
そして、夕食の「うなぎ」がこれまた旨い!


残ったタレ付き飯をどうしても山頂で食べたくなったので、邪魔になろうが、明日の行動食用に鞄に忍ばせる。

3日は昨日までの黄砂がほとんど消え、最高の天候と景色の中、6時前にいざ南陵へ!
雪は例年より多く、また、寒さによって締まっていたため、アイゼンで気持よく登れる!
途中、嫌らしい箇所はあったが、ロープも出すことなく、あっという間にトリコニーの取り付きに到着。
足を滑らせてたら!と後になって、少し怖かったと・・・(汗)。
優しい先輩から、一番ペーペーの自分に「お前が全てリードね!」と嬉しい言葉が!


やばそうだったらロープを出してもらおうと思いながら、なるべく面白そうなルートを探し、どんどん登っていき、気が付いたらトリコニーを越えていた!!



ノーロープで登り切ったので、3時間ちょいで奥穂のてっぺんを踏むことができた。















あまりに順調だったので、この日の宴会は長くなるぞぉ!と、思いきや、前穂までの吊尾根が嫌らしいかった(汗)。
雪が多く、どこまでが雪庇か分からない尾根を進んだり、登りよりも傾斜があって、きっかけの小さい壁をクライムダウンしたりと、登りよりも数倍怖い思いをしながら、なんとか前穂のてっぺんに辿り着き、勝利(?)の乾杯!
この時のビールとうなぎのタレ付き飯は最高に美味かった(涙)!!














奥明神沢もかなりの傾斜と、ところどころで変わる雪質によって、苦労するも、2時ぐらいには岳沢まで降りることができ、この日から合流の橋本さんを交え、またまた乾杯!
ここでも、山芋が大活躍(笑)!夕食までの繋ぎ役を全うしてくれた!
夕食は、食当の塚越さんが皆の健康のことを考えてくれたゴーヤチャンプルー!
しかし、豆腐替わりの厚揚やチャンプルーの素を入れ忘れたことが次の日の夕食時に発覚(笑)・・・。でも、十分美味しかったですよ!

4日の朝は曇りだったので、天候が回復することを願いながら、橋本さんが加わった今回のフルメンバでコブ尾根に向けて出発!


残雪期のクライミングが初の橋本さんがいたため、この日に比較的易しいだろうというコブ尾根を設定していたので、自分は余裕だと思っていたが後で痛い目に・・・。
前を行く3パーティが作ってくれた踏み跡を辿り、出だしは好調だったが、コブ尾根手前の下りで難関が・・・。
普段なら、クライムダウンで下れる、もしくは、懸垂下降をするでも、支点が打ってあるらしいが、今年は雪が多くて、埋まっている状態なので、このままでは引き返すしか・・・と、そこには、自分が初めて御目に掛かるスノーボラードが!
「本当に耐えられるのだろうか?」と不安に思いつつ、それを使って懸垂下降。




3人までは、ピッケルでバックアップを取ってくれていたので、安心して降りれたが、最後の伊三雄さんは、落ちれば急な傾斜を滑降っという状況で、スノーボラードだけを頼りに下降。
嫌な役をかってくれて、本当に頼れるCLです!
その後も尖ったリッジに沿って進み、(途中、雷鳥に癒されながら、)ようやくコブ尾根の岩の取り付きに到着。
ここからは、伊三雄さん、橋本さんペアと、塚越さん、髙橋ペアに分かれて、ロープを結ぶ。
塚越さんは、この日も「お前がリードね!」と優しい言葉を掛けてくれた。
前のパーティが登っていた真ん中のルートを避けて、右側のルートを登り始めたら、難しい!!?
どうやら、一番嫌らしいルートを選んでしまったらしい・・・(汗)。
とはいえ、途中で引き返すわけもいかず、気合と根性で登るも、まともな写真を撮ってる余裕なし。




途中、伊三雄さんと交差するシーンでは、邪魔をして怒鳴られ、苦戦する自分を横目に、伊三雄さんリードの下、橋本さんが自分より早く登っていき、止めには、塚越さんから「あまりに時間が掛かってたから、登り終わったんだと思って、途中でビレイ解除しそうになった」と言われる始末・・・(涙)。
トレーニングをしないで来たことを反省します。
岩場を抜けた後にも、懸垂、リッジ、急登と、息を着く暇を与えてはくれなかったが、岩場の途中から晴れてくれたお陰で、日差しの暖かさと景色の良さに元気をもらい、13時ちょい過ぎにはピークに出ることができ、ビールで乾杯!!!
昨日以上に美味しく感じました(涙)。





下りも、岩場が多く、楽ではなかったが、天狗のコルまでの辿り着くと、そこからは快適な下り!
伊三雄さん、橋本さん、自分が尻制動で滑って遊んでいる中、何故か塚越さんは滑らない!?
どうやら、新品のカッパを汚さないためだったようです(笑)。

16時過ぎにはテントに着き、最後の晩餐の準備を始める。
すると、袋から昨日食べ損ねた、鯖が出てきたりして、夕食は食い切れないぐらい豪勢に!
主食のチャーハンに素を入れ損ねるなど、昨日と同じような失敗を繰り返しつつも、合宿の成功を湛えながら楽しい夜を過ごしました。

5日は帰るのが勿体無いぐらいの好天候の中、ゆっくり下山。












途中、温泉で疲れを癒し、イノシシ汁で腹を満たし(ビールが無くてちょいと不満そうな人が…)、大渋滞の中、次なる野望を話し合いながら、合宿の幕をとじました。。。。。

新潟県 荒沢山~足拍子岳




新潟県 荒沢山~足拍子岳 

荒沢山~足拍子岳  2011/04/02~04/03
水島伊 蓑島 塚越記

新潟に良い雪のバリエーションルートがあることは以前から知っていたが
ネットで検索したところ、このルートがお手軽かつそれなりに楽しめそう
と考え計画した。

4/2 曇り
土曜日朝に神奈川を出て昼前には土樽駅に着き出発。山の上の方は雲が
かかっているが視界は良い。林道を歩きだすと水をたっぷり吸った雪は
潜りすぐさまワカンを着けた。本日は荒沢山頂あたりに雪洞を掘る予定
だが、結構登っても適地は出てこない。雪は多いが標高が低いのでそれ
以上にブッシュが繁茂しているのである。

山頂近くになり時間も15時を超えたので、駄目元で雪庇を掘りだす。
3箇所掘ってみて一番良さそうな所を選択。2時間後3人で寝るには
充分な雪洞が完成した。この晩はラジオで懐メロを聞きながら東日本
大震災の被災地に思いをはせ静かに飲んだ。
また朝方まで雪も降りそれなりに冷え込んだが雪洞の中は暖かく、
3シーズンシュラフで充分寝れた。

4/3 曇り後晴れ
朝6時半に出発してすぐに荒沢山頂。越後湯沢の市街や周辺スキー場
を見下ろす絶好のロケーション。ここにテントでも良かったかなと思った。

ここから足拍子岳へと続くナイフリッジはこのルートのハイライト。
ホソドのコルへの懸垂下降までは難なく行ったもののその後は、ブッシュ
際や雪庇の亀裂に足をとらわれ、思った以上に時間がかかったが
楽しい。最後の足拍子岳山頂への際どいリッジは感涙ものであった。

山頂からは蓬峠、武能岳あたりまでは見えたが、谷川岳、仙の倉の山頂
付近はガスがまだ残っていた。登って来た際どいリッジをバックステップ
で降り南峰へ。ここから南尾根を経て下山の予定だが雪庇に亀裂が走って
おり、ヤバそうなので下から巻くことに。

ところが巻いてトラバースしようにも稜線以上に悪かった。思案して
いると水島氏より悪魔の囁きが「このまま沢下っちゃお!!」
昨日とは違い冷え込んでおり雪崩の音もしなかったので同意。
そうと決まれば後は下るだけ。予想どおり途中の滝もほとんどデブリ
で埋まっており快適に下り---。そんなに甘いはずもなく柔らかい雪面
と堅いデブリに足を取られ最後はワカンまで着ける始末。

とはいうものの予定どおり12時には土樽駅に戻ることが出来た。
岩原スキー場近くの「岩の湯」で汗を流した後、名物の「へぎそば」を
食しに向かう。温泉にあった地域情報紙で見当をつけ入った店がなんと
絶品!!。季節の天ぷら六百円+へぎそば六百円で大満足。
今回の山行を無事締めることが出来た。

八ヶ岳東面 天狗尾根~赤岳~真教寺尾根



日付 2011/1/8~1/9
参加 新井春雄 清水国洋 塚越孝 簑島政人 水島伊三雄
文:水島伊三雄

1月8日 晴れ (風もなく穏やか) 
美しの森駐車場⇒地獄谷⇒出合小屋~赤岳沢~天狗尾根上BP

2010年度冬山合宿は、後立山 遠見尾根~五竜岳で計画を進めていたが、気象予報士の免許を持つ清水さんの予報から山が荒れるとの情報があり急遽、八ヶ岳東面 天狗尾根~赤岳~真教寺尾根に計画を変更した。
8日は、天気がよく写真を取りながらのんびりと出合小屋を目指す。
踏み跡もしっかりしており、数パーティーが八ヶ岳東面を目指している。
出合小屋休憩を取る。昔からこの小屋は、われわれを暖かく迎えてくれる。
天狗尾根の登りは、ラッセルを覚悟してワカンも準備してきたが、踏み跡がしっかりしており、ワカンも使うことなく快適に登ることができた。
天狗尾根をしばらく登るとテント場にもってこいの良い場所が出てきた。12:00とまだ早い時間だったが、先行パーティーも多く、ここでテントを張り、早い時間から宴会となった。

1月9日 曇りのち吹雪
天狗尾根BP~赤岳~真教寺尾根~美しの森駐車場⇒茅ヶ崎
この日は、朝から風も強くキジを撃つのも一苦労だった。
昨晩は、みんなで持ち寄ったお酒をほとんど飲み干してしまったため、今日は何が何でも下山をしなければならないと思った。
食事を取り、おのおのがパッキグを済ませ、出発する。
登り始めると、われわれの前にいた3パーティーと後から来た1パーティーが強風のため下山した。
蟹のはさみでは、かなりの風が吹いており、手がジンジンしてきた。
最初の難関は、トラバース気味に登るちょっといやらしい草付の岸壁だが、フィックスロープもあり難なく登る。続く小天狗下部の岩壁では、単独でこの強風の中、天狗尾根を登攀している人がいた。
ぼくも2年前のゴールデンウィークに単独で登ったが、ここの登りは、少し緊張した。
この強風で数パーティーが敗退する中、大したものだとみんなで感心した。
単独行さんが登攀終了後、われわれもザイルをつけて登攀開始、要所要所にピトンもあり、快適に登る。
その後は、ザイルをはずし少し登ると小天狗を抜け、縦走路に出る。
縦走路では、猛吹雪になり対風姿勢をとりながら赤岳へと向かう、真教寺尾根と赤岳への分岐点でも風が強く赤岳登頂はあきらめ真教寺尾根へと下山する。
赤岳直下の下山路は、鎖場となっており、慎重に下った。
長い真教寺尾根を2回の休憩を取り、夜7:00に無事、駐車場にたどり着いた。
今回は、風との戦いであった。