2015/6/6 (土)  曇り 参加 宮崎 (CL)、高橋、早川、山口(美)、田中(投稿)

遭難対策訓練第1日目、沢登りに行ってきました!

前日から当日にかけてかなり雨が降っていたため、中止メールを密かに待っていたのですが、当然そんな流れになるはずもなく決行です。


滝上谷橋で滝上谷チームと分かれ、照り付ける太陽とアプローチの長さを呪いつつも、たまに「新緑が気持ち良い~!」などと言いながら進みます。そして林道終点からさらに荒れた登山道を進むこと30分、ようやく入渓地点に到着!ここまでで何だかんだと2時間半で、時刻はすでに11時。


もうすでに達成感でいっぱいではありますが、終わりは新たな始まりということで、沢登りスタートです!


この沢は滝が多くあることでも知られているようですが、まずは下ツ滝(20m)。水量も多くかなりの迫力のため、気分はすっかり「華厳の滝を見物に来た観光客」みたいな感じです。ここは、右岸から巻きました。

お次は、両門の滝(6m)。こちらは左側を宮崎さん、右側を早川さんが登ります。

そして下があれば上もあるということで、その先に現れたのが今回の核心である上ツ滝(30m)。これも私なんかは完全に「観光客@華厳の滝」な心境ですが、高橋さんはかなり登りたそうでした。でもこのあたりからかなり冷えて来て、水を浴びながらハーケン打つのが辛い&私のようなモタつき要員がいるため時間がなく、全員で巻くことに。右岸の巨大な岩山をグルっと巻きます。

次が、大問題となった胎内滝(5m)です。その名の通り、胎内くぐりのように中から上に抜けていく滝なのですが、これが信じられないくらいの難物でした。トップの早川さんは、首にロープをかけた状態でありながらもサクっと登ってしまったため、あれ案外いけるのかな?と一瞬思いましたが、すさまじい勘違いでした。早川Gの「G」はガンマーではなく、ジーニアスの「G」だったのですね。

2人目、山口(美)さん。残置シュリンゲを掴み、上からロープで確保してもらい、足を120度(!)に広げて踏ん張ります。そこから背中を片側につけ、両足をもう片側に突っ張って、顔には若干色っぽくさえも見える苦悶の表情を浮かべつつ、ついにほぼ自力で胎内脱出!すごい!!!!

3人目、宮崎リーダー。足を120度に広げて踏ん張ります!が、そこからの産道が手強くて誕生を阻まれていたところ、「オレの肩に乗りなよ」と高橋さんがジェントルマンな一言。でも、さすが宮崎さん!肩に足を乗せた瞬間、何事もなかったかのように突破してしまいました!!!!誕生の瞬間の写真、キュート!

そして4人目・・・私です。まずは、恒例の120度。が、全く歯が立たず、横にいた高橋さんが再び「オレの肩使いなよ」と。ありがとうございます!ところが、それでも全然登れません。そこで別の足場を探ったところ、信じられないくらい良いステップがあったのでそこに足を置きますが、どうも安定が良くありません。見下ろして確認すると・・・何とそれは高橋さんの頭でした!「ほんっっっと、すみまっせん!!!」と平謝りです。人の頭の上に土足で立ちながら、その頭の持ち主に謝るという矛盾。結局、頭を踏んづけてもまだダメで、上から引っ張り上げてもらって何とか誕生しました。クライミングっていうより、もはや救助。みなさま、ありがとうございました!

5人目、高橋さん。スリーカウントくらいであっという間に登ってきました。超安産。 

最後の岩溝の滝(10m)はガバが多いため、ロープなしで好きなところを登ります。

そこからしばらく歩き続けると、鹿の踊り場と呼ばれる源頭部に出ました。てっきりこの後、左岸尾根を下って最短コースで入渓地点に戻るのかとばかり思っていたのですが、「せっかくだからピーク踏みたいじゃん」という高橋氏の鶴の一声で、山頂を目指すことに。これがとてつもなく長い道のりに感じられ、登頂した瞬間思ったのは「もうこれ以上登らなくてもいいんだ!」ということでした。有名な登山家の方などがたまにヒマラヤ登頂などでこういうコメントをされていますが、私の場合は1718m@酉谷山です。

山頂ですでに16:00を回っていたため、すぐに下山です。そして下り続けること3時間、ようやく林道のゲートに戻ってきました。ヘロヘロです。(笑)


実に12時間行動となった1日でしたが、振り返ってみると本当に楽しい1日でした。みなさま、どうもありがとうございました!!!次はぜひ私の肩とか頭とかを提供出来たらと思います!




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