御坂大幡川四十八滝沢アイスクライミング


1 期 日 H25.1.27

2 コースタイム
  宝鉱山駐車場0715→登山道入口0745→三段の滝0920→
大滝1020→七幡ノ滝1240→三つ峠頂上稜線1430→
三つ峠山頂→登山道入口1700→宝鉱山駐車場1720

3 メンバー
  茅ヶ崎  CL渡邊、水島(伊)、柴田、塚越、高橋、鈴木(誠)、斉藤、
岡田、清水
友好参加 武藤、梅田 計11名




4 手記
  今回は参加人数が多いことを考慮し、出発を早め宝鉱山駐車場集合を0700とした。折からの強い冬型で厳しく冷え込み、駐車場で待つメンバーにピーンとした空気が張り詰める。しかし、寒く辛い麓だが氷瀑には最適な気象条件のようだ。時間通り集合。0715出発する。一般登山道を登っていくが、やはり先週の大雪の名残、かなりの残雪である。「滝は埋まってはいないだろうか?」との不安が頭をかすめる・・・・。
  登攀準備を整え、三段の滝に取り付く。滝の下部は雪に埋もれており、氷も全体的に薄いものの、滝の左右は慎重にこなせば登れそうだ。実際、それなりに楽しめ大滝へのウォーミングアップとしては合格点。アイスクライミング入門者の斉藤くん、岡田さんも不安定ながらも無事通過を果たした。
  沢を詰めていくといよいよ核心の大滝が高圧的に迫ってくる。迫力に押されながらもよく観察すると沢の右側はしっかりしているようだ。しかし、その威容に不安を抱えるメンバー・・・。塚ちゃんがしびれを切らし「行くぞ」と口火を切った。その様子を下から眺めていた他のメンバーも奮い立つ。柴田さんが塚ちゃんの後に続き、リードしていく。快適なテンポで登るバランス力はさすがフリーで鍛えたたまものである。残りのメンバーも続く・・・。実際取り付いてみると、滝の右側はしっかり凍っており、また岸壁とも固く接着しており、見た目より難しくはなかった。11名という大人数のメンバーであったが、手際よく連続登攀を成功させ短時間で越えることができた。
  大滝を超えるとすぐに七幡ノ滝が現れる。滝の右側は一部つららの集合体もあり傾斜もきつくグレードが高そうだ。反対に左側は階段状の氷で登り易そうだ。ここで、左側、中央、右側の3ルートに別れ登攀を開始する。厳しそうな右側の氷壁を水島さんが何なく乗越す。中央を攻めている高橋くんは難儀しており、ついつい左に逃げる格好となる。すかさず塚越くんから厳しい突っ込みが入る。難儀しながらも高橋くんは無事通過した。高橋くんのすぐ左横に取り付いた渡邊くん。氷は不慣れなことも手伝いピッチが上がらない・・・。慎重に高度を稼ぎ時間は要したものの、無事乗越すことができた。最左側を攻めた武藤さん、梅田さんコンビ。約十年ぶりの氷瀑とかでややバイル操作に荒さが見られたものの、登る気迫はさすがJECC会員と感嘆せざるを得なかった。


  今回は三つ峠頂上まで目指すと言うことで、沢を詰め雪稜に取り付いたが、見かけより安易な雪稜ではなく、深いラッセルと要所要所で急な傾斜に岩場で不安定な足場など、緊張させられる箇所があり、2000m以下の山とは思えない楽しい雪稜登攀を楽しめた。プチアルパインモードの雪稜で、アルパインに不慣れな岡田さんが遅れる。しかし、持ち前のバランスの良さでピッチは上がらなかったが、確実に登ってきた。今後経験を重ねていけば、自信を持ってあるパインにも臨めることだろう。
  三つ峠山頂は、「本当に猛烈な寒気が流れ込んでいるのか?」と思わせるような無風で小春日和な陽気。強烈な寒さを覚悟していただけに、メンバーが皆拍子抜けする予想外の暖かい出迎えを受け、思わず頬もほころんだ。笑顔で一同記念写真を撮り頂上をあとにする。
  今回の氷瀑については、滝がやや雪に埋まると言う残念な面もあったものの、全メンバーが大滝クライミングを成功させたことと、雪、岩及び氷のミックス登攀が楽しめたことを考えると非常に中身の濃い登山であったと思う。私個人についても、アイスクライミングではついつい足より腕に頼りがちな登攀であったが、今回はしっかり足のポジションが決められ、安定したのぼりができたことは、非常に大きな収穫であった。
  今回は11名という大人数での山行で、配車、スケジュール等チーフリーダーの渡邊くんの苦労は大変であったと思う。煩雑なマネージメントを引き受けてくれた渡邊くんに感謝の意を表したい。また、今後もこのような楽しい登攀ができるよう、日夜鍛錬をしていこうと心に念じ、三つ峠をあとにした。
                              fine

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