2016年7月24〜25日,茅ヶ崎市民富士登山(引率)

日付 2016/7/2425 天候  (参加)水島彰治,永田英哉(投稿)

茅ヶ崎市民富士登山ーー毎年恒例の行事であり,茅ヶ崎山岳会にガイドの依頼がきた。当山岳会からは水島彰治(顧問)と小生が参加。今回の一般参加者は,下は9歳から上は75歳,毎年参加している人もいれば,今年初参加のご年配まで実にワイドである。

【1日目】
集合が30分早まったのを知らずに,小生痛恨の遅刻(^-^; 


7:50貸切バスで体育館を出発し、厚木から東名高速に。御殿場で下りて午前10時浅間神社到着。約1時間の休憩をとってスバルラインから富士吉田口五合目に到達した。


暑すぎず,寒くもなく,絶好の天候にめぐまれた。足取りも軽い……はずがなく,1時間もすれば鉛のように重くなる。こまめな休憩と水分補給を繰り返しながら,八合目の東洋館(標高3000m)を目指した。


東洋館にて,夕食はハンバーグ定食。ちなみにここは日本で一番高い標高にある生ビール販売らしい。小生も気づけば4杯ほど注文していた。


【2日目】
深夜1時半起床,2時半に東洋館を出発。気温は5度ほどでダウンジャケットを着込む人も多かった。


4:309合目手前でご来光を拝むこととなった。はるか彼方の雲の上から顔を覗かせるお日様に,感動の声と拍手が巻き起こった。


8:20お鉢に到達。ここからは,(1)お鉢周りをする組と,(2)郵便局に行く組と,(3)休憩する組とに分かれて行動。小生はお鉢周り組を引率することになった。


お鉢の対面に見えるひときわ高いところが,日本最高点の剣ヶ峰(3776m)。そこに立つ建物が旧富士山測候所。ドームが撤去され気象観測からは退いたものの,建物は今なお研究に使われているとか。


山頂にある浅間神社奥宮。無事に到達できたことを報告した。


下山中の一行。五合目付近は入道雲に覆われており,これからあの雲の中に突入しなきゃならないのかと考えると気が重い。


15:30,一行をのせたバスは五合目をあとにし,家路についたのであった。


このたびは,体力状況もバラバラな老若男女数十名を富士山頂に導くというミッションを請け負った。2日目,体調を崩して途中下山した方が1名いたが,誰一人大きな怪我をすることなく帰路につくことができたのは幸いだったと思う。

7/23(土)西丹沢玄倉川 小川谷廊下(沢登り)

日付 2016/7/23(土) 天候 くもり 参加 永田(CL、小川谷2週間ぶり2回目)、重盛(通算5回目)、早川(初出場)山口E(投稿、初出場)
アルバム:https://goo.gl/photos/hWdnitvogXnNdTA68

ラストの滝登攀中の重盛さんと下から見守る永田さん(撮影:早川さん)

北岳に孫と登りました

日付 2016/7/17~18 天候 雨、快晴 *** 参加者 新井 (孫)寺井駿鎌倉市腰越小学校5年
(孫親)寺井 投稿新井
                      

17日 8:09広河原より登山開始
            10:46 大樺沢二俣付近
 

 
            18日 4:45日 肩の小屋広場で日の出を見る孫親子
 
             
             7:00 快晴の北岳山頂(孫と)

 
            8:33 バットレスを背に孫と一緒最高の日より 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 



 



 
 
 
 

シャモニー遠征 登攀以外版

シャモニー遠征 登攀外版


去年の冬くらいだったか、若手を中心に海外に行ってみたいと話は出ていたものの、なかなか実行に移せていなかった。
若手の問題として休みもそうだが、金銭的な問題も大きくのしかかっていた。正直20万円以上は覚悟していた。無い袖は振れない。


7月に行くのであれば3月中にはチケットとらないと高くなってしまうとアドバイスを受け、3月下旬に恐る恐るチケット代を検索すると・・・


桁違いの金額だった。想定の半額 66180円!!!





航空券:HIS 66180円(直接エアチャイナで購入57000円)
 ・チケット代(往復航空券)27000/
 ・航空保険料・燃油サーチャージ等:22840
 ・スイス出入国税等:6110
 ・羽田空港施設使用料:2670
 ・手配旅行に係る取り扱い料金:7560円  ※HISの場合




 

アパート8泊(4人部屋×2):1357.20ユーロ(155110) 



            1233.82ユーロ×2+10TVA(123.38)


安い。あまりの安さに遠い存在であった海外クライミングが一気に現実のものとなってきた。
職場の休みが不確定なメンバーも含めて計8名のメンバーが名乗りをあげた。


せっかく行くのであれば、しっかり登れないとつまらないということでクライミング100本ノック!
城ケ崎、瑞垣、海金剛、小川山、甲府幕岩、奥多摩・・・・各自シャモニーに向け、クライミングのベースアップトレーニングに励んだ。苦手なクラックも頑張った!





トレーニングを積んだものの、残念ながら8名の予定が6名へ。
保険:12130(セブンエー)に各自入り、出発前に富士山で高度順応(最低2回、日帰り&1泊)を各自行い万全の状態でいざシャモニー。


7月9日



 エアチャイナは23㎏×2個まで預けられるため非常に助かる。搭乗時ですでに35㎏くらいある。

デカザック×2 もしくは デカザック+スーツケース


さすが爆買いチャイニーズ御用達






北京空港の乗り継ぎで合流し青島で乾杯


北京からジュネーブまでの長いフライト。
言葉は分からないが、みんな韓国映画「ヒマラヤ」を見ていたのは流石。


搭乗率8割程度の為、意外にも広々と使え快適なエアチャイナ。
私はチャイニーズ ガールの隣で小西政継「グランドジョラス北壁」やガストン・レビュファー「星と嵐」を読みながらシャモニーに入る心の最終調整を行った。




ジュネーブ空港に着くがシャモニーまでの乗合バスがどこにあるのか分からない。


タクシーの整備をしているスタッフに運賃を聞くと1台約400ユーロとのこと。
バスより割高だがアパートを探す手間もなく、荷物も運ばなくていい。メルセデスにパンパンに積む。



6人乗りは対面式、ワイン回し飲み
シャモニーではスーパーが閉まっていると思われたため空港で各自1本酒を購入。
レジデンス:マエバ ラ リヴィエール着
空港から約1時間。現地の観光税的なもの?で一人12ユーロ支払い、2部屋の身代金400ユーロをデポジット。
受付のスタッフも感じが良い。102・104号室がベースとなる。重盛さんには不評だったが、端の部屋であり103号室はないので部屋の中も廊下の移動もパンツ1枚で快適だった。ビジュアル的に過酷な中、家事全般をつい頼ってしまった重盛さんありがとうございました。BGM(鼻歌)の「もう恋なんてしない(槇原敬之)」は頭から離れません。

 初日の夕食はスーパーは閉まっているので歩いて3分のピザ屋でテイクアウト。
チーズピッツァは激うま。


 初日ですでに3度目の乾杯
重盛お嬢のピザが1枚足りない。真ん中の男がしれっと食おうとしている。
ばれたら「あ、これ食ってもいいっすよ」と、ふてぶてしさこの上ない。




7月10日
ロープウェー7日パス:約135ユーロ。
看板には5日くらいまでしか記載されてないが聞けば最長1ヵ月くらいまであった。
海外の洗礼、フランス語どころか英語も分からず呆れられる。








~各々の登攀はブログ参照~





POCOROCO:メインストリートにあるハンバーガー屋
何故大量のポテトがバーガーの中に?具の9割5分がポテト。
記憶にも、翌日の胃にも残るポテトの量
最初で最後の生ビールとケチャップと塩で耐え抜いた。


 観光も交え買い物とメインストリートを満喫。
この後も各自買い物時間があったのは一人で自由になれる時間が出来て、共同生活をするには良かった。しかも共同行動中、離れ離れになって連絡がつかない状態でも、アパートに行けば居るだろうって捜索もそこそこに帰っちゃう信頼?はいままで山を一緒にやっていたからこそか。

シャモニーはどこもかしこも美しい
氷河の川はこんな色。
ツアーだろうか?奥で下流に向かってぷかりをやっている。
 

 

 



口には出さなかったがみんな気になっていた。街からアパートに帰る途中にあるコレ。

鳥の丸焼き:POULET ROKI。

肉汁をしゃぶしゃぶしながら食った。
スーパーでも丸焼きは売っているが、肉汁を一緒に入れてくれるのはて店頭販売だけ。
これを抜きにシャモニーの食事を語れない。
1日2羽。3日間は食った。恐らく初日から掲示されている金額を9ユーロ80セントと読めていればもっと食っただろう。




サラダ・カップめん・フランスパン・POULET ROKI・瓶ビール・5ℓの箱ワイン
食事はほぼこれ。時にポテトやパスタも。もちろんほとんどの買い物はCASINO
なかなか日が落ちないのでビールは100本以上、ワインは20ℓ以上消費




シャモニーのバス
宿泊者に配られるパスでバスも電車も区間内は無料
4本くらいルートがあるがよく分からない。でも周囲の人々が親切なので助かる。
ガイアンの岩場もここ(chamonix-center)から。このバス停はホテルから徒歩3分。
空港までの乗合バスもここからも乗れたはず。
登山電車














今回の遠征では非常に素晴らしい経験をさせてもらった。気のあった仲間と毎晩酒を飲み、行動を共にし、最終的にはミディー南壁を登った経験は何事にも代えがたい人生の中でもトップクラスの経験となった。本当に行って良かった。※独身最高


カンパしていただいた会の皆様や、連休を許してくれた職場の人に感謝。


今回、行きたい場所は事前に色々とピックアップしたが、実際行ってみると天候や現場の状況に応じて対応できると更に充実したクライミングになると感じた。ブレバンの岩場も1日1本だったが、事前に周囲の情報があればスピード上げてもう1本登れたかもしれない。モンブランも計画を変更して1日目にコスミック山稜で高度順応したままコスミック小屋に泊まってアタックすればモンブラン三山縦走も可能だったかもしれない。


充実しており後悔はないものの、更に楽しむには技術に加えて事前の準備(情報・計画)があれば尚良しである。いや、やはり技術の無さは後悔が残った。でも今後の糧になったのはシャモニーに行ったからこそだろう。
今度は十分なサブプランを用意し、アプローチ(バス・電車やロープウェーの時間など)も調べ上げたうえでシャモニーに入りたい。








2016年7月16日_ミディ南壁レビュファルート



日付 2016/7/16(土) 天候 晴れ 参加 早川浩、塚越、穴井、久野(投稿)
アルバム:https://goo.gl/photos/vzn5muaQzcL6vGBHA

07:44(ロープウェイ終着駅から歩き開始)→08:07(取り付き着)→09:32(取り付き開始)→10:15(1P目終了)→11:00(3P目終了)→11:40(4P目終了)→12:35(5P目終了)→13:45(6P目終了)→14:56(8P目終了)→16:02(10P目終了)→16:54(終了)

シャモニの最終登攀はシャモニ2日目相原&久野コンビで敗退した、シャモニでも著名なクラシックルートであるミディ南壁レビュファルートへ。クラックでフリーで抜けるすると核心は6a(デシマルだと10b程度)だと聞いていたのでびびりながらも挑戦しました。

2日目に敗退した際は、貸し切りであったが、天気が良いことと土曜ということもあってか、ルートは混雑。先行に4パーティーを確認。直近はイタリアン3人×2パーティーで、これより先常時このパーティーの後ろで登攀を待たされる羽目に((+_+))ロープウェイの始発に乗れなかった事が悔やまれる。。


取り付き地点で1時間半ほど待って早川&久野が先行、塚越&穴井が次発で取り付く。写真は1P目(5c+)を左上する早川さん、バックにはモンブラン3山方面に行く登山者。


同じく1P目終了点でのゆーせい君。後方にはグランドジョラスラス北壁が!こんな景色の中クライミングできるなんて!


短い2P目を左にトラバースする行くガンマーさん。バックはモンブラン・デュタキュル。


ナチュプロの経験殆んどなくびびりすぎてカム連打しながら3P目のS字クラック(6a)を行く久野、後から見直すとだせい!クラックとはいえ、ハンドジャム、フットジャムを常に効かせて登るわけではなく、レイバック気味、フェース気味の登り方ができたので私的には助かった。


かたや余裕の塚越リーダー!


4P目を上から


4P目(6a)を行くゆーせい君!


5P目(5b)をゆく久野!4-6Pは左上していく。


5P目を上から。


直前のイタリアン達、こんな感じでビレイ点にたむろっているので先に行けない!ロープウエイの終電が17時半(展望台につくまでずっとそう勘違いしていた)なので、せっかくの良い天気、良いルートなのに取り付きからずっとやきもきして登攀していた気がする(-.-)


この後7P目(6a)は1ムーブだけだが垂壁のクラックで結構悪く、イタリアンはスリング製アブミで登っていた。

8P目(5b)も悪くびしょびしょに濡れたクラックで残置のスリングをおもっくそ握りしめA0で抜け右上する!このあたりもうロープウエイの時間が気になって気になってとにかく手段を選ばずスピードだけを追い求めていたような・・・笑。故に写真がない、、しまった。

9P目はいったん左下に降りて真上に上るが、ここは超簡単。


10P目(4b)でルートが2手に分かれる。イタリアン達は左のノーマルルートに向かったため、我々は右側のミディ南壁最上部に突き上げる右上するルートを選択。先日の降雪が残っており、クライミングシューズでおもっきり雪に足を突っ込む。イタリアンいなくなったため、ここからロープウェイ終電に是が非でも乗るべくスピードアップ。


11P目(5b)は右上した後、左に巻いてこの立っているところから左側に一段降りてその真上のクラックを直上。ここはハンドクラックがばっちり決まったので快適。


最終12P(6b)を行く久野。核心はゲレンデかと見まがうほどペツルのハンガーが1m置き程度に乱打されていた。ここも余裕のよっちゃんでA0し、左するリッジに抜ける。



終了点!大急ぎで懸垂ロープを設置する。


トポには25m懸垂と書いていたが念のため50mを連結して懸垂。ゆーせい君の右側はノーマルルート終了点のイタリアン。






















下降点=展望台なので、観光客にガン見されるので英雄気取りでしゃあしゃあと下降する。この時点で17時前なのにやたら観光客残っているなと思ったら、最終は18時半との事・・・オーマイゴッド!こんなことならもっと余裕をもって写真撮ったりすればよかった。



ロープウエイ駅にて祝杯。渋滞時は1Pにつき1時間程度を要してしまったが、けが等もなく時間内に戻れてよかった。いずれのピッチも終了点はしっかりしており、ランニングも基本はナチュプロであるが、要所にはピトンもうってあり、まずまず安心して登れる印象であった。すぐ横にも難しそうなルートがあり、懸垂で降りることも苦労しなさそうでした。あと、個人的には荷物の軽量化が以下に大事かを思い知った登攀であった。相ちゃんゴメン!!また行こう!

とにかく最終日前日になんとか登れてよかった!天候に恵まれない日もあったがよしとしよう!とにかくスケールの大きな岩壁で私にとって記憶に残る登攀となりました!