瑞牆 十一面岩 ベルジュエール

日付 2017/11/5(日), 天候 :晴れ ,参加 :穴井,塚越,宮崎,安井,橋本,竹沢(投稿)


今年は北又谷,オツルミズ沢と,昔から気になっていたルートに行くことができた。
今回のベルジュエールもその一つで,2,3年ほど前に行った時は,5Pで時間切れだった。結構ヒィヒィ登って,6P目のチムニーを見て,止めた。
皆登りこんでいるので,今年は狙えると思っていたところ,10月の天候不順で中止になってしまったが,何とか行っておきたかった。

前日の小川山から瑞牆に転身。良いはずの天気予報のわりに,何故か小川山で雨に打たれ,夜の強風でフライが張れず,ポールも破損。朝晴れたのは良いがとても寒く,正直別の日にすれば良かったと思った。
今回,穴井,竹沢で下部から,塚越,宮崎,安井,橋本で白熊から上がって5P目から登ることとなった。





1P目 11b
  
基部に9:00頃到着。日陰でとにかく寒い。
奇数ピッチを穴井さん担当ということで,ルート中最難グレードの1P目,11bに臨む。ビレイしてても寒いが,登る穴井さんはもっと寒い。もともと難しいのに,さらに厳しかったが,悲鳴を上げながら,何とか登ってくれた。フォローの私は荷物が重く,完全にエイドでどうにか上がった感じ。前半フェースで,後半スラブとなるが,コンディションが良ければ楽しそうなピッチ。(登ってる写真撮り忘れました,ごめんなさい)





























2~3P目  10a, 5.7

ようやく日が上がってきた。竹沢リード。出だしがスラブトラバースで,行けるかと思ったが,足裏の感覚がなく,滑りそうでダメダメだった・・・A0。その後も,たまに微妙な箇所が出てくるが,まあまあ快適。ロープがまだありそうなので,うっかり3P目も繋げてしまった。















4P目  5.9

穴井リード。テラスから上がると,土が半分詰まった傾斜の緩いクラックを登り,左手のハンドからフィンガーくらいの立ったクラックに繋げる。痛いがクラックはよく効く。穴井さんは楽しんでいた。















5P目  10a

穴井リード。順番がずれてしまったので,せっかくの大フレークは穴井さんに行ってもらう。
中間部のオフウィズが難しく,抜けてレイバックと力を使う。レイバックは思い切り良く!一度登っているものの,やはりここが瑞牆らしく一番ユニークだと思う。




6P目 5.8

ここで,前のパーティー(茅ヶ崎)に追いつく。橋本さんが,大荷物で苦労している。フォローとは言え,チムニー経験ないのでは?気合で越していた。
竹沢リード。前回眺めてから,プロテクションが取れるか不明なここが,一番の鬼門だった。このピッチを登ろうと,嫌々瑞浪のひばりチムニーを何度も登り,今回はそれほど気になっていない。
実際取り付いてみると,結構体に合うサイズで,そう力を使わずピタッと止まる。リングボルトまで,意外に近く,6番を奥に噛ましてズリ上げていく。出口の岩が覆いかぶさって少々覆いかぶさるので,手前に5番を入れて抜けた。


















8P目 10b

塚越さんが,テンションせずリードしていった。
ここは,竹沢リード。すでに疲労しており,登り始めてすぐテンション。だらしないが,仕方ない。結構パワー系。下部は狭いハンド,上部は斜めに斜上してレイバックで抜ける。ここも力を使う,良いピッチだと思う。




10P目 5.8

8P終了後,ブッシュ交じりを歩く。塚越さんは9-10を繋げて登っていたが,ロープの流れ悪そうなので,9P目のクラック手前で切る。
橋本さんが,もうヘロヘロという感じで,とても苦労していた。よく登ったとものである。結局ラペルでこのテラスまで戻るので,ここに荷物おいて置けばよかった。

穴井リード。5.8と思えないクラックである。クラック越したのちのスラブも難しかった。




9-10Pで結構時間をかけてしまい,全員が登ったのは16:30頃。夕日がきれい。





下山は,少しブッシュを歩き,岩稜帯から穴を抜けて急なルンゼを下降する。ロープがあるが急なので,少々苦労する。なんとか取り付きまでは日が持って良かった。



一つ一つを分けてなら登れるのだろうけど,難易度の高いマルチなので繋げると厳しい。途中からしんどかったが,とりあえず長年の課題が完登出来て良かったです。思っていた通りの好ルートでした。
穴井さん,ありがとう!

2017.11.8 ボッカトレーニング(年末年始の北鎌に向けて

日付 2017/11/8(水)  天候  小雨   参加 :相原 早川(投稿)






勤務の都合がつき、年末北鎌に行ける可能性が大きくなったので、体力トレーニングを。
紅葉を楽しみたかったが、忙しそうなので助けてやろうと相原に気楽にLINEしてやった。





当日は生憎の小雨。ペットボトルの所まで車で行く。




目の前に次々と発泡スチロールが並べられていく。



相原の手伝いの気持ちだったので、多くても30㎏かなぁなんて思っていたら、私の荷物を
相原の肩で量ると45㎏とのこと・・・。手伝いどころか、ちゃっかり一人分背負うこととなった。

大して背負えない(背負うつもりがない)とLINEしたはずだが。



45㎏積荷をどう担ぐか・・・

う~~ん・・・     ぷりっ

とキジを打ちながら未知の重さに悩んでいたら、しれっとザックの陰に3リットルの麺つゆを
くくりつけている男が居た。もうこの際3㎏など、どーでもいい重さなので無言で見守ることとする。



荷物を下ろすと立てないので、切株で休憩。
山頂まで歳の数ほど休憩しただろうか。

歩き初めは前日の残った酒で息が切れ、酒が抜けると純粋に体力不足。
慣れてくると体力面は問題ないが、純粋に肩が痛くなり休憩を繰り返しながら鍋割山荘へ。


今日は雨で登山客が少なくて良かった。バテたボッカの姿など恥ずかしくて見せられない。
体験ボッカでも登山者から見たら山荘のスタッフだろうから。それでも50㎏程度であれば
足腰には問題なく、私の細足でも肩に重荷がかかるくらいだった。

クライマーであれば女性でも大丈夫と思う。



冬でもない時期に登山靴なんて何年振りだろう・・・



鍋焼きうどんや色々とごちそうになる。
風で寒さに震える登山者が居る中、大汗半そで短パンで荷揚げした御褒美をいただく。

※荷揚げ後量ったら50㎏ちょうどで、2時間15分でした。




裸王を食う、女性と一般世間には認められない こんなやつでも、やっぱり凄い。

50㎏なんて、もう重さすら感じないとのこと。この日、俺よりも重いボッカを倍のスピードで。

※ここでのボッカは75㎏以上で、ペットボトルから1時間半以下で初めてボッカとのこと。
無論、雨でも雪でも、どんな状況でも。

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今回、年末北鎌の体力トレがてら、きまぐれでボッカに参加させていただいた。

っていう私事にもかかわらず、すれ違う登山者から「お疲れさまです」「ありがとうございます」
「頑張って下さい」「いま食べてきました。美味しかったです~(^^)」と声かけられる。

体力トレで感謝されることに違和感を感じながら家路に着き「鍋割山」をネットサーフィン。

山頂での鍋焼きうどんの食べたさに、体力のない人でも仲間・家族を誘い
頑張り山頂で食べて笑顔になるブログを多く見た。ボッカって素敵な仕事だな・・・と感じた。

山を知らない数年前、片思いだったあの娘と食べた鍋割うどんを思い出しながら。


ってことで、個人的に連絡をとり、また背負わせていただくこととしました(^_^;)

75㎏で1時間半はまだ先の話だな・・・。

黒部 下ノ廊下

日付 2017/10/27~28(土、日) 天候 27日晴れ28日曇り、午後より雨 参加 (CL)(投稿) 相原、山口

コースタイム 27日 7時30分~扇沢始発トロリーバス~14時45分阿曽原小屋のテン場
         28日 5時~テン場~8時40分欅平駅。始発のトロッコ電車にて宇奈月駅へ
             宇奈月駅から私鉄で新黒部駅。新黒部駅から新幹線で長野駅。
             長野駅からアルピコバスにて扇沢へ14時10分に戻る。トロリーバス1540円 
             トロッコ電車リラックス車両2240円 宇奈月駅~新黒部駅、私鉄200円位だったような
             新黒部駅~長野駅 新幹線はくたか5830円 長野駅~扇沢 バス2600円 
2017年の10月は悪天候続きであり、関東は3週連続土、日、共に雨が降り、都心では15日連続の雨が降り続け127年
ぶりの記録になったらしい。金、土、休みが被ったパートナーにどこいく~と聞いてみる。自分は金曜のみどこか近場でいいやと思っていたら下ノ廊下に行きたいと前日の直前に希望があり、じゃいこっかと決行。フットワークが軽くて
素敵と褒められうれしい気持ちで4時に出発し扇沢へ車を走らせる。(写真は紅葉真っ盛りの下ノ廊下)
 雪化粧している立山
始発のトロリーバスに乗車し黒部ダム駅にて下車しトンネル先へ向かい出口で準備して出発。
平日でも紅葉シーズンの為、人が多い。標識に従い河原に下りていく。
黒部ダムを下から見上げる。観光放水はもう終わっていた。漫画、進撃の巨人みたいだ(笑)
しばらく快適な歩道が続く。
丸山東壁。来年くらいに登りにきたい。
大タテガビン。ここもいつかチャレンジしてみたい。
文句なしのピーカン
別山乗越の雪渓、多く残っていたが特に問題なし。ここからちらほら渋滞あり、すれ違いも注意しながら進む。
白竜峡からS字峡までが核心部。
 
 


十字峡の吊橋。いつか剣沢を遡行してみたいな~と浸っていた。

仙人ダムから上部の景色
高熱隧道
15時前に阿曽原小屋に到着。小屋は100名超えで布団は2人で1枚らしい。すでにテン場は混み合っており、すぐにテントを張り露天風呂へと向かう1時間事の男女入れ替え制であり、20時から混浴らしい。明日のトロッコ電車の予約が2900人と聞いて混浴はあきらめる。ちなみに風呂は大混雑のすし詰め状態であった。テン場に戻ると隙間なくびっしり張られていた。夕飯を済ませ19時に就寝する。
 翌日は4時起床5時出発。すでに登山道はヘッデンの明かりの登山者がたくさん見える。
 ひたすら水平歩道を歩く。
奥鐘山西壁、いつか、、こりゃ無理だな(笑)
所々変化があっておもしろい。以外とびびってしまった。
アルプスはすっかり雪化粧していた。
 
 トロッコ電車の汽笛が聞こえてくる。欅平まであと少し
 
 
9時前に欅平に到着し14時に扇沢へ車を回収。薬師の湯に寄り何回も来ているのに旧館の風呂があったのに気付かなかった。個人的に旧館の温泉の方がいいかも。湘南方面には19時に帰宅。悪天候続きの中で紅葉のベストシーズンに雨にも降られずとてもいい山行になった。黒部渓谷は素晴らしかった。やはり高熱隧道、黒部の太陽は
必須ですね。