日付 2015/4/18(土)-19(日)  天候 18日:晴れ、19日:晴れ→雨  
参加 阿久津(CL)、渡邉(SL)、橋元、宮崎、山口美(投稿)

コースタイム 1日目:沢沿いゲート(08:05)→群馬大山荘前(09:10)→小屋場ノ頭(11:00)→シッケイの頭下(15:00)で幕営 
2日目:シッケイの頭下(05:30)→シッケイの頭(06:30)→仙ノ倉(08:10)→平標山(08:55)→矢場ノ頭付近(10:15)→沢沿いゲート(14:10)

昨年の秋口くらいに西ゼンの沢に着た時は車で沢の中程まで来れたのですが、冬期は沢の入り口で通行止めになっていました。
しょうがないので、ちょっと余分に歩くことに。。。08:05に沢沿いゲート出発です! 
一つ目の難所は雪解けの水が道路を塞いでいました。靴を脱ぐことになるかと思いきや、阿久津リーダーが徒渉点を作ってくれたおかげでスムーズに渡ることが出来ました!
 群馬大ヒュッテを通り過ぎると、急登になります。
 に〜も〜つ〜が〜お〜も〜い〜。
この重さに慣れる日は来るのでしょうか!?
 小屋場ノ頭付近でパシャリ!
小屋場ノ頭までは雪があったのですが、次第に薮メインになって来ます。
時期によってはナイフリッジが続く(らしい)です。
薮漕ぎ、トラバース、雪壁を登って...。
 シッケイの頭下に到着しました!今日はここで幕営です。
 
 本日の食当は橋元さんです!!メニューは、
しゃぶしゃぶ→味噌醤油うどん→牛タンバター焼きでした。
こんな豪華メニューがテントで食べれるなんて衝撃的です。
しゃぶしゃぶを作っているところ↓
 牛タンバター焼きもすごい美味しかったです♪
この日は20時には就寝しました。翌朝は3時起床です。
朝のメニューはラーメン&チャーハンです。
05:30にシッケイの頭下を出発しました。
 またまた、薮漕ぎです。。。その後のシッケイの頭直下の雪壁が怖かったです。
ロープを出して頂きました。
 シッケイの頭を超えると広い雪原に出ました。
 仙ノ倉山への詰めは雪壁を登って...
 また薮です!!!
薮を漕いで頂上に出ました。記念写真です!
 仙ノ倉山と平標山の間は夏道が出ていました。
 平標山です。
平標新道を下ります。秋にも通った道ですが、雪があると全く様子が違います。
下りは雪が残っている箇所が多かったです。
平標新道の終盤は一気に標高が下がるような急な傾斜の下りでした。
私は怖くて前向きで下れずに、ほぼ後ろ向きで下りました。
この辺りで雨が降り始めました(泣)
急な傾斜の下りが終わり、沢沿いと林道を行ったり来たりしながら1時間程歩くと群馬大ヒュッテに戻りました。さらに、沢沿いの車道を歩いてゲートへ向います。
ゴールしました!お疲れ様です〜。


今回の山行もみなさんにフォローして頂いたお陰で無事に帰って来れました!
阿久津さん、渡邉さん、橋元さん、宮崎さん、ありがとうございました!!

雪訓&五竜岳G0G2稜&一般登山ルート その2

日付 2015/4/11,12(土、日) 天候 初日、小雨のち曇り 2日目晴れ 参加  山口(美)、高橋、早川、穴井、渡辺、塚越、橋元、武藤相原、宮崎(投稿)

 GW合宿の訓練で、五竜遠見尾根に行ってきました。
スキー場からテレキャビンに乗り、遠見尾根を重荷背負って歩きました。
体力の有り余っている若い男子には先に行ってもらい、私達は地形図とGPSで現在地を確認しながら、無理のないペースで歩き、大遠見のテント場に昼頃に到着しました。



訓練にちょうどいい斜面があったので、まずは滑落停止訓練。
前向きに落ちた時、頭から落ちた時、の2パターンの体勢での滑落停止訓練を、各自、遭難対策リーダーの高橋さんのOKが出るまで練習しました。滑落停止は、とにかくスピードが出る前に、いち早く雪面にピックを刺して止まる事が大事です。後、ポイントとしては、アイゼンで足をひっかけないように、常に足は上げておく癖をつけておいた方がいい、と習いました。



 次にスタンディング・アックスビレイ。まずは足場を踏み固め、ピッケルのシャフトにスリングを通し、(スリングの長さに注意!)スリングに環付カラビナを通す。ピッケルを雪中に埋め、環付カラビナにロープを通し、肩がらみ確保の体勢を取る。スリングの長さは、ピッケルのヘッドを足で踏んだとき、環付ビナが足のすぐ横に出るくらいがよい。もう一本バイルがあるときは、それを使ってセルフビレイを取る。
 止め方は、無理に制動をかけて止めるのではなく、少し流して止めること。これも、各自、数回づつ訓練しました。



 後、腰がらみ確保の練習も行いました。腰がらみ確保は、フォローの確保に使う方法で、足で踏ん張り制動を利かせるので、最初に足場をしっかりと踏み固めることがポイントと教えてもらいました。肩ではなく、腰にロープを回して確保を行います。フォローの確保なので、ロープは常に張り気味で弛ませる事のないようにしなければいけません。実際にやってみて、思った以上に足場に力が加わるので、事前の踏み固めが大事な事が分かりました。

 その後は、雪上支点の実験をしました。
まずは、スノーバーです。縦埋めは、思った以上に効きませんでしたが、横埋めにして中央に長めのスリングをセットして引っ張ると、4~5人で引っ張っても全然大丈夫でした。



次に土嚢袋を試しました。もう少し雪をきちきちに詰め込んで、しっかり口を紐でしばっていたら、もっと強度があったのかもしれないですが、こちらは、2~3人で思いっきりひっぱっても大丈夫でした。以外に強度があり、十分、懸垂下降等でも使える強度だと思いました。



最後に、スノーボラードの実験をしました。水滴を逆さにしたような形(大きさは、幅1メートルくらい)を雪面に作り、ロープを通し支点にします。(ロープの当たる縁に、割り箸や木の枝を挟むと、もっといいようです)。茅ヶ崎のベテラン勢は、既にこのスノーボラードを実際の山行で多用しているようですが、私は、いまいち信用できないでしました。ところが、今回の実験では、このスノーボラードが一番強度がありました。山行参加者全員(10人)で引っ張っても大丈夫でした。





雪の支点に関しては、雪の状態によってまた違ってくるだろう、と皆が言っていました。また、来シーズンは、違う雪質で支点の強度を実験してみたいと思いました。
 
その後、寒かったのでテントに入って早々と宴会をし、食当の山口さんの手の込んだ美味しいタンドリーチキン丼を食して、翌日に備え就寝しました。
 

 翌日は、高橋さん、橋元さん、早川さん、私、はG0稜を目指しました。G0は、私の苦手な雪壁がずっと続いている斜面を登る感じでした。朝の早いうちは雪も締まって、快適でしたが、日が出てくると雪もぐずぐずになってきて、気の抜けない登りが続きました。
 雪壁があまり好きでない私は、どうしても藪に進路を取ってしまうのですが、藪こぎするよりも、雪面を繋いだ方が早いとよく分かりました。藪に入り過ぎて雪面に降りるのが大変になってしまった一カ所だけ懸垂にロープを出しましたが、後は特に確保なしで進みました。一般道に合流し、五竜山頂も踏み、最終のテレキャビンにはだいぶ余裕をもってスキー場にまで着きました。




 今回の山行では、GPSの操作確認、地図読み、雪上訓練、雪壁の登攀、とGW合宿に向けて、いい訓練ができました。参加の皆さま、どうもありがとうございました。

雪訓&五竜岳G0G2稜&一般登山ルート

日付 2015/4/11,12(土、日) 天候 初日、小雨のち曇り 2日目晴れ 参加 (CL)宮崎、山口(美】高橋、早川、穴井、渡辺、塚越、橋元、武藤(投稿)相原

総数10名にて雪訓及び五竜岳登攀にいってきました。今回はG2稜編
白馬五竜スキー場テレキャビンに乗車し出発。朝から雨だったが、
やんだー
乗車前に荷物の重量を測り、出発
ボーダー。スキーヤーに白い目で見られながらゲレンデ脇を歩き
遠見尾根を歩いていきます。湿った雪でふくらはぎくらいまでズボズボと。
 
ちょうど良い場所を見つけてテント設置。雪訓後、宴会にて20時に就寝。
2時起床し4時半にそれぞれパーティーに分かれ出発。
白岳沢へ下降
G2は塚越、穴井、相原、渡辺で登攀。


取り付きまで登っていきます。
G2取り付きから50mザイル3ピッチの登攀
スノーバー使用。あとは潅木にヌンチャクかけていきました。
途中藪こぎありでまずまず楽しい登り。その後は、RFしながら一般道と合流し山頂へ。
 
山頂からの景色は絶景でした。写真が少なくてすいません。
テント回収しゴンドラへ。最後の最後にゲレンデにて数名、道に迷うという事件が。
しっかり読図しましょうね(笑)みなさんおつかれさまでした。

鹿島槍ヶ岳東尾根

日付 2015/03/28(土)~29(日) 天候 晴れ→曇り 参加 重盛(CL)、高橋、早川、穴井(投稿)

3/28 5:45大谷原-6:30東尾根取付き-9:30一ノ沢頭-10:00二ノ沢頭-11:30第一岩峰基部(幕営地)
3/29 6:00第一岩峰基部-8:00第二岩峰-10:00北峰-10:50南峰(頂上)-12:50赤岩尾根下降点-16:00大谷原


鹿島槍ヶ岳東尾根に行ってきました。メンバー全員が初の鹿島槍ヶ岳ということもあり、東尾根からの絶景を求めて、いざ大谷原を出発!



東尾根尾根に取り付き地点は赤テープがかろうじて付いているのみであり、トレース後が無ければ見逃してしまうような箇所。早速取り付き、高度を上げていきます。



          黙々と登る重盛リーダ。12月以来のテン泊装備とのことで少々荷が重いとのこと。




1800m付近で樹林帯を抜けました。後ろには鹿島槍の姿が見え始め、一同、期待感に胸が踊ります!日が登るに連れ、気温も一気に上昇しシャツ一枚でも暑いと感じるほどでした。




出発から3時間半で一ノ沢頭(2004m)に到達。東尾根の核心である第一岩峰、第二岩峰、そして鹿島槍ヶ岳北峰~南峰までの稜線が目の前に続きます。素晴らしい絶景を楽しめました。振り返ると登ってきた東尾根の遠く先に八ヶ岳連峰、南アルプスの峰々、富士山まで一望できました。


登ってきた東尾根を振り返る



二ノ沢頭(2117m)には前パーティが残したであろう雪のブロック壁が残っており、最適の幕営地に思われたが、翌日の天候悪化が懸念される為、予定を変更し第一岩峰基部まで距離を伸ばすことにしました。
二ノ沢頭からは最初の核心である第一岩峰を目がけて、素晴らしい雪稜歩きが続きます。



画に描いたような綺麗な雪庇に見とれます。



11:30、第一岩峰基部にて。気温の上昇に伴い、この時間帯から雪が腐り始め、第一岩峰の雪壁はいやらしい気配。重盛リーダの判断で本日はここで幕営することに。ブロック壁も残されており、設営後は最高の景色を眺めながら、宴会開始!



最高の景色にアルコールも捗ります!


翌日歩く予定の鹿島槍から布引山を越えて爺ヶ岳へと続く稜線。左下には下降路である赤岩尾根が確認できました。



20:00過ぎに就寝。夜半から強風となりフライの固定が甘かったせいでバタバタと煩く、全員が寝付けない様子でした。高橋さんは強風で崩壊したブロック壁がテント越しに体にのしかかり、うなされた模様。
翌朝、4:00に起床。外は薄っすらと降雪がありましたが、風は止んでおり時間を追うごとにガスが濃くなりました。



素早く撤収を済ませ、ひとつ目の核心である第一岩峰に取り付きます。重盛リーダ・高橋さん、穴井・早川さんでペアを組みました。雪も締まっており、2ピッチで上部へ抜けました。初めてリードさせてもらい、楽しめました。


重盛さんは余裕のご様子。


2ピッチ目の終了地点から。時折、ガスが晴れると素晴らしい高度感を体感できた。


1時間程の登りを経て第二岩峰に到達。
第二岩峰は重盛さんと早川さんがリード。真ん中の凹角のラインを登ります。
核心部は意外に悪い様子でしたが、無事突破することができました。
ビレイ中、風に晒された為か、前日とは別次元の寒さ。


セカンドで登った第二岩峰も核心を含め楽しく登ることができました。
1ピッチで第二岩峰の上部へ抜け、この後は北峰を目指して視界不良の稜線をひたすら突き進みます。


10:00、北峰に到達。ここから天狗尾根からのパーティーと合流する格好となり、休憩を挟み間隔を開けて、後続しました。



南峰直下の最後の登り。夏道には見えないなかなかの斜度。ダブルアックスでガシガシ登ります。


天候不良の中、鹿島槍ヶ岳(南峰)のピークに登頂!
北アの展望は拝めませんでしたが、確かな充実感に包まれました。



南峰から2時間ほどの長い稜線歩きを経て、下降点である赤岩尾根へのトラバース分岐点に到着。画面中央には休憩した冷池山荘が望めます。赤岩尾根の下降は標高を下げるに連れ、降雨となり、雪もしっかり腐り苦労しました。


高千穂平から東尾根・一ノ沢頭、二ノ沢頭をバックに望む。第一岩峰より上部はすっかりガスに包まれていました。


赤岩尾根を下降後、1時間程の河原歩きを経て大谷原に到着。下降での腐れ雪には予想以上に苦労しましたが、予定を1日早め、計画以上のスピードで終えることができました。
鹿島槍ピークからの展望は拝めませんでしたが、前日の東尾根からの景色は素晴らしく、充実感に満ちた山行になりました!