知床半島自転車で一周ほか.羅臼岳登山



日付 2017/7/3(火) ~7/12(水) 新井(投稿) アルバム :


行程
7/3      茅ヶ崎=茨城県大洗港        (車フェリー)   (船中泊)
7/4     北海道苫小牧=十勝温泉      (フェリー車)  (温泉宿、泊) 
7/5   十勝温泉=知床ウトロ温泉        (車)       (温泉宿、泊)
7/6   ウトロ温泉より知床半島一周       (自転車)    (知床国設野営場テント泊)
7/7   知床五湖観光=岩尾別登山口   (車)         (木下小屋泊)
7/8   岩尾別登山口=羅臼岳往復      (徒歩)       ( テント泊)
7/9   羅臼町=標津=釧路=十勝温泉   (車)            (温泉宿泊)
7/10  十勝温泉=えりも岬=苫小牧市        (車)              (ホテル泊)
7/11  苫小牧市=支笏湖=苫小牧港        (車フェリー)      (船中泊)
7/12  茨城県大洗港=茅ヶ崎           (フェリー車)

 3日(月)晴れ 車に自転車と登山用具を積み込みこんで昼食後に茅ヶ崎の自宅を出発する。国道1号線から首都高速経由で茨城県大洗港に着く。
フェリ―商船三井さんふらわぁ、の乗船手続きは予約済みなので、車検証と備え付けの用紙1枚に書き込んで提出して終わる。1時間前から並び,出港30分前に乗船する。車は通常ドライバー付でエコノミークラスとなる。但し広いスペースの所に雑魚寝となる。私は差額分プラスでカジュアルルームに入る。カジュアルルームは畳一枚よりやや大きめのスペースの部屋でプライベートはほぼ守れる。100Vのコンセント、毛布一枚、シーツと最低限のものは揃っている。食事はレストランか売店で、またはカップラーメンというてもある。
 苫小牧港18時30分発で19時間の長い船旅となる。風呂も大きく夜中以外はな何時でも入れる。広い窓から海が良く見える。自販機も何か所かあり、値段も酒屋さんのとほぼ同じである。本を読んだりラウンジではテレビを見たりして退屈はしない。ただ,ベットではエンジン音が高く気になったが、そのうち慣れる。





4日(水)晴れ 北海道苫小牧港に定刻通りに着く。下船は早く船内にぎっしり積まれ車は係員の誘導によって10分とかからずに表通りに出る。
高速道路に向かう。車載ナビは古いので案内標識通りに走り、高速に入る。道東自動車道は車がほとんど走ってなく独走状態といってもいい、だが路面はトラック幅の轍があり、車が泳ぎハンドルをしっかりと握っていないと危ない。
 途中に今夜の宿が気になり、サービスエリアから携帯で宿を探したが適当なのがない。平日だからと簡単に考えていたのが間違いであった。とりあえず高速を池田インターで下りて十勝温泉に向かう。途中で牛舎で仔牛に乳を与えているのを見る。仔牛が一斉に振り向く。牧場主は十勝温泉の道順を裏道があるがと 言ったがが国道を行くことにする。


雑木林の中に小さな宿の看板を見つけ早々に当たってみると、宿泊可能だが夕食はできないとのこと。 。タイムリミットで泊ることにした。食事どころを宿の主人に聞き、近くのすし屋に入る。カウンターで生ビールを飲んでいるお客を見て、あ、あ飲みたい、でも車では駄目だ、テーブルで1人こそこそと刺身定食を食べる。宿に帰り温泉に入り、その後1人で大乾杯をする。
(大洗港  18:30発
(苫小牧港 13:30着 十勝温泉の宿、田園18:20着) (下の絵は私の日記帳より)


5日(木)晴れ 出発前に宿の奥様に言われて中庭にある小さなが画廊を見る。坂本直行画家(さかもとちょっこう)坂本竜馬の甥の孫であるという。チョコレートの白い恋人の絵も描いたという。ちなみに山下清もこの宿を訪れたという。






宿の中庭にある画廊の絵、坂本直行画家の作品七点






画廊前の建物の中に、開拓当時の生活用具や農機具は数多くあり、私の子供のころの見覚えのある物もあり懐かしくもあった。


 農機具

阿寒湖の正面は雄阿寒岳で周辺は観光地とはいえ人気が無く静か、湖面に出たがカップルが1組散歩中。湖面に観光船がゆっくりと動いているが船上に人影がない。


斜里町で泊まろうと思って探したが、殺風景な町で泊る気がふせて、さらに進むことにする。オホーツク海に出る。一直線の知床国道は正面に白い塔らしきものが見える、なんで真ん中に塔がと思い、スピードを上げて走った見たが何もない、ただ緩い上り坂だった。
                                

世界遺産の知床ウトロの町に入る 。まず宿探しで道の駅に入る。中に観光案内所があり宿は決まる。前金をここで1000円払い宿泊が決定する。観光案内所から500メートルぐらい先の中心地にある。一見、宿らしくない変な宿で名前は酋長の家というアイヌの酋長という意味か宿の広い駐車場に駐車する。
(十勝温泉の宿 8:00発 知床ウトロの宿17:30着)



 6日(木)晴れ 今日は知床半島一周するので早朝に出発する段取りをする。朝飯は行動食とする。車は帰るまで宿の駐車場に置かせてもらうことにした。駐車場でj自転車を組み立てる。タイヤに空気を入れる、バックを取り付ける。肝心なサイクルコンピューターを忘れてのは最悪だった。チェックがあまかった。仕方ないと考え直すまでは少し時間はかかった。スピード、距離など計測はできないが走れると、気を取り直してウトロの町をスタートする。走り始めてオホーツク海を左に見て、早くもルンルン気分に変わる。ビデオカメラのボタンをONにしてスピードを上げる。


せっせっとペダルを回しながらマイペースで登る。大した坂ではないと思うのは不思議だ。羅臼岳が正面に見えてきた。自分はヒルクライムは好きではないが、なぜか上に行きたい願望が強いからよく登る。登りきれば良い眺めとはかぎらないが、待っているダウンヒルが最高の気分になるからだ。


ウトロの町海抜0メートルからペダルを回し登ることⅠ時間少々で知床峠に到着する。記念写真を旅行途中のご夫妻が撮ってくれた。そのご夫妻としばし会話する。ご主人は学生時代に自転車が大好きだった、また乗りたいと奥様にモーションをかけていた。最後に3人で写真を撮るなどをして峠を後にする。(帰宅数日後ご夫妻から3枚の写真がメールで送られてきた)


濱田さん夫妻と
  
峠かから道路の路面が変わる。横に4~5センチの溝がきってある。車が通り過ぎて行く間は凄い唸り音がする。遮るものがないチャリダーはびっくりする。もっとも忘れた時分に車が通る程度で、慣れると車がくるのが直ぐわかり安全上いいかもしれない。(羅臼岳、日記帳より)


羅臼港まで爽快な下りはもったいないような気がする。下りの最高速度は57キロぐらいが限度、それ以上は危ない。羅臼川の橋で熊と共に自撮りして国後国道に出る。

海沿いで女性が店の旗竿をを立てているのを見て声をかける。店はやっていますと答えた。よし食べて行こう決める。この先どこで食事にありつけるかは分からないからだ。
店は外観店内ともに掘立小屋である。いわゆる番屋を店にしたものである。見たところメニューは無いようだ。旗竿の女性がいきなり千円で何か作りましょうと一方的な注文の仕方だ。その通り注文するしかない。でもこの店では何の違和感もない。早くも出てきたのはカレイの煮つけ、刺身、みそ汁。漬物ほか大盛りごはんなど、完食するのに大変な労力だった。膨らんだお腹で少々走りにくい状態で、いざ標津へと走り出す。


国後国道に咲くハマナスの花


羅臼の町から国後国道を標津へ向かう。長い坂の登り下りの繰り返しが悩ませる。国後島を眺めは、「遥かクナシリの」と、いう歌を思いだす。初めて見る北方領土は日本の島だ。だが、あの大きな島は現在ロシアが実効支配しているのか、と思いつつペダルを回す。(日記帳より)


国後国道から、野付国道に入ると斜里町52キロ の標識が目に入る。とりあえず斜里町まで走ることにする。牧草地とジャガイモ畑ばかりでほかは何もない。刈り込んだ牧草のロールが一定の間隔で転がっているだけである。。エネルギー補給したいが店や自販機はまったく無い。携帯した粗末なものを食べて頑張る。

前方にピカと光るのを見た、雷雲だ。嫌だなと思っているいるうちポツリとやってきた。急いで雨具を取り出しにかかった、上着が無い、袋を間違って持ってきたのだ。袋の中は輪行袋だ、仕方なくそれを被る。まるで股旅姿となった。同じ色の袋にいれたのがそもそもの間違いである。幸い雷雨は30分ぐらいで去って行った。

   
雷の心配の無くなったがこの道は簡単ではない。坂が長すぎる。辛い、でも必ず終るだと思いつつペダルを回す。途中珍しく先方に人影が見える。近ずくと工事の人たちで足の止めることなく根北峠までどのくらいですか、と尋ねると監督らしき人があとⅠキロと少しで頑張れーと言ったような気がする、ありがとう、と言ってかっこよくスピードアップしたが、直ぐにのろのろ登りとなる。根北峠に着いた時には何とかなったと何時ものように思うのだ。コンポク峠の根は根性かなと勝手に思いながら斜里町めがけてか快走だ、やめられない。 (日記帳より)


斜里町に着いてオホーツクの海を見てほっとする。まだ時間もあり足もありパワー もある。
万が一の時この町に泊まる予定であったが、今はウトロの温泉が一番と思い、もうひとふん張り頑張る。知床国道の高低差は大したことはない、と自分に言い聞かせ海や森や畑を眺めて、ひたすら走るとオシンコシンの滝が見えてきた、その下の。トンネルを抜けてまもなく宿の駐車場に着いた。目的は達成したが、終わったと思うばかりある。 「知床半島一周とは言え肝心の北の半島は無い。知床横断道路から下の標津、斜里周りウトロまでを一般的に一周ということらしい」 もっとも道路が無いのだから仕方ない。 私自身は知床半島半一周と言ってもいいかなと思う。(走行距離167,7㌔) 
(ウ(トロの宿 6:00発 ウトロ宿17:00着)

 

約10時間で完走できた。よくやりましたと宿の駐車場で疲れ顔をj自撮りする。宿に入り車の置かせていただいたお礼をする。宿の中でお土産屋をやっている、多彩な女店主にアイヌのCDと孫のお土産を買って宿から知床国設野営場に移動する。キャンプ場がいかにも古臭い名前だと思う。入口事務所で料金400円を払い大木の近くの草地にテントを張りやっと登山モードになるとなぜか妙に気が落ち着く。温泉とコンビニは歩いて行ける距離だが、風呂上りで汗をっきたくないので車行く。陽夕台の湯に入る。露店風呂は偶然にも日没時でオホーツク海に沈む夕日を眺める。陽夕の湯とはこれが売りとか。汗を流してコンビニに行き、夕食とアルコール類を買ってテントに戻る。つまみで一杯飲む。私のテントから20メートルぐらい離れてテントを張っている若いキャンパーは張るのにもたついている。少し話をする。テントは初めてでと笑っていた。彼は陸上自衛隊で旭川から走ってきたという。愛車はフラットのブラック色でステルスみたいだ。ハーレーによく似ている国産車である。安いですよ、ハーレーの半額ですからとはきはきと答えた。



オートキャンプ場は、良い環境の中あるのだがブヨか蚊か分からないが、日暮とともにかなり出て襲う。表でかなり刺されて悩ませる。
(ウトロの宿6:00発 ウトロの宿 17:00着) 

・オフロード最高のホンダ・アフリカツイン、いいね 

7日(金)晴れ 今日は休養日でテントをゆっくりと撤収して、知床五湖観光に出かける。車で30分位で五湖に着く。有料の駐車場には観光バスや自家用車が多く止めてある。五湖とは笹原の中にある池程度の広さのものが五か所ある。手摺付の立派な木道で、外側には人の手が届かない所に熊よけの電線が張ってある。眺めはとても良い。知床連山と反対側はオホーツク海が眺められる。白い知床クルーズ船も見える。船のエンジン音が聞こえてる。木道を一回りしてビジターセンターに入る。木道一周は大汗をかいて回った。終わってみれば暑かっただけの印象が残る。

五湖から、登山用行動食を買いにウトロの町まで戻る。来るとき買ってこなかったので二度足となった。とりあえずウトロの町で食事はできた。ウトロから五湖方面に向かい、途中から沢沿いの林道に入ると間もなく終点の岩尾別温泉に着く。正面に大きな温泉ホテルがある。営業はしていないことがすぐ分かる。小沢に囲まれた温泉地で回りには何もない。温泉とは言え、わざわざこの へんぴな所によくもこんな大きなホテルを建てたものだと思う。ホテル前広場には登山者の車が20台ぐらい駐車してある。沢沿いに車を止めて2~3分の所にある木下小屋を訪ねる
(日記帳より)

  

泊ることを小屋主に話すと、素泊まり代2500円を払い部屋に入る 。下に止めてあった車は好意で小屋前に移動する。やることがないで早いが小屋の温泉に入る。沢の横にある露天風呂は熱めの湯で、透明でとても綺麗だ。周りには誰もいないし静かだし最高な気分になる。湯から上り早速缶ビールを注文する。350ミリ250円で小屋の主人はは良心的な値段だと話す。沢水で冷やしているので、あまり冷えていないとのことだが飲みごろで2缶あまり飲む。そのころから下山してくる登山者を見る。それぞれが疲れ顔が多い。消防隊と一目わかる7~8人が下りてきた、中の何人かはヘロヘロの状態がすぐわかる。彼らは日ごろ訓練しているのにと、思った。小屋主は新人だとかメタボだとかいろいろ言っていた。など他に登山客もいないので主人としばし会話をする。小屋はもとは林業用で造られたものだという。最終的には3~4人泊まった程度であった
(知床国設野営場5:00発・知床5湖・木下小屋15:30着)

ロケーションの良い露天ぶろに浸かる
8日(土)晴れ 3時ごろに目が覚めたのでゆっくりと段取りをする。明るくなって外の テーブルで朝飯としてカップメンをつくり食べる。そのころから何処からとなく登山者が登ってくる。ウトロの町からかそれとも車中泊なのかよく分かららないが、かなり登ってくる。百名山目指す単独行者と話す、かなり気合が入っている。北海道の山を連ちゃんで登る勢いがある。皆さんが出払ったころに小屋から出発する
  
                                                    (日記帳より)


北海道の樹林帯は比較的明るくて気持ちがいい。低い所からダケカンバやミヤマハンノキ が生えている。その木から放つ甘い香りとてのいいものだ。春先の富士山須走六合目付近のハンノキなどはかなり強い匂いを放っていてそれがとても好きだ.
 樹林帯の登りでは昔は抜かれることはなかったが最近はその逆である。年齢を認め,素直にマイペースで登る。やっと樹林帯から抜けて開けたところに出る。登山道は浅い谷状ところに残雪が少しあるのみ、両側の斜面はチングルマやコケモモ、エゾコザクラのは花がとても綺麗に咲いてる。登山者はほとんどが、お花には見向きもしない。暑いのと足場もよくないなどなのだろう。
 登山道の傾斜も緩やかになり、やや広い台地の羅臼平に到着して、なんとなく休憩休をする。
隣で休んでいた若者と話をする。彼は地元で30回ぐらい登っているので、今回は山頂は登らないと言った。熊のことを訪ねると、彼は熊はどこでもいるが、この登山道は大丈夫ですと答えた。本州のガイドのことを少し批判をした。
 話しは楽しいが、山頂までⅠ時間頑張らなければと、再び歩き始める。胸まであるハイマツ帯の中は風は無く暑い。最後の急な登りは大きな岩塊の中を右に左にと登りつめて山頂に立つ。狭い山頂に5~6人がそれぞれ位置で休んでいた。
 雲一つ無い晴天で、そよ風がとてもこごち良い。オホーツク海や海別岳、斜里岳、北方向は知床連山の尖った硫黄山まで見える。空腹ではないがビスケットなどを食べる。360度の展望をビデオに収めて下山を始める。
 山頂直下は少々面倒臭い。体幹が弱くなっているのが痛感する。バランスが悪く、自分が制御できない、立ち止まっては深呼吸といった具合でゆっくり下る。灌木帯の平坦な所に出てほっとする。安心からつまずいて藪に頭から突っ込む。顔面が小枝に当たったので一瞬やばいと直ぐ脱出した。顔面の無傷を確認して安堵した。何やってんだと独り言がでる。


硫黄岳は遠い昔一度はあそこまで縦走したいと漠然と思ったことがあるが今は夢の夢。 


羅臼岳から 羅臼平下りてきて山頂を見て、大した下りでもないのにと、ぼやく。(日記帳より)


エゾコザクラと、この時は名前は分からなかった。 
  

約9時間を要して無事木下小屋に辿り着いた。思ったよりヘロヘロにはならなかった。木下小屋の温泉には入らず一路ウトロ温泉に向かう。泊まる、飲む食べるなどのことはウトロが便利と考える
(木下小屋4:20発 14:55着)


再び古めかしい名前の知床国設野営場に訪れる。今日は土曜とあってキャンピングカー、バイク、車などが多い。今夜はここで一夜を過ごして明日早朝に移動することにした。とりあえずテントを張り、買い物に車で行く。 飲み物と若干の食料を買い、陽夕の湯で 汗を流してテントに戻る。隣のテントは湘南台からという旅人と一杯飲みながら暫く歓談する。彼は駅近くのマンションが住んでいるという、世間は狭いもの。彼の古い日産マーチには荷物がいっぱい入っている。1人でなんで多いんだろうと。 
( 木下小屋4:20発 羅臼岳9:25着 木下小屋14:55着 知床国設野営場17:30着)


9日(日)晴れ 朝、まずテントを撤収するときには周りは静かになっていた。テント場はほとんど一夜だけの人たちが多いようだ。ほぼ最後となって野営場を出る 。公衆トイレでは早くも筋肉痛になっていることが分かる。斜里岳も予定していたが羅臼岳下山中に無理と予想していたので大して気落ちはしない、むしろ考えが決まりさっぱりとした。だが連日移動して登る百名山登山者に敬意を感じる。
 今日は、十勝温泉の宿に予約をしておいたので観光ドライブと決める。知床峠を登る途中、両サイドにいかにも重そうなバックを付けてふらふらと登るチャリダーを見かけた。声をかけたかったが彼に余計な負担がかかると思いやめた。彼に心から尊敬する。空身で良いどこ取りの自分とは大違いである。
 車ではあっという間に峠に着く。カメラを構える人が2~3人その1人に聞いてみる。鳥を撮るのだがなかなか飛んでこないとか。鳥は羽があるからいつ来るか分かりませんね、と言って峠からダウンヒルをいっきに走る。路面の横溝が出す唸り音はすごかったが車内ではまったく気にならない。
 羅臼の町から暫く自転車で走った道を行く。坂を下りると漁港、登ると雑木林で民家はない。少ない海岸の砂利上に昆布を干す人たち2~3人で作業しているいる。
標津から海岸を離れて釧路に向かう。国道272号線通称ミルクロードとなかなかいいネーミングだと思う。内陸の牧草地帯も.いいものだ。


釧路市に入る。途中ロードバイクと引いて歩いているチャリダーと話す。釧路は何も無いと言う。見わたせば川と草原だけがが多い。釧路とは半端な気持ちでは楽しめないと思う。


平坦で川が多い釧路市内を抜けて音更町の十勝温泉に着く。宿はファミリー的で泊り客も常連が多いと言うご主人の話。ほとんどが本州からの旅人の様だ。夕食は京都からの二人連れの一人と意気投合私と同じ趣味があり、かなり専門的でかなり突っ込んだ話をして盛り上がる
(知床国設野営キャンプ場 6:15発 音更町・十勝温泉宿・田園 16:15着)


10日(月)晴れ 朝食はガラス越しい設置された木の台に野生のリスが一生懸命に餌を食べているのを見る。のどかな中で朝飯を食べる。
フェリーの予約が明日なので、今日は苫小牧周辺に泊まることになる。道順は十勝から夕張経由で苫小牧にと思ったが、田園のご主人が無料の高速道路を使って襟裳岬がお奨めですと話されたので利用することにした。宿の奥様に見送られて宿を出る。無料道路に入る。ほとんどが直線で人間も車も省エネだと思う。

海岸道路も走る車は少ない石碑の字のごとく眺めも非常に良い。

 
襟裳岬の道程は草原の中でとても気持ちが良い。




えりもみさきはー♪♪森進一が歌っていた時代は私も現役だった。何年ごろか全く思い出せない。それから有名になり観光地になった。岬の冬は強風で大木が育たなく、草だけが育っている、標高が2000メートル以上の植生かもしれない。海や岩礁、草原とてつもなく開けて見晴がとても良い。ごろっと昼寝したら気持ちが良いだろうと思う。




  
青く大きな日高山脈 、今、誰かがどこかの山に登っているかもしれない。
   

岬のコンブ干し、見た目5メートルぐらいありそうだ。 

  
様似町大通りで思わず止まってしまった。塔はないが由比ヶ浜から見た江の島によく似ている。  

   

廃線で錆びた日高本線のレール。赤字路線をつぶしたら困る人がかならずいる。欧州では鉄道は営利目的では無いという。日本も予算の配分をちょっとコントロールすればと思うのだが。


浦河ー浜松漁港の観光案内所の紹介で宿を訪ねてみると、満杯だとか、もともと案内所から旅館に連絡することはしないという。他を探すのが面倒になり、この町はパスということで再び走りす。
こうなれば苫小牧まで走っちゃえということで、苫小牧の宿を電話を2回目で見つけることができた。原っぱのサラブレット街道を淡々と走る。牧草地の中にカラーリングの良い厩舎が並ぶが馬は見わたらない。

  
新日高町の閑散としたところの食堂に入る550円のラーメン注文すると、早くも出てきたのは野菜サラダ付きと ハスカップ一皿つきラーメンだ。店のおばさんは裏の畑で採れたものでお客さんには何時も出しているという。食べきれないほど採れるとからとさらっと言った。ハスカップは名前も知らなければ食べたこともない。味はブルーベリーと同じのようでうまかった。 




道路が広くななり高層ビルも前方に見えてきた。ホテルは目立つNTT目指せば直ぐわかると聞いた、その通りで簡単にホテルの駐車場に入る。遅くなると空いていないこともあるといったが早かったのでがら空きであった。
コンフォードビジネスホテルは5800円で、バイキングの朝食付。ビジネスや旅人には最適に思う。
まずシャワーを浴び、外に出る。周りに店は見わたらない。コンビニまで10分以上歩きビールtおつっみを買ってきて部屋に戻り一杯飲む。ところがホテル内に自販機はあった。
(十勝温泉・宿、田園 8:00発 苫小牧、ホテル・17:40着)


11日(火)晴れ ビジネスホテルの朝食は6時半と早くすでに7~8にんが食べている。ビジネスホテルらしく静かである。バイキング料理なのでの好きなものだけを食べて意気揚々とホテルから出発する。今日のフェリー乗船は今日の夕方6時30発なのでたっぷりと時間がある。昨日より漠然と考えていた所がある。以前来たときに時間つぶし支笏湖近くの樽前山に登ったことがあり、今回はその周辺を散策することにする。
ホテルから20分ぐらいで市街を抜け出る。雑木林の樽前国道の坂道を行く。隣に植生を挟んで自転車道があるのを見つける。地図を見るとけっこう支笏湖周辺には自転車専用道路があることを知る。自転車で走ったら楽しいだろうと思うが、なぜかその気にならない。
支笏湖の有料駐車場には係員の多いのばかりが目立つ。隣の野鳥ノ森は無料駐車場があり、そこに車を止めて湖畔まで静かな森の中を歩く。とても良い所である。以前きたときと少しも変わっていない。50メートルぐらいの階段を下りて湖畔に出る。遊覧船の桟橋の上に、お土産やビジターセンターなどがある。昼時なので食堂でヒメマスの刺身を食べたがニジマスと何ら変わりはない味であった。時間つぶしみたいなことでビジターセンターを見学する。けっこう楽しめた。

                                                         湖畔から雲に覆われた樽前山

支笏湖から苫小牧港に県道141号線を使う。昔この道は地図上ダートとなっていた。面白そうと思い、行ってみたら全舗装でがっかりしたことを思い出す。今こうして車で走ってみると、道は細いが自転車で走ったらさぞ楽しいだろうと思った。ところが、若い欧米人らしきカップルが自転車で登ってきた。自転車ではかなり長い上り坂でさぞ辛いだろうと思う。苫小牧の市内に入り、ナビに導かれ苫小牧科学センターに着く。入口に真っ黒に塗装されたSLが置いてある。C11 133型のエンブレムが光ってみえる。館内入口には、この様な表示板が掲げられている。

通称産業省所管
平成11年度
産業再配置促進施設整備費補助事業施設
ミール展示館
協力工場 北日本ティック株式会社北海道工場
日本軽金属株式会社苫小牧製造所苫小牧MD第3工場

  館内に入るといきなり中央に大きな宇宙ステーションが設置してある。このミールは、「実機」と「打ち上げ失敗や故障に備えて作られた予備機」の2機が作られたが、実機がの打ち上げに成功したため、予備機のミールが地球上に残った。その予備機である。このミールを苫小牧の建設会社が名古屋で開催された「世界デザイン博覧会」展示した後に競り落とした。そして現在苫小牧市に寄贈された。
そのほかパソコンやカメラ、宇宙食など多くのものが展示されてあった。
ちなみに、苫小牧の中心地にあり、入場は無料である。この時は3~4人の件見学者のみであった。(苫小牧市を訪れた際にはぜひ見学をされたい)
  




 科学センターを出て15分ぐらいで苫小牧港に到着する。乗船手続きを済まし乗船待ち。ライダー達も多い。天気が良くてよかったねとライダーに言いたい。私も昔それに近かった。



乗船後は風呂ビールと文庫本。石田ゆうすけ、道の先まで行ってやれ・地図を破って行ってやれ、の二冊は肩のこらない本なのだが、アルコールが入る行を二度読みとなったりで面倒になるってやめる。結局たいして読まずであった。
今回の部屋(カジュアルルーム)の窓から本州が微かに、雲上には金華山が見える。最近はこの金華山ボルダ―、クライミングで町おこしをしていると言う。真っ青な海を見てのクライミングはとても楽しいとか。現在、山宮城県石巻沖航行中ということになる。まだ大洗までは5時間以上はかかりそうだ。


12日(水)晴れ 定刻通り大洗に入港する。船室から船中の駐車場下り車に乗り込み、下船まではスピード感がある。
飛行機利用の比べたら全く簡単だ。船旅バンザイーという気持ちになる。


大洗港から高速道路を利移用して無事自宅に辿り着く。(茅ヶ崎の自宅17:00着) 

 コメント・山岳会のブログにふさわしくない、だらだらとした内容になったがお許し願いたい。羅臼岳登山は上り下りは変化がなく、その中身の良さを文章に書けるほどセンスの無さで、このようなかたちになってしまいました。80歳半年前のやせ我慢的旅でした。おわり。

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