7/9(土)表丹沢 水無川 セドの沢左俣(沢登り)

日付 2016/7/9(土) 天候 雨 参加 宮崎(CL)、山口E(投稿)


雨降りしきる中、いざ行かん
丹沢はセドの沢左俣

割と雨降ってるけどどうする…?という雰囲気のまま8:00に戸沢キャンプ場に到着。
すでに駐車場には源次郎沢に行く4〜5人パーティが雨の中準備中。皆好きねぇ。

ヒル除けにハッカ油とヒル除けスプレーと清めの塩を一袋持参で、ヒルバスターズと化した宮崎さん。心強い。

雨結構強いけど…というまま8:30過ぎに入渓点目指し出発。
源次郎沢へのアプローチと途中まで一緒でその後多少分かりにくかったが二手に分かれるところで右方向へ進むと本谷1号とかなんとか書かれた堰堤があるのでその沢沿いに林道を進むと2つ目の堰堤出現。
残置ロープがしっかりあるのでそれを頼りに越え、ひらけたところで沢装備へチェンジ。


木の下で準備してたため早速ヒルイベント発生で木霊する宮崎さんの悲鳴。
私は今回初ヒルで、ちょっと楽しみにしてて、なんなら血吸わせたあげようくらい思ってたけどデコピンを物ともしないヒルに大絶叫。一瞬で駆除の対象になりました。
ヒルに吸着されたら塩かけるしかないんですかね?まさか肌の上でヒルを溶かすことになるとは思わなかった。

とりあえず今回のパーティは生き物に劇弱です。山行中ヒルとミミズとカエルを見つけたら毎回大絶叫してた。

そんな感じでヒルの熱烈大歓迎を受け、発声練習も終えたところで9:30入渓。


水無川本谷F1を越え、とりあえず『セドノ沢』と『セドノ沢F1』と目印の看板があるところを目指していく。

看板


もうお気づきかと思いますが、諸事情により今回写真全部このブレブレクオリティなんで、半目で見てください。私の裸眼がまさにこんな世界。
「宮崎さんの勇姿(後ろ姿)を100枚は撮りますよ!」とか言っててこのザマでした。



どっかの鎖付き巻道を登る勇姿





雨は一向に止まず、より鬱蒼とした木々の中を遡行していくがクマが出そうでやたら怖い。

それにしても沢登りってこんなに楽しかったっけー??
ガンガン水の中を攻めていき、1年ぶりの沢を全身で感じた。

ブレた写真はエフェクトで誤魔化そう(提案)

序盤核心部・大滝13m

大滝13m 宮崎リード。
が、ビレー中ロープが完全に絡まってしまいなんてこったい。
すでに宮崎さんが登攀を終えて上にある大岩にセルフビレーをとっていたのが不幸中の幸い。(後から知った)
ロープ確認するべきだった、これが登攀中だったらと思うと。。ご家族に会わせる顔もありません。
トポによると下部は問題ないが上部で水流沿いにそのまま進むとヌメるので上部に来たら右上に抜けるとのこと。途中残置ハーケン、上部にスリングもあるのでランニングがとれる。

ガバはあれども緊張するのには変わらない。上部よりも中盤のが怖かった。。トップロープだけど。。
次の大滝目指し遡行再開。




それにしても小滝の連続、わんこそば状態。
しかもそのほとんどが直登可能なので非常に楽しい遡行が続く。クマとヒルの恐怖もこの頃には綺麗に消え去っていた。まぁヒルの恐怖は後ほど復活します。(Reborn)


ダイナミック遡行

この宮崎さん空飛んでるんだよとか言っても納得できそう。



小さな釜のある滝に出くわしたら、そう、それが中盤核心部・10m滝だ。

(※記事中のリード(ビレー)中の画像は全て動画のキャプチャーなのでご安心を)

もちろん宮崎リード。
残置ハーケン1つ?その上に残置スリングがあり。
ちょうど支点とるところで水ジャブジャブかぶります。ヒーヒー言いながらビナ回収しようするんだけど、核心で曇るメガネ。もっくもく。
核心で筋力を使い、体が熱を帯びてくると同時にメガネが曇って視界不良っていう悲しきスパイラル。
でも今回の山行でここが一番楽しかった。


ここを越えたらもう直登できる滝はなく、いくつか巻いたら後は詰め作業が待っている。
書策新道(荒れている、注意書き多数)分岐の後に20mの白糸の滝を横目にここで右手の斜面を大きく高巻き始める。

が、高巻きすぎたのかよく分からんガレガレヌッメヌメの斜面を1時間半近く詰めることに。(どの詰めルートも上部は荒れてるとのこと)微かに残っている踏み跡を頼りに、途中何度かヤマップで現在地を確認しながら詰めるが、雨でヌメった土に体力もってかれる上、そこらに乱生しているアザミが止めを刺しにきて意識朦朧。
ちなみにアザミの名前の由来はWikipediaによると、アザム<傷つける、驚きあきれる意>からきてるんだって。

落石をおこさないように


尾根上に出れて一安心


登山道にやっと出たー!ホッと二人で顔を見合わせたら宮崎さんが私の顔を数秒見て絶叫。なんなの?ヒルなの?もう反射的に大事なメガネぶん投げました。
宙を舞うメガネ。ミッションインポッシブル2の冒頭シーンをイメージしていただきたい。イーサンハント完コピしてた。
聞いてみたら私のメガネの鼻あてがヒルに見えたらしい。も〜アザムったわ〜。
時間があれば行こうと話していた塔ノ岳は時間切れのため政次郎尾根経由で戸沢まで下山することに決定。
2mくらいふっとんだメガネを拾って下山開始。

途中書策小屋で沢装備解除。
着替えるのが超怖い。スタンドバイミーの男の子たちの気持ちも今なら分かる。一つ一つ装備解除するのですらビッグイベント。
下山後もこんなにドキドキ出来るのは丹沢の沢だけ!(適当)
帰宅して家で装備を洗うのも怖かったっていう。今度から確実にヒルを仕留めるために海で装備洗おうかな。
ヒルの話題ばかりでごめんなさい。でも頭の中9割ヒルなの。案の定この日はヒルの夢見たし。


登山道合流〜政次郎尾根〜戸沢でちょうど1時間くらい。展望は最後までなし。


締めの温泉は湯花楽(ゆからく)にて。フードコートからヘアカット、韓国式アカスリまで出来る秦野市民にとってのアミューズメントパークです。




***

セドの沢左俣は中級とのことですが、直登出来る滝が多く、3時間程度で登れ沢初心者でも楽しめる良い沢でした。(今回は3時間どころの騒ぎじゃなかったが)
今回は初心者の私がいたので安全第一で登山道での下山でしたが、右俣を下降するのもオススメらしいので興味のある方はどうぞヒルの少ない時期にでも。

宮崎さん、何から何まで有難うございました。また沢で遊びましょ。

0 件のコメント:

コメントを投稿