2015.10.17-18 キノコ狩り山行(新潟県 二王子岳)


メンバー:一夫さん 塚越 新井 重盛 宮崎 斎藤 アンナ マリア 伊三雄(投稿)
アルバム:https://picasaweb.google.com/110771324764284100517/2015101718

毎年恒例のキノコ狩り山行に参加しました。
いつものようにキノコと山菜の先生である新潟の一夫さんにも参加していただき、お世話になりました。
ここ数年、登山が主体となりキノコ狩りがおろそかになっているので今回は、きのこに専念すべく参加したのですが、やはり、なかなか来ることのできない二王子岳に登頂してしまいました。
二王子岳から下山の際に森の中に入り、キノコ狩りを試みましたが、この山には、キノコはありませんでした。

二王子岳登山口の二王子神社の境内はキャンプ場になっており、ここで一夫さんが準備してくれたキノコで炊き込みご飯とキノコ汁を堪能し、楽しい一夜を過ごしました。

二王子神社:境内はキャンプ場です。
キャンプをするには、申し込みが必要です。











一王子小屋

内部はとても綺麗でした。
冬は積雪が多く、小屋の2階が出入り口になります。






登る途中でキノコを見つけるも、食べられないキノコでした。










紅葉がとても綺麗で、楽しい山行になりました。











なかなかナイスなキノコ狩りグッズです。
来年は、僕も購入しようと思います。










二王子岳の山頂です。
ここまでの登山道もとても素敵でしたが、山頂は開けており、素晴らしい山でした。

山頂には、避難小屋と鐘があります。











二王子神社のキャンプ場です。
我々だけの貸切でした。
焚き火もできます。









朝食は、天ぷらとうどんでした。
とても美味しかったです。










今回の山行を計画してくれた塚越CLとお付き合いしてくれた一夫さんに感謝します。
楽しい山行をありがとうございました。
参加された皆さん、お疲れ様でした。

2015年10月5日_谷川岳一ノ倉沢中央カンテ

日付 2015/10/5(月) 天候 くもり 参加 久野(CL)、相原

4時20分(ロープウェイ駐車場)→5時(一の倉沢出合)→6時30分(テールリッジ基部)→7時半(中央カンテ登攀開始)→11時45分(中央カンテ終了点)→14時(一ノ倉岳山頂)→16時(天神平)

10月3、4日で北岳バットレスを登攀した久野、相原組だが、6月に同じく久野、相原組で完登できなかった一ノ倉沢の変形チムニー→中央カンテルートの仇討の為、バットレス組と袂を分かつ。
北岳から谷川へ転進なんて「どうかしてるぜ!」と思うもとりあえず谷川へ向けるが、中央道渋滞の為、高速を降り、甲斐大和の道の駅にて幕営。
0時ごろ起床。甲府街道沿いの道の駅だったこともあり、トラックの走行音などで全く寝れなかった。。
3時過ぎにロープウェイ駐車場着、重盛さん号を発見、横づけする。
4時20分、重盛組とともに駐車場発。


一ノ倉沢出合いにて重盛組と分かれ、先行してヒョングリの滝を高巻こうとするも高巻地点を誤り、重盛組らに抜かれる。重盛さんに「あれ?どうしたの?」と言われたが道を間違えたなんて赤面していえそうもないので、大型のキジを撃っていたことにする。


無事ヒョングリの滝を高巻、懸垂1ピッチでテールリッジ基部に6時半頃到着する。
テールリッジは6月と異なり、雪渓がないので、景観が全く 異なり、ものすごく際立っていた。また基部からフィックスロープがほぼ途切れることなく張り巡らされていたので、下降する分にも問題なさそうだった。
奇数ピッチを相原さん、偶数ピッチを久野で行く。前日の雨の影響もあり岩はぬれており1ピッチ目はフリクションが効かず悪かったとの事。

登攀中の写真が少なくて申し訳ないのですが、7ピッチ目の核心部(Ⅴ)はA0で抜ける。いやぁ、悪かった。。。同じⅤでもバットレスピラミッドフェースのⅤより全然難しく感じた。
11時45分ごろ烏帽子岩下のリッジにて登攀終了。このあと対岸のルンゼに渡り20mほどの懸垂、軽いトラバースをするのだが、ルンゼをわたる箇所が支点が少なく、且つ塗れた草つきであったので結構緊張した。核心部以外は特段問題なかったが前日までのバットレスの支点乱れ打ちと比較すると支点の数が少ない印象。

終了点から2時間かけて一ノ倉岳山頂へ。Ⅲ程度の落ちたらヤバイ岩場はノーザイルで行ったが高度感があり多少慣れてきたとはいえやはり少し緊張した。国境稜線へ抜けるまでは腰から胸程度の笹薮漕ぎが延々つづきけっこう体力を消費した。同じところはもう通りたくないといったぐらい。
谷川岳山頂にて。ほぼ想定どおりの時間で登攀を終了し、天神平に到着した。6月は時間切れのために登攀を断念したことを考えると同じコンビで4ヵ月後に伊三雄さんのアドバイスどおりに国境稜線経由でリベンジを果たせたことは良かった。頂上は踏むべきなんだと感じた。
サンキュー相原さん!


2015/10/3-10/4 北岳バットレス【ピラミッドフェース・第四尾根主稜】

日付 2015/10/3-4(土-日) 天候 晴れ  参加 阿久津(CL)、相原、久野、穴井(投稿)

10/3(快晴) 5:30芦安市営駐車場-6:45広河原-9:30白根御池小屋-12:00バットレス下部岸壁取付き-14:30第4尾根取付き-15:45白根御池小屋

10/4(晴れ) 3:00白根御池小屋-5:15バットレス下部岸壁取付き-6:30第4尾根取付き-10:30マッチ箱のコル-11:30第4尾根終了点-12:00北岳山頂-13:00白根御池小屋-15:00広河原


若手だけでアルパインルートをやってみたいねと、かねてから声を掛けていただいていた阿久津さんの企画により実現した、北岳バットレスのクライミング。全員が初めてのバットレスにも関わらず、快晴の秋空のもと存分にクライミングを堪能してきました。


10/3 前夜発にて3:00に芦安に到着。紅葉ハイシーズンということもあり、殆ど満車状態の中、2時間の仮眠を取り、乗り合いタクシーにて広河原へ。雲ひとつない快晴の中、まずは白根御池小屋を目指す。


高度を上げるにつれ色づき始めた紅葉に目を取られ、小屋までの急登の尾根もキツさも忘れて登った。



 9:30 白根御池小屋に到着。久野さんと共に早々とテントを設営する。小屋の人に訊くと今日はまだ、バットレスへ取り付いたパーティーはいないとこと。少し遅れて小屋に上がってきた阿久津さんと相談し、取り付いてみて行けそうだったら、3日のうちに第4尾根をやって山頂を踏んでみようという運びになった。


準備を整え、いざ出発。取り付きまでは1時間半ほど。



大樺沢をつめ、D沢に一旦入った後、すぐC沢との間の尾根上を詰めるはずであったが、バットレス沢を詰めてしまったため、上部のザレ場でトラバースを強いられた。


下部岸壁の取り付き点、1ピッチ目。ピラミッドフェースの左隣のルート(第5尾根支稜?)から取り付く。Ⅲ級ほどの岩場を3ピッチ繋げて、第4尾根取り付きへの横断バンドへ出る。




13:00 下部岸壁から、ピラミッドフェースを見上げる。右のリッジ、第4尾根を見上げると所々、人影が。どうやら大渋滞のようである。時間も考慮し、この日は当初の予定通り偵察ということにして、下降することにした。



鳳凰三山に黄昏れる久野さん



午後に入り、日が陰ると急に冷え込みを感じた。



15:45 白根御池小屋に戻って乾杯。この後、仕事を終えて飛ばしてきた相原さんも合流し、盛り上がったが、前夜発ということもあり皆さんお疲れのようで、17:00前には次々と寝袋に消えていった。





10/4  前日の混雑状況から、早めに出発しようということで、1:30に起床。さすがに他のテントは誰一人起きていないようであった。粛々と準備を済ませ、3:00に出発した。天気予報は外れ、この日も天気は晴れとなった。


第4尾根取付きまでの下部岸壁は前日のルートで登る。


7:00 横断バンド。この先の崩壊気味ハングを上方に行くとピラミッドフェース取り付き。ハングくぐり、トラバースすると第4尾根下部リッジ取り付きへ出る。



当初は4人共にピラミッドフェースを登攀する予定であったが、時間・メンバーの体調を考慮して、相原・久野組がピラミッドフェース、阿久津・穴井組が第4尾根主稜に分かれて登ることとなった。


第4尾根下部リッジ。主稜への大テラスへ出る前に、下部リッジを4~5ピッチ登る。下部リッジ2ピッチ目のきれいな岩にまっすぐ走るクラックは第4尾根の中で一番厳しく感じた。




第4尾根主稜3ピッチ目 白い岩のクラックを登る。




9:30 第4尾根主稜4ピッチ目の出だしで、ピラミッドフェース組と合流。
逆層のフェースにフリクションの効かず苦労したらしいが、ほぼ同タイミングで合流した。


第4尾根主稜4ピッチ目。ピラミッドフェースの頭を右に巻いて、リッジを右上。この後、核心の三角形の小垂壁を1ピッチ挟んで、マッチ箱の上に着く。


マッチ箱から懸垂下降(20m)でコルへ。懸垂下降時にできるだけ、高い位置に降りないとその分、登り返すはめになる。



第4尾根主稜6ピッチ目。4尾根のハイライト地点を登る阿久津さん。
高度感は抜群で、素晴らしい眺め。コルから凹角のクラックを15mほど登り、そのままリッジを50m一杯伸ばしたが、枯れ木テラスまでは届かず、手前でピッチを切った。



第4尾根主稜7ピッチ目。枯れ木テラスから2010年の大崩壊箇所を、脆いナイフリッジ沿いに伝い、最終ピッチの城塞ハングの下までトラバースする。所々足の置き場がないが、リッジが立っていてガバなので、安心してトラバースできた。



最終ピッチはDガリー奥壁城塞正面側のチムニー、Ⅳ+。リードで登らせてもらった。少々被り気味ではあったが、ホールド・スタンスは豊富であった。狭いのでザックが引っ掛かると厄介。



チムニーを抜けた上のハイマツでビレーし、全員が登るのを待って登攀終了となった。




12:00 ハイマツ帯を20分の程の歩きで山頂へ。みんなで乾杯すると達成感もひとしお。




下山は草すべり経由で御池小屋へ。テント撤収し山頂から2時間半でのスピード下山となった。


4人ともに初めてのバットレスであったにも関わらず、本チャンでの素早い行動を心がけ、計画通りに登攀でき良かったです。秋晴れの好天の中、充実したクライミングができました。
企画いただいた阿久津さん、有難う御座いました。

尾白川本谷~甲斐駒ケ岳~鋸岳~富士川源流

日付 2015/9/20-22(日-火) 天候 晴れ 参加:斎藤(CL)、水島、宮崎 投稿:斎藤

20159/20 (曇り)
550尾白川林道P730入渓点-920噴水滝-1030黄連谷出会-1300 CS滝-1430 30m大滝手前幕営

9/21 (快晴) 
5:30出発-545 30m大滝-800源頭-900稜線-1030甲斐駒岳山頂-1200六合目小屋

9/22 (快晴)
4:00出発-600中ノ川乗越-640第二高点-840第一高点-1000三角点ピーク通過(その後迷う)-1240富士川源流-1330飯場跡-1600釜無川林道ゲート

以前から尾白渓谷での沢登りや鋸岳にいつか行ってみたいと思っていたのですが、これまで機会が無く、今回、尾白川本谷から甲斐駒岳、鋸岳を登り釜無川林道へ下る計画で行って来ました。振り返ると尾白川本谷の沢登りも達成感がありましたが、迷いながらの鋸岳縦走のインパクトもかなり強く、それぞれ独立した山行でも十分楽しめる内容で、山域調査の様な山行になりました。

1日目
400道の駅信州蔦木宿集合、宮崎さんの車を釜無川林道ゲートに止めて、自分の車で尾白川林道駐車場へ、550出発、730入渓地点へ、この日は自分たちの他、黄連谷に向かう2人組のパーティーがいました。




沢を歩き始めると、緑色の深い釜や淵を持つ大きな滝がいくつも現れ、ショルダーで越えた滝などもあり、かなり楽しめました。








1030黄連谷出会到着。20分程休憩を取り、尾白川本谷へ、本谷へ入ると深い釜や淵を持つ滝はあまり見られなくなり、しばらく花崗岩のナメやスラブを進みます。



しばらく行くと、右岸に北坊主ノ沢、西坊主ノ沢、滑滝沢などが流れ込み、スラブの谷底に大岩がゴロゴロした、あまり他では見られないような景観が広がります。






しばらく進むと、CS滝が現れ、空荷で残置のお助け紐を利用して登りました。その後、大岩のトンネルの中を抜け、幕営予定の岩屋を探すことにしました。




幕営予定の岩屋は、後で考えるとトンネルの出口にあったのですが、まだ先だと思い通過してしまいました。その後、次の写真の10m位の滝が現れ、中央に見える岩の右手にショルダーで上がり、一旦テラスに出たのですが、岩に囲まれ、登れそうな所も沢靴では悪そうなので、念のために持って行ったクライミングシューズに履き替え、3mほど登りました。この登りがこの日の核心でした。






その後しばらく進むと、30m大滝が見えたため、その日は少し戻り、幕営に適した場所があったため、行動終了(1430)。タープを張り、火をおこしました。火が着くまで2時間ほどかかりましたが、かなりいい火が起こり、楽しい夜を過ごせました。



2日目
530出発、すぐに30m大滝へ、下部はスラブ状で難なく登れましたが、上部は右側のルンゼを登りました。ルンゼの下部には残置のお助け紐があり問題ないのですが、中間部以降残置も無く、岩も脆いためワンムーブ嫌らしい箇所がありました。因みに、空荷でのリードでした。






その後、渋い巻き道で小滝をいくつか巻き、




ガレを詰め、



源頭部に着くと、後ろに八ヶ岳がよく見えました。




1時間程のヤブこぎで稜線へ、仙丈ケ岳や鋸岳、甲斐駒ケ岳の展望が広がります。




荷物を六合目小屋に置いて甲斐駒ケ岳へ




1030甲斐駒ケ岳山頂到着。




1200 六合目小屋到着。この日の行動終了。

3日目
400六合目小屋出発、暗い中歩き出したのですが、途中で行き止まりになる道が何か所もあり、迷いながらのスタートとなりました。日の出は520、この日も快晴でした。




600中ノ川乗越到着。




ガレを登ります。

程無く第二高点到着。




その後、大ギャップへ降りるのですが、ここでも迷ってしまい、伊那側のガレを下り、踏み跡通りに進むと物凄く悪い場所に出てしまい、第二高点へ登り返したのですが、結局道は見つからず、再びガレをかなり下ったものの踏み跡が消えてしまうなど、かなり迷っている所、宮崎さんが携帯で山行記録を調べてくれて伊那側に下るらしい事が解り、もし、下るとしたらガレの南側の尾根からだろうということになったのですが道が見つからず、再びガレを登り返そうとした所、ガレから尾根に続く、非常に細い踏み跡があり、それをたどってみるとしっかりとした登山道に出て大ギャップへ降りることが出来きました。さらに大ギャップを少し下ると鹿ノ窓への登り口があり、鹿ノ窓を経てピークに立ち、一旦、悪い鎖場を下り、さらに、かぶった鎖場を登り、ようやく840第一高点(鋸岳山頂)にたどり着くことが出来ました。



第一高点を過ぎると、伊那側がスパッと切れ落ちており、高度感のある光景が広がっていました。その後、三角点ピークを過ぎると赤テープがあるものの急にハイマツが濃くなります。非常に味のある尾根なのでハイマツの中を歩く2人の写真を何枚も取りましたが、
この時すでに道に迷い編笠山へ至る登山道を歩いていました。この後30分ぐらい歩き、道があまりにも不明瞭になったため、おかしいと三角点ピークに戻ったところ西側へ抜ける登山道が見つかりました。(ピークに立ったら地図を広げる癖をつけたいと思いました。)



それからは、道に迷うこともなく、順調に横岳峠、富士川源流に下りました。富士川源流の水はかなり美味しく、1ℓほど採取して、家に持って帰り1歳半の娘に水を飲ませた所「オイチイ」と言っていました。



その後、釜無川林道へ到着、横岳がきれいです。


その後、9.5㎞の林道を2時間半かけて歩き1600ゲート到着。
帰りにつたきの湯に入って帰りました。

一緒に行って頂いた、水島さん、宮崎さんありがとうございました。