日付 2017/8/19-20(土日) 参加 柴田、山口、塚越、吉野、久野、安井、穴井(投稿)
アルバム:https://goo.gl/photos/yDkpCHGLpti4G5zN8
夏の連休最後の土日は晴れたので小川山に皆で集合してクライミング。
この夏は雨続きで登れる日が少なかったですが、最後に晴れてくれてのんびり登れました。2日間ともに夜に雨に降られたので乾きのよいスラブをトライ。
精神カンテ 5.10a
水晶スラブ上のひょっとこ岩は3~4本のルートが開かれている。精神カンテはバランシーな核心が楽しめた。
アバタもエクボ 5.10c
グレード以上にスメアが試される水晶スラブの看板ルート。新人の安井さんはTPながらもスムーズにトップアウト。バランス感覚抜群の吉野さんは次回はRP?
ノイズ 5.11a
こちらも水晶スラブの看板のひとつ。右上するダイクを辿るユニークなライン。上部の核心はムーブを要求され2つ星に納得の好ルートでした。核心が悪そうに見えたので各駅で回収便のつもりでしたがなんとかフラッシュできました。
甘食 5.10b
午後からはソラマメスラブに移動して、安井さんと山口さんは甘食をお召しになった模様。過激なフォール合戦の末、惜しくも完食ならず?
久野さん、穴井は裏ジェットストリーム(5.11b)で大汗かいてこの日は終了とした。
2日目はスラブ状岩壁へ。講習会などで賑わってました。
高い窓(5.10b)、風と共に去りぬ1P目(5.10c)などをトライ。スラブの良い練習ができました。
水曜日のシンデレラ 5.11a
個人的には去年の宿題となっていたルート。1便目で去年の核心を解決でき2便目でRP。30mと長いうえに多彩な内容の良いルートです。
最後にシンデレラ横の無名ルート5.10d?で遊んで終了としました。
GW、夏連休の度に小川山に茅ヶ崎のベースを張って頂いている柴田さん有難うございます。
2017/7/15-17 北岳バットレス
日付 :2017/7/15(土)-17(月)
天候:晴れ-晴れ~曇り-晴れ
参加: 渡邉、安波(投稿)
【日程】1日目:偵察 2日目:登攀日 3日目:下山(時間は後述)
~ついに登攀の日を迎えた。~
ずっと憧れだった北岳バットレス。苦節3年、やっと天候に恵まれた。昨年は何度となく計画をしては雨に降られ。。。七夕には晴れる様願い事を書き、こっそり職場の絵馬にも願い事を書き。。。その甲斐あってか?今回はそこそこ天候に恵まれた。秋の記録が多いが、時間がかかることを想定し、日の長いこの時期をあえて選んだ。(結果的に正解だったかも)しかし、今シーズンのバットレスの記録が一つもない・・・小屋番さんには「今の時期に登っている人なんていないよ」とやや呆れられ・・・そう、日本列島はまだ梅雨開けしていない。今年は雪が多く、かなり残っているとの事。取りつけるのか・・・不安・・・。でも、行かなきゃ判断できるわけがない!とにかく向かってみました!
【1日目】晴れ
行動時間:厚木-芦安市営第8駐車場(5時半着)-広河原-(2時間半)-白根御池小屋-偵察-白根御池小屋テント泊-20時就寝
お池と北岳
眠い目をこすりながら芦安へ。予定より30分押しでのスタート。まぁ偵察だけだし、ということでOK。駐車場はすでに第8まで埋まっていた。なんせ海の日の3連休・・・みんな海行こうよ。タクシーまで遠いなぁ・・・と思ったら、乗り合いタクシーが待っていた!2人組を探していたので名乗りをあげた。ラッキー!約50分、景色を眺める間もなく爆睡、ちょっと残念。
暑さにヒーヒー言いながら、ベースとなる白根御池小屋へ到着。後半は夏バテ状態でペースが上がらない。。。ごめんなさい。テン場はまだまだ選び放題。主にクライマーの様子だった。ハイカーの出足はもう少しゆっくりらしい。テント設営を済ませいざ偵察へ。
真夏の大樺沢
ちょっとのんびりし過ぎたけれど、昼前には偵察へ。真夏の日差しは痛いが、雪渓を吹く風は冷たく心地よい。
今日の偵察はほんとにほんとに偵察。そもそも取り付けるのか?どこから?アイゼン、ピッケルは必要?バンドに雪はない?etc...クライマーが居る事に少し安心感を覚えたり、明日の渋滞を考えてうんざりしたり、渋滞の原因にならないか不安になったり、と、頭の中は常にいろんな思いに支配される。
たぶん目印の大岩
なにせこんなに雪がある写真を見ていなかった。イメージの目印の大岩と違う・・・ほんとにこれか?小さくない?位置は合っているはず。手前の雪渓から順に、バットレス沢→C沢→D沢。C沢とD沢の中間尾根から下部岸壁取り付きを探しに行く。
ピラミッドの頭とC沢
上の写真の位置から中間尾根に入る。C沢右岸より踏み跡あり。ここで偵察帰りのクライマーと遭遇。下部岸壁取り付きについて質問。「シュルンドはぱっくりあいている。1.5mくらいの渡れる所がある。みんな使ってそうだから、いつまでもつか?」とのこと。情報提供ありがたや~。
それにしても岩がテカテカ!?さすがチャート。。。
明瞭な踏み跡をたどる。
C沢D沢が出会うように見える所。左の雪渓をトラバース?
雪渓を斜上&トラバース。でも、行ったら帰れなそうなので、偵察はここまで。概ね場所は確認。
✿✿✿
一面お花畑!テンション↑↑↑登攀具デポで身も心も軽くなった。
テン場に戻るとこのあり様。いやぁビックリ。イロトリドリでどっかのフェスかなぁみたいな。インスタ映えとか言われるのってこんな写真かな?それにしても大混雑。町より多いぜ。
テントと北岳
明日に思いを馳せながら20時就寝。19時を過ぎて暗くなってくると、就寝者続出。あれだけ混んでいても、賑やかなパーティーは何処にもなく。マナー向上委員会でもあるのかってくらい静かなテン場で。いつもの賑やかさは、はて?(^^;ライトの灯ったテント村を撮りたかったのに、ちっ。
【2日目】晴れ→曇り時々小雨
時間:起床(2時半)-白根御池小屋スタート(4時半)-二俣(5時)-目印の大岩(5時40分)-10分-中間尾根-(40分)‐登攀具デポ地(6時半)-下部岩壁取り付き(7時15分)-9P-第4尾根主稜取り付き(11時45分)-7P+懸垂1P‐登攀終了(16時)‐北岳頂上(17時)-白根御池小屋着(19時)
天気予報は午後から雨。サクサク登らないとまずいか。真っ暗なうちから他のクライマーは動き出している。ハイカーの出足も早い。
今日の目標はとにかく明るいうちにテン場へ戻ること。あたしはあと2つミッションがある。キタダケソウを探すこと!それからお花畑を漫喫する事!ミッション達成なるか?!
4時半 スタート!
5時 二俣へ到着。アイゼン装着。
5時40分 目印の大岩あたり。いや~ほんとに天気崩れるのか?
大岩から約10分、C沢D沢の中間尾根へ。C沢右岸でアイゼン解除。踏みあとを辿る。
C沢のみ水流あり。
6時半
踏み跡をたどること40分、登攀具デポ地付近へ到着。C沢D沢が出合うように見える。
雪渓のトラバースのため、再度アイゼン装着。登攀準備も整えた。
ビラミッドの頭を正面に下部岩壁取り付きまで雪渓を斜上&トラバース。あたしにとっては結構急な斜面。本日の核心で、慎重に・・・・・滑ったら数100mは。。。と思うと怖くなる。顕著な尾根は第5尾根。向こう側に渡らねば。。。
あたしはまだ雪上歩行がヘタクソで、もたもた。あ~~~…シュルンドがパックリ…渡れるところを探したものの、降りるのは怖い。。。選択肢は進むしかない‼
バックステップで約1.5mシュルンドを降りる。ピッケル持ってきてよかった~。
7時15分
やっと下部岩壁取り付き。アイゼンを解除し、再度登攀準備を整えた。雪渓処理で45分を要してしまった。5尾根支稜より取り付く。7時半、1P目は安波からスタート。ツルベで登る。岩稜にはお花がたくましく咲いていた。ミヤマオダマキが咲いていたが、カメラは封印していたので、写真がない…まだ先にも咲いているかと思いきや、ここだけだったな。。。
2P渡邉リード
3~4P お花畑の谷
ほぼ歩きのピッチ。今思えば、ここを詰めたのが間違い???でも上にバンドみたいなのがある感じだったんだよなぁ・・・結局Dガリーをつめたと思われる。
9時
ヘリが来た。bガリーで滑落事故があったらしく、ヘリが出動。音にビビる。「近くに来て風で飛ばされたらどぉしよう」とか考えてた。bガリーからアプローチをしているパーティーも多かったなぁ。自分だったかもしれないとも思ってしまう。・・・・・・?!ここ、もしかして横断バンドへのトラバース道?もはや確認しようがない。。。
5~6P 横断バンド、と思って2Pトラバース。快適に歩く。一面のシナノキンバイ!にやにやが止まらない。結構長いトラバース。しっかりバンドになっていた。
7~9P 大テラスが見当たらない…本格的に間違えた?上へ向かって3P伸ばす。
11時45分 第4尾根主稜取り付き到着
途中、ピラミッドフェイスに入り込んだかと思ったり、被った岩を乗っ越すなんて場所が出てきちゃったり。。。おいおい、こんなルートなわけない!、と思いながらも尾根は合っているはず、と登っていくと発見!!!目印の赤い4の字!通り過ぎたかと思ったぜ。人工的なペンキの赤い字に安堵したことに情けなさを感じた。
こんなに登ったのに、9Pも登ったのに、やっとスタート地点。雲行きも怪しくなってきた。。。マキで!しかしここからは先行パーティーを待ちながら。
四尾根主稜1P安波リード。クラックがさっぱりダメだった。50mいっぱいに伸ばしたら、あと2m足りなかった!少し登ってもらって解決!
鳳凰三山と大樺沢
マッチ箱の 懸垂地点まで5Pのところを、50mロープをいっぱいに伸ばし、3Pで登った。スラブはかなりのランナウト。クラックはまたあたし。なんとか越えたけれど、練習しないとな。課題が見えました。この辺で雨がパラツキ不安がよぎる。スラブが終わってて良かった~。すぐに止み事なきを得た。無事下山出来るのか?帰りたい一心で登っていた。。。また情けない、、、
マッチ箱懸垂地点から振り返ったリッヂ
13時半 先行パーティーの懸垂待ち。
懸垂後の順番は渡邉リード。枯れ木テラスまで伸ばしても良かったけれど、待ちがあるのでピッチを切る。テラスまでは2Pにした。
枯れ木テラスからはトラバース、渡邉リード。思いの外怖くはない。視界がよかったら違ってたかな?
後続パーティ懸垂中。あの岩…時間の問題?
最終ピッチのチムニーは安波リード。クライマックスを迎える。帰りたいと思ったくせに、終わってしまうのが残念な気持ちになっていた。崩壊後の核心ピッチだが、下部岩壁のほうが難しかったかも?
16時 登攀終了。4尾根主稜、7P+懸垂1P。トータルで・・・16P+懸垂1P?!どんな大ルートだよ(^^;抜けきるといちめんにお花畑が!最高のご褒美だ。コレが見たくて来たんだった‼お花畑見るのって、これだけの大変な思いするんだなぁ。
頂上を目指して踏み跡を辿る。
ハクサンイチゲ畑!
様々な種類の高山植物。これでもかと咲き誇っていた。3000m付近に広がるこの光景、一見の価値あり!クライマーにしか味わえない景色、ってところに特別感を覚えた。つい足を止めてしまい足が進まない。晴れてほしかったけれど、ガスった風景も雰囲気があって良きかな。
17時 北岳3193m 登頂!
初めての北岳はバットレスから。願いが叶った。展望は望めず。時間も迫っているので早々に下山開始。あれ?登攀終了から1時間経ってる(^^;通常20分くらいらしいです。
カメラを封印、駆け足で草すべりから下山。とにかく明るいうちにテン場を目指せ!肩の小屋泊にならなかったのは救い。途中晴れ間が見えた。稜線っていいな。
西面もにぎやか
19時 白根御池小屋到着
【3日目】晴れ
【3日目】晴れ
ゆっくり下山
登りの時には気が付かなかった。美しい巨木の森。
苔と木漏れ日のコンビネーションが最高
名残惜しく北岳を振り返る。お疲れ様でした!
*****
やっと天候にそこそこ恵まれ、憧れの北岳バットレスを登攀できた。今度も登りはバットレスからがいい。途中帰りたい・・・なんて思いが過ったものの、下山するとその思いはどこへやら。次はどこへ行こうか?またアルパインの深みにはまった連休となった。速く登攀できるようになって秋に再訪したい。
今回もいろいろありがとう。また次回!
あ、キタダケソウは見つからず。。。
おわり
*****
やっと天候にそこそこ恵まれ、憧れの北岳バットレスを登攀できた。今度も登りはバットレスからがいい。途中帰りたい・・・なんて思いが過ったものの、下山するとその思いはどこへやら。次はどこへ行こうか?またアルパインの深みにはまった連休となった。速く登攀できるようになって秋に再訪したい。
今回もいろいろありがとう。また次回!
あ、キタダケソウは見つからず。。。
おわり