早月尾根

日付: 2012/05/03(金)-05(日)
天候: 3日( 晴れ)、4日(晴れ後雪)、5日(晴天)
参加: 水島伊三雄(CL)、清水、武藤、橋元、渡邉、梅野(会友)、鈴木(投稿)

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GW後半は春山合宿である剣岳_早月尾根に行って来た。
伊三雄さんが車で私と梅野さんを拾って下さり、出発したのだが料金所前で既に渋滞となっていた。
やはりGWだな~なんて思っていると、今度は川越―鶴ヶ島間が渋滞との事。
馬場島には朝5時に集合となっていたので間に合うのか心配になったのだが、
渋滞を抜けると滑川まで順調に行くことが出来た。
情報では4/26以降には馬場島まで車で入れるということなので安心はしていたが、
入れない場合はアスファルトの上を登山靴で8キロ近く歩くことになる。 

橋元号は既に到着していて橋元さんと武藤さんとは目があったが、
他のメンバーは中で仮眠の様子だ。 

朝の挨拶をし、いよいよ早月小屋に向かって出発。
ちなみに馬場島は標高750メートルで早月小屋は2200メートル位だったと思う。
経験者に聞くと「早月は長い」と誰もが言う理由に頷ける。
最初は雪も無く丹沢の山を登っている感じで快適に高度を稼げる。
途中、大きな立山大杉があり、その幹は見事であった。
暫くすると一面銀世界の急登の繰り返しが始まるのだが、
入った日は天気も良く日差しが強かったので暑さとの戦いになった。
ビール6缶・日本酒500mlそして水1ℓは肩に重く圧し掛かる。

何度か休憩をし早月小屋には午前中に到着した。
先に到着したメンバーが良い場所を確保し既にテントを設営していてくれた為、
早々と宴会が始まり食事をして8時に就寝。

因みに入った日のテントの数は13幕で10パーティだと記憶している。  

朝は3時起床し5時の出発の予定である。
出発時には青空だったので剣の頂からの眺望を楽しみに登り始めた。
途中、一回ロープを出した以外は快適な登りであったと思う。

獅子頭やかにのはさみの鎖場も雪とガス(この頃既にガスって眺望は無し)の為か
高度を感じる事は無く、スムーズに通過出来た。(と言うより何処がそれなのか雪の為判らなかった。)

前に別山尾根との合流地点である標識が現れ暫く歩くと登りが無くなったので頂上であることを知った。
早月小屋までの道のりを考えると、私には余りにもあっけない頂上であった。
剣尾根R4組はどうしているのだろうなんて話していると、ビールを傍らに置いて座っている2人を発見。
その横を伊三雄さんが通り過ぎると「伊三雄さん!」と声が・・・。
高橋さんであった。そして傍らのビールの主人は勿論、塚越さんである。 

聞く所によると10分程度の違いで頂上での再会。
R4も成功し、こんなタイミングで会えるものなんだなんて少しばかり感動した。
それからは記念写真を撮って早々と下山。
余談であるが山頂の祠は無い。雪に埋もれているわけでは無く祠自体が無いのだ。
一昨年の落雷でダメージを受けた為、去年の夏に祠を降ろしてしまったらしい。
今夏には復活するとのこと。(早月小屋からの情報) 





早月小屋まで戻って大成功宴会の始まりである。
薄日はさすのだが雪が降ってきたのでテントに移り宴会&食事となった。
食事であるが初日は固形ルーからのカレー(分厚いばら肉入り)で
二日目はスープスパであった。橋元さんに感謝! 


最終日は前日と同じく3時起床5時下山開始であったが少し送れての下山となった。
天気は快晴で気温も高く日差しも強い。その為か雪も所々腐り初めていて下部は歩き難かった。
また、捻挫が痛み出し歩みが遅くなり皆さんに迷惑を掛けてしまった。
それでも8時前後には馬場島に戻ることが出来た。





それからお風呂に行き、そこで解散となった。
帰りも渋滞が激しく渋滞があると事故が起きるらしく事故だらけだったのだが、
5時位には梅野さん宅に到着。
それからは環8が驚くほど空いていた為、家には明るい内に帰ることが出来た。 

GWの前半の小川山でのフォールで足を捻挫していたので、
今回の山行には乗り気で無かったが参加して良かった。
「行かねば後悔するよ」と言ってくれた妻に感謝!!



感想:清水


過去3度早月尾根を登り、慣れているルートという認識があった。登り始めて直ぐに雪道になり、「雪が多いなぁ~」と感じていた。ただ雪道の方が夏道より歩き易いため、早月小屋にはコースタイムより早く着け幸運だった。初日はテント張った後に宴会開始。山の中での酒は格別で、何とも幸せな気持ちになれた。
次の日はアタック、やや冷え込み、雪が良く締まって安心して登れる。中間地点付近でザイルを出す。確か記憶では早月尾根でザイルを出した覚えがなく、友人にも確認したが、出してないのでは?との回答。今年の剣は厳しいんだと改めて確信した。同じルートを通っても常に同じ状態じゃない。常に謙虚で真摯に山と向かい合う姿勢が必要と肝に銘じた山行となった。


感想:武藤


★剣岳登頂山行(535日)★

ゴールデンウィーク前半の穂高縦走(西穂~奥穂縦走)の痛手が回復していな中、
急遽、早月尾根からの剣岳登頂パーティーに参加する事となった。
3日間の好天の予報が出る中、日本で一・二番目の高低差がある積雪の早月尾根を初日は、BCとする早月小屋までの高度差1500mを重荷を背負い登るだけ。気分的にも軽い。
予測通り、12時前にはBCとなる幕営地に到着し、テントの設営を終え、眩しい太陽の下、雪上での宴会となる。夕食までの4時間、翌日の登頂を控え、前祝いが続く。

夕食は、シェフ橋元さん考案の、お肉・野菜たっぷりの本格派カレー。長年、登山
を経験しているが、積雪期の3000m級の登山途中で、この様な食事が出来るとは、橋元
シェフに感謝感謝。しかし、ご飯が生米状態であり、残念無念な面も・・・・・。

翌朝3時起床、カレー入りラーメンでお腹を満たし、剣岳頂上に向け5時半に出発。
数パーティーが先行しているが、積雪がなかった為、ラッセルの苦労は無いと思われる。
稜線通しに順調に進むが、獅子岩の手前で先行の2パーティーが休憩していた為、我々が
先頭で獅子岩に取り付くが、思いの他悪く、中段部からザイルを結び、獅子岩の頭を乗り
越す。獅子岩基部を見下ろすと、順番待ちの大渋滞が発生している。その後、安定した
雪壁部及び岩の間を通り抜け9時頃に頂上に到達する。

ガスの中、眺望の利かない頂上では、剣尾根R4完登した塚越・高橋パーティーと合流出来、互いの健闘を讃え合い、少々腹に行動食を詰め込め早々にBCに向かい、下降を開始する。
獅子岩での懸垂下降工作に手間取り、体がカチンコチンに凍る。獅子岩を抜けると、危険な箇所も特になく、昼前にはBCに到着。
到着が思ったより早かった為、このままBC撤収後に下山するか、BCにてもう1泊するか?
皆で相談したが、山中にて登頂の祝杯を挙げる事に決まり、早速宴会の準備に掛かる。
少しでも早く喉を潤したいとの思いがあるのか、皆の行動が早い。雪がチラつく中、雪上での宴が盛り上がる。夕食はシェフ苦心のトマト味のスープスパ。これもまた絶品で、
皆からの好評を得て、橋元さん、シェフ不動の地位を築く。2日間、昼からの宴で持参した
アルコールがついに底を付き、7時前に各々のテントに戻り就寝となる。翌朝、8時前には
馬場島に到着、2013GWの登山が無事に終了した。

当初の計画では、塚越・高橋パーティーに混ざり剣尾根を目指す予定であったが、準備不足
で望んだ穂高縦走で親指を負傷し、アックスを持つ事が辛い為、参加を断念。沈んでいた
ところ、リーダーのお声掛けをしてもらい急遽、早月尾根パーティーに混ぜて戴き今回の
剣岳登頂となりました。
今回、急な参加による配車変更並びに食料の追加手配などの手間を掛け、関係者の方々に
はご迷惑をお掛けしましたが、皆様快く対応して戴き、感謝しております。
ありがとうございました。

感想:橋元


春合宿報告
 早月小屋までの登りが辛かった。寝ずに登るのは無理かな。あこがれの剣岳登れてよかったと仲間の協力と天候に感謝です。2年前の穂高のコブ尾根に比べて大変落ち着いて登ることができました。今度は雪の少ない岩稜を登りたい。
 初めての食担当も無事できたので、うれしく思っています。

感想:伊三雄

今まで数回、下ったことはありましたが、登ったのは初めてです。
下った印象から簡単なイメージがあったのですが、チョッと緊張感のあるよいルートでした。
今回は、橋元さんの作ってくれた料理が美味しく、登山も食事も充実した内容となりました。
剣尾根のR4の成功、小川山でのクライミング合宿、充実した内容の春山合宿となりました。
皆さん、お疲れ様でした。




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